◎テクストや写真の無断での転用・転載・まる写しは
ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。
◎写真はクリックしていただければ拡大サイズで表示されます。
◎タイトルの前の記号: ■=京都 ●=東京 ★=その他の話題
2008年4月30日 (水)
■近場でおいしい(2) 「菜心」で初がつお/「うさぎ亭」で筍尽くし |

■1時間だけあるから食べに出かけよう、なんていう時にぱっと思いつくお店のひとつが今や大好き「菜心」さんで、東京から戻った後のある晩にいただいたものです。季節もので、
●高知産初ガツオのタタキ山椒ソースはおすすめ黒板メニューから。フルポーション分のかつおがないとのことでアミューズのように仕立ててくださいました。ひとりだったから、それでちょうどよかったのです。
●鶏の唐揚げが5ピースで550円。わたしは鶏/鳥肉が食べられたらもうほんと幸せ、アラカルトで鶏があれば即、鶏です。ちなみにわたし東京の2週目には4晩連続、違うところで鴨コンフィ食べてたのよ♪

●牛肉とレタスの炒飯840円。熱々パラリ、レタスはシャキシャキ、牛肉の旨みがじんわり、ぱっといただけて温まって。夜遅に安心してこういうものいただける場所があるって本当に幸せだと思う。
*****************************************************************************


■もっと近いのが
「うさぎ亭」で、「なかじん」さんと合併後はお蕎麦がない以外は前と変わらぬメニュー数です。いやいや、蕎麦なしの分、違うものが加わっているのです。それは後でご紹介するとして、この晩は筍です。筍が好きで好きでしょうがないのです。朝掘り塚原の筍があるとのことで、筍尽くしと決めました。こういう時、たくさんの中から好きに選んでいいアラカルトって最高です。あ、きのう「コースこそ最高」って言ってたのは誰だ~? なんて言わないでね。どっちも本気で言ってるんだから♪ (これを「矛盾」と大マジメにとらえて怒る方は、ご覧にならない方がお身体のためです~。)
●まず若竹煮です。これ割烹の味わい。うちから2分でこの味を夜遅に楽しめるとは。ひれ伏します。
●焼き筍。木の芽をばさっと。香り、食感最高。京都の春最高!
●そして筍の炒飯です。これが新メニュー、これこそ「虚無蕎望なかじん」にはなかった一品です。まかないで作っていらしたものをメニューに載せたら大人気ということで、たまらんおいしかったわ・・・そして、ご主人の中村一臣さんの解説によれば、「これは炒飯だけど、やきめしというのも別にある」。なんだと? 地鶏の「唐揚げ」と「竜田揚げ」が別にあるのは知っていたけれど、炒飯/やきめしとは。また芸の細かいことしている・・・(-_-;)・・・お蕎麦をやめて、お身体楽になられたかと思ったけれど、相も変らずこの凝りよう。仕事が大好きなご様子で、少しも楽になってないみたいです。

■その芸の細かいのを確かめに行かねばなりません。22:45LOですから、早め夕食をしておけばお夜食感覚で「うさぎ亭」に行けちゃうわけ。確かめに乗り込んだわたし、まず
●鶏の竜田揚げにメロメロになりました。むね肉がやわらかで真っ白で、薄くついた衣はサクッと歯ざわりよくて。ごくわずかピリッとした感じがするのは胡椒のほかにカレー粉やらパプリカを使っているからだと。あ"~すごい。ちなみに唐揚げの方はもっとこってりしていて、味も歯ざわりも違うものです。
●そして「やきめし」です。青菜は野沢菜、そして貝柱ゴロゴロ入っています。やきめしはサラダ油と醤油で、「おうちでお母さんが作ってくれるようなもの」をめざしたとのこと。炒飯はこれに対してごま油を使い、ふわふわ卵をご飯にからめ、味は塩で整えるとのこと。「うさぎ亭」の炒飯とやきめし、「なかじん」のお蕎麦に代わる新しい名物です。
2008年4月 30日, dans 京都 中華・ラーメン, 京都 和食 | lien permanent
■本日は少し述べさせていただきます<(_ _)> (いつも述べているけれど(-_-;) )以下のこと、わたしがお世話になっている出版社の名誉のためにも言うのですが、●わたしがここで好きに書いていることと、ライター業としてやっていることは、確かに連動はしていますが、まったく違う心持でやっている、ということです。●わたしがこのサイト中で「これ最高♪」と言うことはどれもわたし個人が本気で言っていることです。●けれど、ライターという仕事は、ある雑誌なり他媒体の中で、「こんなテーマでこんな読者に向けてこんなお店を取材して、こんな調子でいついつまでに書いてください」と依頼をいただいてやるものです。仕事をくださる担当編集者がいらして、その上司の方がいらして、編集長がいらして、そして文を文として正しいかどうかを見る専門の校閲さんがいらして、という具合に、何重もの目を通してやっと活字になるものです。●わたしがここで浮かれて、あるものを「おいしー♪」といっておいて、違う日に、それとは正反対のものをまた違う観点から褒めたりってことは実際あるし、好きなものは極端に偏愛するし、理解していただけない方には、このサイト上で「関谷江里は変わっている」「関谷江里はアホか」と思われることがあってもしょうがないと思います。(だからわたし、バランス感覚がないって言ってるじゃない?)でもね、これは無理やり読者の方々にお送りしてご覧に入れているサイトではないし、公正な食評論をしますなんてわたし一度も言ったこともないし、ひたすら自分の好みでいいと思うお店やいいものを紹介しているというだけのことなのです。偏りもアンバランスも自覚した上で。●けれど、「だからライターとしての信憑性がない」などと言われることは全然ないと思うのです。「ライター」って、勝手なこと述べて原稿料をいただくものではありません。編集者の目が必ず通っているということ、あくまで本のパーツとして、その本に合った部品を提供しているようなものだということを言いたいと思います。●たとえばカメラマンにしたって、雑誌媒体において、自分の「作品」を撮っているわけではない、って言ったらわかってくださるかしらん? この誌面において、こういう写真が必要で、編集部の意図で、ある店の(その時の特集に必要な)ある特徴がわかるように撮ってもらっているって言ったら。それでももちろん、仕事にはその人の個性が出て、上手な人ならただの「ブツ撮り写真」においてすら、優美さや品位を感じさせるからわたしこの仕事をして幸せで・・・なんていうのはいつも通りの余談だけど(-_-;) ●内容の具体的な間違いとか、すごく気をつけていても誤字や脱字があった時に指摘してくださる方にはひれ伏して御礼申し上げていますが、生き方やあり方に関して100人の方が違う助言をくださった時、100のご意見を全部伺うわけにもいきません。耳を傾けつつも、やはり自分がいいと信じる道を行くしかありません。●メールくださる読者の皆さま、9割以上は礼儀正しくていらして、優しい励ましのメールです。気持ちの支えになっています。ありがとうございます。お返事しきれないことを心苦しく思っています。ごめんなさい。●けれどごくわずか、ただわたしの生き方やあり方にご意見をくださる方、せめてきちんとお名前を書いてください。生きて息をして、ものを考えたり感じたりする人間がこちら側にいるということを考えてください。●初めに書いた通り、出版社の名誉のためにも、このサイトでいつも陽気に能天気に浮かれているわたし(けれど本名を出して本気でいいものを紹介しようとしているわたし)と、出版社が使ってくださるわたしとは、連動していながらもモードが全く違うものであるということを何よりおわかりいただきたいと思います。
2008年4月 30日, dans ■ごあいさつ | lien permanent
2008年4月29日 (火)
■近場でおいしい(1) 「ルナールブルー」/「ア・プ・プレ」 |

