(cache) 架空の出向契約で3億円
  •  ニュース詳細
  • 

    架空の出向契約で3億円  PCI企業間で工作


     遺棄化学兵器処理事業をめぐる特別背任事件で、大手建設コンサルタント「パシフィックコンサルタンツインターナショナル」(PCI)の元社長荒木民生容疑者(71)が2003-05年、関連会社2社間で架空の出向契約を結ばせ、うち1社に計約3億円の利益を上げさせる資金工作をしていたことが26日、関係者の話で分かった。

     利益を得たのは、荒木容疑者の逮捕容疑となった約1億2000万円の支出をPCIから受けた会社で、ほぼ同時期に多額の“使途不明金”が生じていたことも既に判明。東京地検特捜部は、架空契約の関連文書を押収しており、不透明な資金の流れの解明を進めている。

     関係者によると、2社はパシフィックプログラムマネージメント(PPM)とパシフィックコンサルタンツ(PCKK)で、荒木容疑者は当時、両社の社長を兼務。

     毎年、数人のPPM社員がPCKKに出向したとする架空の契約を両社間で締結させて数千万-1億円程度、3年で計約3億円を「人件費」名目でPPMに移していた。


      【共同通信】

    ニフティクリップに登録 

    ロード中 関連記事を取得中...