■割烹とかフレンチとかイタリアンで、きちんと構成されたコースをいただくというのがわたしの最も大きな喜びです。たとえアラカルトOKなお店でも、結局コース仕立て風に注文してしまう。けれど時間がなくて盛大な食事に出かけられないことも当然しばしばあって、そうしたらおうどんとかカレーとか手軽中華とか、そちら方面も大好きだから、どこに行こうかとうきうき思案します。今日の2軒はその中間くらいの気持ちで出かけられるお店で、近場で早めに食べたいけれど、やっぱりちゃんと食事を、という気持ちを受け止めてくれる気軽なフレンチです。どちらにも言えるのはレストランほど気張らないでいいけれど、ビストロよりはちゃんとしているという程のよさ。どちらもアラカルトOK、でもコース仕立てにしてくれるからお会計的にもお手軽で。東京から戻った後のあるお昼、久しぶりに「ルナールブルー」に出かけ、昼にアラカルト感覚で注文したのが
●天然明石鯛のカルパッチョサラダ フランボワーズソース、ライムの香り。この鯛、香り、口当たり、なんともいい感じです。醤油つけるのはもったいない、酸味が過ぎても油が過ぎてももったいないというわけで、ギリギリ薄味のソースです。

●新キャベツのスープはキャベツの香味そのものを楽しめて、
●メインにビュルゴー家の鴨胸肉のロティ 。ポルトを使ったソースに、赤キャベツやアスパラ、そら豆など野菜の味わいが鮮烈。じゃがいものガレットが添えられています。

●午後から用事山盛りだから、ささっとひとの皿プレートデジュネでも、と思っていたのに、黒板の品書きを見るなりこうなってしまった(-_-;) 黒板というのは力があります。いかにも「本日入荷した、今日のおすすめ」的な感じがして。動いている感じがして。うちから3分くらいで来られてこんなお昼いただけるってひどく幸せだなあと京都の暮らしに感謝します。ヘンな話だけど、フレンチ全般で言ったら、そりゃあ東京の方が店は圧倒的に多いし、レヴェルも全般的に高い。けれど、住まいからちょっと行ける気軽さで言えば、どうしようもなく京都の方が楽で便利で、自宅からフレンチにたどり着ける時間も短いわけ。街の中に織り込まれて暮らしているといううれしさにも満ちているし。街の作り自体が違うから較べても意味がないのだけど。京都と東京、どっちも好きでどっちも捨てがたいなあとまた思うわけです。わたし右往左往する運命みたい。京都で幸せだけど、やっぱり東京でも再びおうちを持ちたい。あるいは本当に安心できる定宿を持って、荷物を置いておきたい。それしかない~! なんて考えつつ、
●カプチーノで締め。
*****************************************************************************

■こちらはちょっと時間がたってしまいましたが、3月末に訪れた「
ア・プ・プレ」のディネです。女性シェフ、竹村瑞穂さんのお店です。アラカルト感覚で定番メニューと黒板から好きに選べます。それをたとえば「フォリオル」(アミューズ、スープ、前菜、主菜、デセール、食後の飲物で 3200円)というコース仕立てにしてくれます。
●グジェールと、手前がキャヴィア・ドベルジンヌ(なすのピュレ)
●パンとバター。バターも込みです。

●エスカルゴ ブルゴーニュ風・ニョッキ添えを前菜に選びました。

●もうひとりが選んだのが卵のムーレット・白ワイン仕立て
●スープはかぼちゃの温製。寒かった夜なのでこれで温まりました。

●わたしが丹波鹿のロティ(プラス料金500円)をメインに、
●もうひとりがうさぎのパテのパイ包み。

●中はこんな。うさぎの旨みが閉じ込められて、パイのフイユタージュはサクサクと、フレンチ食べてるぞーという幸せを堪能できます。そして
●野菜の味の鮮烈なこと。

●いちごのナージュと、
●クレームとオレンジ。
●食後のアンフュージョンに添えられた焼き菓子が本格的においしくて目を瞠りました。高いバター使って頑張っているのね。先日お昼にひとりで来て感激したのだけど、間違っていなかったです。夜はさらにおいしかった。手がかかっているのにお値段をできるだけ抑えています。場所柄という思いがあるのでしょうが、偉いです。また応援に来るからね、と思いつつ、わたしも見習って頑張らねばならん。幸せお手軽フレンチの後、友人と「またね~~!」と盛大に手を振り合って、わたしも飛んで帰りました。入稿を控えて、一刻も早くコンピュータの前に戻らねばならなかったのです。
2008年4月 29日, dans 京都 フレンチ | lien permanent
2008年4月28日 (月)
●「ぎをん か波羅」レセプション御礼~京都に戻りました |
■2週間に及んだ東京での仕事を終えて京都に戻ってきました。届いた雑誌やら郵便物やらで山のよう、すぐに京都での取材もあるから準備もしないとおお~! たった1週間空けていただけなのにはちゃめちゃに用事がたまり、いやこんな時こそとりあえずお花を買わなければ。いろいろの精算もあってまずは「
フローリストショップ プーゼ」へ。バラがびっしり詰まった棚を眺めたら日常の気分になってすっかり安心。わたしにとっては食べもの以上にお花が精神の安定に必要です。さらに、持って帰った後の花の持ち方で疲れ具合がわかるってこともあるのです。わたしがいい状態だと花も長持ちするし、わたしの疲れがひどければ花もみるみる色あせてゆくから・・・これものすごいことだといつも思うんだけど、みんなそうですよね? どれだけいつもより丁寧にケアしようとも、花はこちらの状態を読むというか、疲れを吸い取ってくれるみたいなところがあるでしょう? だからお花が欲しいと思った時は、心身が必要としているってことだから、即買いに走っていいのです。買っても買っても欲しい時は・・・非常事態だから、また買っていいのだ♪
■お花を買ったのに、さらに自分を甘やかしているの、「
月ヶ瀬」堺町店で。だって京都に戻ったんですもの♪ ほんとこの寒天も餡も、奇蹟だと思うのです。餡というかクレームダズキ(creme d'azuki ね)っていうか、限りなくなめらかで、これを食べつついつも思うことは、なぜ「つぶ餡」なんていうものがこの世にあるかわからない、ということ。このなめらかで繊細優美な味わいに、あらゆるこの世のあんこはひれ伏していいのではないかということ・・・。もちろんつぶあん派もいることは頭ではわかっているのだけど、やっぱりわたしはこしあんよ。だいぶ以前、「料理王国」時代の君島佐和子さんから「こしあん対つぶあん」ページのためのアンケートで3行ほどの回答を求められた時に、A4の紙1枚にぎっしり、こしあんがつぶあんよりどれほど優れていて、こしあんをどれだけ愛するかを述べて呆れられたわたしです(-_-;)




■お配りしたCD内に入っている画像です。
●上の間
●鉄板カウンター
●中の間
●奥の間へのエントランス
●奥の間。絢爛豪華、独自の雰囲気を楽しめます。



●美山の野菜に、
●鉄板焼き生麩の田楽、
●黒酢のグラニテ、
●ねぎ焼、
●お好み焼。京都素材が満載です。
■レセプション終了まで、わたしが「ぎをん か波羅」の魅力をお伝えしてきましたが、今後は、
http://www.kahala.in/こちらをご覧くださいませ。現在データのみアップされていますが、追々充実していくこととと思います。ここまでのすべてにかかわってくださった多数の方々に、重ねて御礼申し上げます。
2008年4月 28日, dans 京都 スイーツ, 京都 花, 東京 「ぎをん か波羅」 | lien permanent
2008年4月26日 (土)
●フードフランス: 青山「BENOIT」で、祇園「匠 奥村」のコース |
■日本での開催3年目を迎える
フードフランス(FOU DE/FOOD FRANCE)の、「2008/2009」の第1回目が東京・青山のフレンチレストラン&カフェ「
BENOIT(ブノワ)」で開かれています。フードフランスとは、フランス料理界の未来を担う若き才能あるシェフたちを紹介し、フランス料理の奥深さをアピールするために、アラン・デュカスさんの発案により2003年にパリの「プラザ・アテネ」で始まったイヴェントです。フランス全土から選出されたシェフの料理が披露されてきましたが、今回初めて、「フランス料理の世界に国境はない」として、日本人シェフが選ばれたのです。京都で独自の世界を展開されてきた祇園の「
匠 奥村」の奥村直樹さんがその人です。25日(金)~28日(月)の4日間の昼と夜の開催。2日目のデジュネに伺いました。サポートしているのは「
シャトー&ホテル・コレクション」(旧「シャトー&ホテル・ド・フランス」)。現在こちらのジェネラルマネージャーで、わたしはフランス政府観光局にいらした頃からのお付き合いである伊藤宏和さんがアレンジしてくださいました。

■まずシャンパーニュ(Laurent Perrier)をいただきながら、
●アミューズです。○筍のスープ ○ホワイトアスパラガス 黒ごまソース ○焼き茄子、海老、おくらに生姜、土佐酢ジュレ ○ごま豆腐に生うに ○ずいきの白ごま和え。くるりと囲んでいるのは木の芽ソース。春の和素材がたっぷり、優しい味わいに仕上げられて、ひのきカウンターで和食器で供されたら、割烹のお料理、少しおしゃれな先付にもなりそうです。どれも香り豊かで組み合わせの妙を感じさせました。

●鯛のクリュ キウイフルーツと彩り野菜のバトネ。真鯛のマリネにたっぷりの野菜が合わされています。葉っぱはトレヴィスやマーシュなど、そして均一なバトネに切り揃えられているのはきゅうり、にんじん、キウイなどで、タテ切りにしたキウイの酸味ではっとさせられます。色鮮やかなソースはきゅうりとわさびで作られていて、吉野葛でとろみをつけたもの。これが目が醒めるような端麗な味わい。美しくて、さわやかそのものの前菜でした。

●赤座海老のじゃがいも包み。にんにくピュレが下に敷いてあり、さらりと優美なようで、ぐぐっと迫力ある味になっています。ソースは海老からとっただしでカレー風味に仕上げてあり、強すぎず、けれどそこはかとなくスパイシーな香味がたまらず、どんどん食べ進んでしまいます。クスクスにもこのソースを絡めつつ。水菜のサラダだけは「下界のスパイシー騒ぎとは関係ないのよ~」って感じでひとり孤高にシャリシャリしていて、皿全体をきゅっと引き締める役割を果たしています。粋なお皿です!

●すずきのパイ包み焼き。メイン料理も魚です。全部を魚で通すのだな。ふんわりほくほくちゃんとフランス料理で、ソースは赤ワイン風味のヴルーテに、うすい豆のピュレ、バターソース。中にきのこが詰められたシュガートマトのパン粉焼きが添えられていいバランスです。

●フロマージュも奥村さんのアレンジで、ブルードーヴェルニュ、ブリ・ド・モーに木の芽、もうひとつは大徳寺納豆をはさんだものです。林孝太郎造酢の「桜みつ」といちごのコンフィチュールが添えられます。
●オリジナルのお酒「深き心」を合わせるのです。
●デセールはフルーツのグラタン サバイヨンソースに、黒ごまのパウンドケーキ、大葉のソルベ。ソースはいちご、マンゴー、ショコラです。熱々のグラタンにはりんごやバナナなどがぎっしり入っていて甘く優しく食後にいたわられるようなお皿でした。

●ミニャルディーズまで抜かりなく美味。黒ごまのサブレ、きな粉のラングドシャ、抹茶の生ショコラ。
●ヴェルヴェーヌのアンフュージョンで締め。完璧なコースでした。
●奥村直樹さんです。「フランスの地方料理のひとつ」というとらえ方でアラン・デュカスさんに認められ、今回のフードフランスに参加できたことはとてもうれしいことだったとおっしゃいます。京都のお店では華麗な器使い、お箸も出すサーヴィスも含めての「奥村」料理だと思いますが、今回は「ブノワ」という枠組みの中で、食器も「ブノワ」のものを使い、料理のみで奥村さんらしさを表現したとのこと。一応お箸も100膳ほど持っていらしたし、一部でも「奥村」の器を運び込んで使うことも考えられたということです。柔軟に「ブノワ」に溶け込むことを決めて挑まれた今回のお料理は、本当にフレンチとして破綻なくいいものでしたし、京都のお店が選ばれたことを、わたしもとても誇らしく思いました。青山の「ブノワ」の瀟洒な空間もいいし、祇園の「匠 奥村」のしっとりした佇まいもすてきです。東京も京都も行き来するしかないと改めて思ったのでした。
■28日月曜日まで開催しています。デジュネ8400円、ディネ15750円です。
2008年4月 26日, dans 京都 フレンチ, 東京 フレンチ | lien permanent
2008年4月24日 (木)

■六本木ヒルズ、毛利庭園前の「
八坂通り An 京割烹」、「祇園さヽ木」佐々木浩さんプロデュースのお店のお昼です。3月下旬に夜コースをいただいて以来、お昼コースも味わってみたかったのです。お昼は2コースで「なごみ」3500円と「やすらぎ」5800円。以下は品数多く素材もよさそうな「やすらぎ」のコースに、お皿によって少しオプションをつけていただいたものです。

●先附に玉子豆腐、うに、うすいえんどう豆。
●椀盛りに、鯛煮麺、色紙玉子。

●開店以来佐々木さんを支え、今こちらの店長をつとめるのが木田康夫さんです。向附を盛っていたら久保田さんが出ていらして、木田さんの手元を見つめ、
●「いやーこいつ(助けるどころか)足引っぱりよるんです」という木田さんの愛に満ちた冗談に大笑い。京都から来たこのふたりが常駐し、佐々木さんに代わって「祇園さヽ木」のやり方を東京スタッフに教えているのです。

●向附は、太刀魚、鯛、まぐろ、大間のうに。
●焼八寸は時鮭の木の芽焼き、出し巻玉子桜の葉巻き、汲み上げ湯葉すだちジュレ、串打ちは:あんきも、ほたるいか、一寸豆、車海老、きゅうり。

●進め肴はとり貝、うるい、うどに黄身酢。
●ぐつぐつ煮え煮え状態で供される若竹煮。
■5800円で以上のコース、充実感たっぷりです。お椀や向附をはじめ、多少素材は違えども夜のコースのクオリティに限りなく近く、そして間違いなく「祇園さヽ木」の料理です。量もほどよくて昼から満腹になって動けなくなることもないし、いい感じです。木田さんも久保田さんもまだまだ東京で頑張られる模様です。京都に帰りたくなることもあるだろうと思うのだけど、木田さんなんか築地のそばに暮らして市場に通い、真摯に頑張っていらっしゃいます。六本木でこれがこのお値段で食べられるのは本当に価値があると思います。京都と違って、(スタッフの方は大変だと思いますが、)定時一斉スタート劇場方式ではありません。お昼は11:00~14:00LO、夜は17:30~22:00LOと長い時間帯開けていらっしゃいますので行きやすいと思います。「祇園さヽ木」ファンの方もこれから体験したい方も、ぜひ。
2008年4月 24日, dans 東京 東京の京都 | lien permanent
2008年4月22日 (火)
■全国100万人の読者の皆さま、ご愛読ありがとうございます。毎日メールをたくさん頂戴しております。いつもとても感謝しつつ拝読しております。
●京都でおいしいもの巡りをなさったことを綴ってくださる方、
●このサイトに出てこないお店をご紹介くださる方、
●わたしと同じカウンターで召し上がっていたことを教えてくださる方(わたし騒いだりしてなかったか、後から冷や汗)、
●更新がんばれと励ましてくださる方、
●リンクしましたと丁寧にお知らせくださる方・・・などなど、本当にうれしく思います。以前は何としても全部にお返事をと頑張ってきましたが、今それをしたら、それだけで半日かかってしまうというようなことになってしまい・・・心苦しくもご返信できていない方が多数です。お許しください<(_ _)>すべてのメールを、御礼の気持ちと共に見せていただいています。とても励みになっています。
■時々いただくメールに、「この日、同じようにこの店でコースを食べたけれど、出てきたものが違ったと思う」というものがあります。アップしている日付と実際にわたしが食べた日とは、大抵の場合は違うのです。「今日わたしが食べたもの日記」ではないので。
■これをスタートする時点で、「日記」にはせず、「1日1軒」、あるいは「1日1ジャンル1テーマ」といった感じで、自分でも後から検索しやすいものにしようと考えたのです。毎日更新することを目指していながら現実にはきちんと1日1テーマで写真を組むことができず「○○○あれこれ」みたいなコマネタヴァージョンになってしまうこともしばしばなのですが。1日1テーマといいつつ、季節感あるお料理の時は時期的にずれてしまってアップできなかったものもあります。
■それからよくあるご質問が、「これ全部食べたのですか?」「食べたもの全部アップしているのですか?」。アップしているものは実際にわたしがいただいたものです。ポーションを小さくしていただくこともあるので、一緒に食べた人の「普通ポーション」を撮影していることはありますが。全部アップしているか? という問いには、「全然全部ではありません」とお答えします。写真を撮っていても掲載しないことは多々あります。お店も情報も、本当にいいと思うか、今の時期にお知らせしたいものだけを厳選しています。
■わたしはただ今東京におりまして、西麻布
「ぎをん か波羅」レセプション2週目です。着席式でひと通り召し上がっていただいています。ありがたいことに満席状態です。時間差でご来店いただいていますが、おいでいただいた方をご案内している間にお帰りになる方があった場合、きちんとお見送りできないこともあって・・・本当にすみません。おいでいただいて感謝しています。もうしばらく東京で頑張ります。
■冒頭の写真は美山の野菜と魚介や漬物のサラダ「メリメロ」です。混ぜて召し上がっていただきますが、パリっとするものがアクセントとなって、ちょっとおもしろい食感だと思います。グランドオープンは5月14日です。皆さまどうぞいらしてくださいませ。
■更新がしばしゆっくりになります。お許しくださいませ<(_ _)>
2008年4月 22日, dans ■メールをお送りくださる方々へ, 東京 「ぎをん か波羅」 | lien permanent
2008年4月21日 (月)

■週末しばし戻った京都で、1週間前の4月14日月曜日にオープンしたばかりの割烹
「京料理 藤本」に伺いました。店主の藤本貴士さんは「修伯」吉田修久さんの元で修業を積んで来た人で、「まる田」時代からの長いお付き合い。あうんの呼吸で吉田さんを支えてきたのです。1978年7月生まれ、だからまだ29歳。独立を目標に器も買い集めてきたということです。あえて祇園ではなく、洛中(衣棚三条)で、路地のある築100年ほどの家を改装した店舗です。以前は居酒屋さんだったらしく、店内は確かにそんな造り。白木カウンターの割烹風情ではありませんが、イケイケの「修伯」吉田さんだって少しずつ今の形にしてこられたのだから(何百万円とかのひのきのカウンターを入れたのは4年目でした)、「藤本」さんのこれからも見守ってあげましょう。


■いただいたのは夜の10500円(税サ込み)のコースです。
●先付。どこかで見た器ですね? とり貝、ホワイトアスパラ、うに、昆布締めしたひらめと一寸豆、蓮芋、うど、焼きトマト、南瓜。 柚子の皮の炊いたのと土佐酢ジュレ。柚子の香りが全体のトーンを作って、いい感じで食事が始まります。
●お椀は、ほとんど煮物みたい、どかーんと大ボリューム、さらにすっぽんスープ仕立てとハデで、さすが「修伯」出身です。穴子の葛たたき、ふかひれ、筍、下に胡麻豆腐。



●まな板皿で向付です。これでひとり分。多種盛り合わされています。○いさきの炙り、○剣先いか、塚原の筍、淡路のうに。ピンクソルト、木の芽味噌、海苔ペーストがあしらわれています。○とろ、かんぱち、めいたかれい。○小石の中に、たいらぎ貝に酢味噌、菜の花、九条ねぎ、オレンジ。「食べさすぞ!」という藤本さんの意気込みをメラメラ感じさせたお皿です。素材よく、魚をたくさん食べた満足感で包まれました。いいぞー!

●焼物にのどぐろ、塚原の筍の木の芽焼き。
●ぐじのから揚げ甘酢あんかけ。ブロッコリー、丸茄子、三度豆。とにかく魚です。



●筍ご飯をプレゼンする藤本さん。この人懐こい笑顔、みんな「修伯」で見覚えがありますね?
●筍ご飯だけでは淡白だろうとあぶらめのつけ焼きが添えられています。わたしは筍ご飯だけで十分だけど、でもあぶらめのせてお茶漬けしたい人もいるだろう。
●デセールは3種盛り:○ラムレーズンアイスクリーム入り最中、○シャンパーニュのソルベにグレープフルーツジュレ、いちごやキウイ入り、○うぐいす餅。夜はこんな風な提供ですが、昼は7種盛りにして、「修伯」風に選べるようにするのだとか。
●このデセールもお料理も、藤本さんも一緒に作ってきた「修伯」スタイルに、藤本さん風をこれから出していかれると思います。京都にこうしてまた新しい割烹が誕生して、若い主人が頑張っていて、ちゃんと和食文化に新しい風が吹いているというのは、わたしは本当にいいことだと思うのです。みんなで応援してあげましょう!
「京料理 藤本」 京都市中京区衣棚通三条下ル了煩図子町475-10
電話 075-211-9105
12:00~13:30入店、18:00~20:00入店
定休日は未定
昼2900円、5000円、夜5000円、7000円、1万円
2008年4月 21日, dans 京都 和食 | lien permanent
2008年4月20日 (日)
■「ぎをん か波羅」、レセプション1週目はおかげさまで無事終わりました。すでに取材のご依頼もいただいています。最初のうちはできるだけわたしがお店にいて対応させていただきます。そのまま原稿になるようなこと語ります~♪ 何なら代わりに書いてもいいですよ~♪ (冗談ですってば!)皆さまどんどん書いて語って広めて、そして食事にいらしてくださいませ<(_ _)>

■週末、仕事と用事のために間隙を縫って京都に戻りました。うちに帰って荷物を置くなりまず食べに出かけたのはおうどんよ♪ 錦の「冨美家」で冨美家鍋 600円。年中食べられる安心の鍋焼きうどんです。


■行きたかった「グルバブ」へ夕食に。今年1月河原町今出川にオープンした、インド人によるカレーのお店です。タンドールがあって、インド音楽が鳴ってて、庶民的で、そしてとびきりおいしくて。こんなお店はどこにあろうがはやります。まずはタンドリーもの2品でスタート、
●ムルックティッカ
●ムルックシークカバブ。お値段はそれぞれ500円/400円なのだけど、いやーなかなかのお味です。ティッカはマイルドなひと口大の鶏肉、シークカバブもビリビリ辛くなくて優しいめの味。
●サフランライスに、ジャイプールカレー(辛さ3倍)。辛いけれど、辛さの奥からじわーっと香りと旨みが何重にも立ち上る名作。食べだすと止まらん、無言で集中、熱く熱くなって、辛さと香りの刺激が気持ちよくて、後は野となれ~! これまた食べたい・・・。

●たらまんいい香りで登場する大迫力のチーズナンに、
●豆とほうれん草カレー。あ"~幸せ。ほんの1時間強ですっかり気分が変わり、すべてがすっ飛びました。以上にプレーンのナンとグラスワイン1杯を取り、ひとり2000円で余裕でお釣りが来て感激。いつもわたしにおいしいものを教えてくださる「
カフェ・ヴェルディ」続木義也さんにご案内いただいたのでした。
「グルバブ」 京都市上京区河原町今出川2筋下ル
(ファミリーマートのところを)西入ル
電話 075-213-2547
11:00~14:30LO、17:00~22:30LO 第2・第4 火曜休み
★予告:明日は新しい割烹のご紹介をします。
2008年4月 20日, dans 京都 うどん, 京都 カレー, 京都 花 | lien permanent
2008年4月19日 (土)
■昼も夜も鶏鶏鶏! 「馳走いなせや」~「うずら屋」 |

■先日一度ご紹介した
「馳走いなせや」さん、3月3日に柳馬場三条上ルに一軒家のお店を出されたところです。現在発売中「
料理通信」の連載(巨匠ハリー中西のおすすめ・文はわたし)に出ていただいています。日本酒の品揃えがすばらしく、そしてわたしにとっては鶏肉がおいしくてうれしいお店です。オープンから1週間ほどしてランチを開始し、当初親子丼と担担麺でスタートしましたが、「いなせや御膳」がその後デビューしました。1軒目の「いなせや」さんとは違い、今回は割烹出身の料理人を迎えて、きちんとした和食も出していくという意気込みが感じられる充実のお昼です。上の写真2点は
●親子丼、
●担担麺 各880円、えらいきれいなのは「料理通信」のページ撮影時に撮らせていただいたものだからです。=つまり神さまカメラマンによるセッティング。


■4月初旬のあるお昼の「いなせや御膳」1800円より、
●先付のほたるいか
●鶏刺し。この鶏刺しだけでも価値あります~! 鶏の旨みをじっくり味わえて幸せです。
●縁高には取肴がこんなに盛り込まれて、日本酒注文しそうになっちゃいます。これ、昼でも「お酒飲めよ」というご主人の魂胆かな~?



●筍ご飯
●赤だし
●お漬物。
●小さなデセールもつきます。これで1800円・・・あまりにお値打ちです。カウンターでも、小さなお庭に囲まれたお座敷でもいただくことができます。


■こちらは原稿を書く前に何度か夜に伺った時のもの。
●鶏の握り寿司や巻きもの
●地鶏薄造り
●鶏刺し盛り合わせ。品書きにはコースも含めていろいろありますが、アラカルトで鶏尽くしにして選びました。鶏好きにはたまらない美味です。お酒を飲むお店だけど、日本酒好きには宝の山状態なのでしょうが、わたしはご主人におまかせで1杯飲んだだけで、ひたすら鶏をむしゃむしゃいただきました。そして↓
●龍田揚
●だし巻。

■ご主人がどんなに熱い人か、お酒の品揃えはどれほど充実しているかは「料理通信」5月号を(どうぞお買い上げの上)ご覧くださいませ<(_ _)>
「馳走いなせや」
京都市中京区柳馬場三条上ル西側
電話075-255-7250
11:30~14:00LO、17:00~22:30LO
月曜休み(祝日の場合は営業、翌火曜休み)
カウンター12席、座敷(禁煙)24席
蔵8席
*****************************************************************************

■お昼に鶏肉を食べたというのに、この日は夜もまた鶏食べに。一緒に行ったのは深夜しか自由にならん人だったので、夜遅営業かつ絶対にハズさずおいしいものを出してくれるところに行こうぞよ。 となると
「うずら屋」さん(深夜2:30LO)だ!
●まずは鶏刺しから。部位いろいろ盛り合わせてもらいます。
●キャベツにつける味噌がうまいの♪

●生つくねの柚子風味、これ名作です。
●そろばん、かぶりついて食べていい香り!

●もも焼きも必食
●つくねもまたマストです。揚げたみたいな感じ、わたしこれ10本でも食べたい。

●フォアグラつくね、これは不思議。ちょっと衣つけて焼いてあって、中は熱々、脂溶け出してしまわないかなと思うのだけど、オリジナルな味。
●比内地鶏のスープ。

●せせり
●ささみをわさびで。

●焼き鳥丼
●焼きおにぎり。淡海地鶏と比内地鶏を、西澤芽久美さんがかっこよく焼いているのです。素材よく、何を食べても本当においしい。仕事を終えた後に訪れる料理人の客が多くて、この晩もゴージャスな面々でした。鶏はおいしいし、芽久美さんすてきだから、みんなに愛されちゃうのです。
■この日は雨だったのだけど、白川沿い、光に浮かび上がった桜がきれいでした。
2008年4月 19日, dans 京都 鶏 | lien permanent
2008年4月18日 (金)

■東京・銀座にある「御蔵」が10周年を迎え、先ごろリニューアルがなされたのです。季節の食材満載でお得なお昼をいただきに伺いました。店頭には筍がプレゼンされていました。前に訪れたのはおよそ半年前のことです。
前の記事です。

■いただいたのはお昼の注文の過半数を占めるという「鞍馬」2800円です。
●まず先付が供されます。蓬豆腐、冷やしべっこう餡、汲み上げ湯葉、うに、わさび。
●箱盛りです。焼物、炊きもの、和え物などが入っています。忙しくてもさっとひと通り、和食をいただいた気分になれるのです。多いときで1日40食出るという人気のセットです。

■箱盛りの内容です。
●ほうれん草と椎茸の白和え
●春ますの木の芽焼きに酢取りみょうが


●半熟玉子、しんじょうのうに焼き、鴨ロース、一寸豆の塩茹で
●生麩(粟麩とよもぎ麩)の田楽は白味噌と木の芽味噌で
●若竹煮にふきに小芋。


●筍ご飯、季節の香りです。
●豆腐と九条ねぎのお味噌汁、
●京都のお漬物3種類(しば漬、きゅうり、大根)。
■デセールは2種盛りで、
●いちごのグレープフルーツジュレ寄せに、アングレーズソース。
●どら焼き生地に、餡、生クリーム、オレンジ。

■今回は「草喰なかひがし」や「未在」などで知られる杉原明さんのデザインによるリニューアルです。杉原さんの手によって、京の数奇屋造風の、凛とした気がみなぎる空間に生まれ変わりました。銀座にいながらにして、手軽なお昼で、上質な空間と京都の気分を味わえるようになったのです。わたしがお邪魔した時は店内には女性客ばかり。仕事の合間の風情の人も、「銀座にお出かけ」のランチの人も。カウンターにはひとり客の姿もありましたし、裕福そうなマダムたちのお集まりもありました。お茶室のようなこぢんまりしたお部屋も用意されていました。
■お昼は「清滝」1800円、「鞍馬」2800円、「周山」4200円、「京北」5800円。「周山」からひと皿ごと運ばれる懐石コーススタイルになります。夜は「美山」4200円、「貴船」5800円、「北山」7600円の3コースです。データは
こちらです。
2008年4月 18日, dans 東京 東京の京都 | lien permanent
2008年4月17日 (木)

■「ぎをん か波羅」レセプションにお越しいただいた皆さま、本当にありがとうございます。月曜から始まったお披露目レセプションも3日目が終わり、おかげさまでなんとか無事・順調に、ご内覧・ご試食いただいています。18日金曜で今週分は終わり、来週も4日間開催いたしますが、どの日もご出席予定の方々で少々あふれている状態です。スタート時間を繰り上げて、一部の方々には早い時間でのご出席を現在お願いしております。お忙しい中申し訳ありませんが、ご理解いただければ幸いです。
■サロン・ド・バーから見た「中の間」の様子です。お客さまにお入りいただいて、話し声や笑い声が反響して、ざわめきもまたお店には必要、お店らしくいい感じになってきたなあとうれしくなります。

■お昼は先ごろリニューアルなった銀座の「
御蔵」で京都エスプリたっぷりのランチを試食です。箱盛りの「鞍馬」です。


■お花が欲しい、お花を見たい! いつもの
「フローリストショップ プーゼ」がない東京でどこへ行くか? かつて暮らしていた頃さんざん買った「青山フラワーマーケット」の銀座のお店で、カップ咲きの赤いバラ。これでまだまだ東京で頑張ります!
2008年4月 17日, dans 東京 東京の京都, 東京 「ぎをん か波羅」 | lien permanent
2008年4月16日 (水)
■ポストカード「大地にはこんなにきれいな花が咲く」 |
■「フローリストショップ プーゼ」のHPがリニューアルされてとても美しくなっています。HP内でブログ形式で美奈さんの毎日がスナップと共につづられていたり、寺町二条本店、三条店、藤井大丸店と、それぞれショップ情報がどんどん更新されていたりと、毎日見飽きぬ楽しさです。オンラインストアも本日からより充実し、ブーケやアレンジメント以外に、雑貨もさまざま扱われるようになりました。オリジナルの香りがすばらしいシャンプー、トートバッグ、本、「フローリストショップ プーゼ」の世界を満喫できます。
■そして、新しいポストカードセットもついに発売になり、この
POUSSE ONLINE STOREで買えるようになりました。
「大地にはこんなにきれいな花が咲く」という12枚入り1575円のものです。「大地には こんなに きれいな 花が咲く」、口に出して調子のいい五七調ですね♪ 宇宙航空研究開発機構JAXAによる、先端技術である衛星「だいち」が宇宙から捉えた地表の画像と、「フローリストショップ プーゼ」を主宰する浦沢美奈さんが京都で作ってご自分で撮影された花のアレンジメントの写真を組み合わせた、今までにないユニークなものです。美しい色彩と季節を与えてくれる自然を大切にしてゆきたいという気持ちを込めて作られたということです。1枚1枚は、
ここで非常にきれいに公開されています。すばらしいプレゼンです。
■浦沢美奈さんと、渡邉倫久さんを撮影しています。お話を伺えば伺うほどに、こんなすてきな夫妻がいるか? と感激してしまいます。ご主人の渡邉倫久さんは花を扱うアーティストである美奈さんを支えつつご自身は美容室も経営なさっています。さらに、お仕事は順調を極めているのに、この2年間猛勉強されて、ついに今春同志社でビジネス修士 MBA の学位を取られたという奇特な方です。このすてきなおふたりに関しては、「
アテス」6月発売号でたっぷり述べます。どうぞお楽しみに。
■なんて言ってるわたしは今東京に滞在中で、仕事の合間に丸の内の「
ラ・メゾン・デュ・ショコラ」におやつを食べに行ったり、いつものビックカメラに視察に行ったり♪
■いつの間にかメトロも新線ができるとのことで、わたしが住んでいた時にできていればすごく便利だった路線だ♪
■このところ久しぶりにデパート丸ごと網羅的に服を見たりしているのだけど、そこで気づいたこと:今どうして、色ものと言えばオレンジしかないわけ? 「流行色」であると認定されてこうなっているんだろうなあと理屈はわかるのだけど、オレンジ好きの人はうれしいだろうなあとも想像がつくのだけど。みんな持って生まれた自分の色があるとわたしは思うし、「オレンジがたくさん店にあるなあ。ではオレンジ着てみるか」なんて気持ちになる人、いても5万人にひとりくらいと思うのだけど、違うかしらん? いや、1枚くらいフレキシブルに取り入れるものかしらん? 赤が流行色とされた時は確かにお店に赤い服がどこに行ってもあって、わたしも大喜びしたけれど、でもあわてて買わんでも、流行色ゆえまわりに赤い服の仲間があふれたってこともなかったです。けれど、服業界も、ただ平らにいつもと同じではいけないから、年ごと、シーズンごと、無理にでもトレンドを作ろうとするんだろう・・・その努力は見習わないといけません。けれど、わたし、服に関してはそんなに変化を求めないです。それどころか気に入ったものは着倒してしまうから、噛んで噛んで噛んで味が出きってしまったチューインガムのように、エスプリが抜けきるまで着ないように気をつけようという感じ。ヨレヨレの服着て仕事したらかっこ悪いもんね。デジカメなど機械もんに関しては、半年くらいで仕様が変わったり新製品が出るごとに目の色変えて、買わないまでも変化を全把握しておきたいとメラメラするのだけど。ものに対する気持ちの総量は決まっていて、その配分は長年ほとんど変化しません。多くの人が多分そうだと思うんだけど、違うかしら?
■「ぎをん か波羅」レセプションが終わったある深夜、六本木の「香妃園」で鶏煮込みそば。わたしが東京時代25年間好きだった土鍋で煮込んだ中華麺です。とろんとした鶏スープにつるんとやわらかな麺、そして新取菜という変わらぬ組み合わせ、まったく変わらない味。どのテーブルにも必ず載っている看板の品。レセプション成功のうれしさの後、「ぎをん か波羅」代表のカズヤさんとマダム、エグゼクティヴバーテンダーの西田稔さんと一緒に。立て続けにこのごろこれ食べに来て、ひとりででも訪れるんだけど、やっぱり人数いたら他にもいろいろ食べられてより幸せです。
2008年4月 16日, dans 京都 花 | lien permanent
2008年4月14日 (月)
●西麻布「ぎをん か波羅」レセプション始まりました! |
■全国100万人の読者の皆さま、東京・西麻布の「ぎをん か波羅」、本日14日、レセプションがスタートしました。京都の精鋭チームによる総力結集のお店です。エントランスを入った部分には美しい「みす平」の御簾がかけられることによってよりニュアンスが生まれ、バックバーにはデキャンタにリキュール類がおさめられ、光を受けて鮮やかに輝いています。
■京都=町家や「わびさび」でなく、近代以降の裕福な京都の家に競うように備えられた洋間や洋館のイメージが、このお店のインテリアコンセプトになっています。洋風趣味とシノワズリを織り込み、ハレの京都を表現しているのです。
■サロン・ド・バーの奥のソファに掛けると、バックバーがガラスに映りこんでこんな景色となるのです。デザインした建築家の先生も予想しなかった効果だとかで・・・これは夢のようにきれいです。

■サロン・ド・バーでレセプション前の打ち合わせ、そして調理スタッフも真剣です。大切なお客さまに、どうかおいしくお出ししてね!! わたしも祈りをこめて激励します。
■サロン・ド・バーから階下を見下ろしたところ。助っ人に来ていただいているサーヴィススタッフが準備も万端に。おかげさまで無事にそして盛況に初日は終わりました。おいでいただいた方々、本当に感謝します<(_ _)> 一部の方々、写真撮らせていただいていまして、まとめてスナップ載せさせていただきます。
2008年4月 14日, dans 東京 「ぎをん か波羅」 | lien permanent
2008年4月13日 (日)
■スペインバル&レストラン 「ラ・ガジェガ」/取材あちこち |

■2月14日に三条京阪のKYOUEN内にオープンした「ラ・ガジェガ」、一度伺うも入れなかったりして、やっと先日お邪魔することができたのです。寺町二条のキヨさんこと木下清孝さん率いる「ラ・マーサ」の経営になるもので、「ラ・マーサ」店長であった鷲見幸太郎さんがこのお店の店長に就かれました。三条京阪は便利な場所ながら、なぜか、本当に不思議で説明はできないのだけど、「食事に行く♪」という気持ちの盛り上がりに今ひとつ欠ける場所だと思うのです。祇園に近いけれど祇園ではないし。けれどけれど、この「ラ・ガジェガ」のお味のよかったことったら!! 打ち合わせがてらの軽ごはんだったので、皿数も少ししかいただいていませんが、けれどどのお料理もばちーっと決まっていたのです。野菜はシャキシャキと、鶏肉はふっくらと、そのソースはとろりと味わい深く、コロッケもちょっとやみつき的な香りとたまらん塩気です。そしてパエリアはマストでしょう。何でもっと早く万難を排して訪れなかったのかと悔やまれたほどでした。バルとレストランで結構な広さのお店ですが、鷲見さん本当に頑張っている様子でした。
●生ハムとグリーンサラダ 1260円
●分けたもの。

●鶏もも肉の鉄板焼 1890円
●生ハムクリームコロッケと
●チョリソーのコロッケ 各630円
●海鮮パエリア↓ 1260円。
「ラ・ガジェガ La Gallega」
京都市東山区大和大路三条下ル東側大国町137 KYOUEN内
電話 075-533-7206
バル11:30~25:00LO
レストラン17:00~25:00LO
■京都駅の「スバコ」にできた「
中村藤吉本店」で「生茶ゼリイ」の試食です。緑の「ゼリイ」の部分だけわたしどんぶり一杯食べたいかも。白玉もあんもおいしいのだけど、「ゼリイ」の部分の香りと食感があまりに心地よくて、他の食感はもう要らん、ゼリイに集中したいようと思う。けれど、これが圧倒的少数派意見であるということもわかっているのだ。何か好きになると、それだけ執拗に食べ続けたい、それも尋常ではない量が欲しい・・・子供の頃からこんなです。わたしにおいてはおよそバランス感覚というものがありません。(-_-;)
■お酢数種類だけを商うお店「
林忠次郎商店」へ取材に。「す」っていうのがいいでしょう? 何がおすすめか・・・? 6月7日発売の扶桑社「とっておき京都」(現在「
春京都」絶賛発売中。次号より「とっておき京都」と名前を変えます)をどうぞ楽しみにご覧くださいませ<(_ _)>
2008年4月 13日, dans 京都 スイーツ, 京都 スペイン料理, 京都 取り寄せ | lien permanent
2008年4月12日 (土)

■扶桑社京都シリーズの夏の号のためにお庭のあるお店を撮影する日々。「山ばな平八茶屋」に伺えば、見事な風情ですが・・・桜の花びらが散り敷いて・・・これで夏の号の撮影はできるのか? あわわ。(-_-;)


■祇園に先月オープンした「美山荘」の経営になる粋なカフェ「
OKU」(
前の記事)にはすてきな坪庭がありました! 「美山荘」の中東久人さんに、「OKU」代表・原田理恵さん。おふたりともやることがかっこいいのです。デセールの看板であるアニス風味のカラメルソースのプリンはオリジナルの味わいです。持ち帰りもできるようになりました。


■ある晩「
かつくら」で春の旬菜膳。季節の一品が織り込まれた期間限定のコースです。
●若竹煮、
●おぼろ豆腐桜風味餡という春らしい2品が来た後に、
●とんかつはフィレかロースかが選べます。これはフィレ。これにご飯、お漬物と味噌汁付で1780円。普段ごはんにとてもお値打ちです。


■そして3日にわたる撮影が終わった日の晩、あけ~み・
京都ブライトンホテル稀代のコンシエルジュ小山明美と共に「
ヴィ・ザ・ヴィ」へ。いつものお楽しみ、アミューズの卵のショーフロワで幸せそうなあけ~み。コース全容は改めて。
■圧倒的な美味でうっとりした食後、他のお客さまも帰られた後に3人でおしゃべり。「シェフう~♪」と声が裏返るあけ~みと、シェフの滝本将博さん。5歳児にしてホスピタリティを身に付けていた、コンシエルジュこそ天職であるあけ~みの幼少時の話、シェフたっきーの、まさか料理人になるとは思わなかった話。しばらくぶりのゆったりごはん、リラックスして、夜半過ぎまで時間も忘れて、あまりに楽しかった・・・スタッフの皆さま遅くまでありがとう <(_ _)>
2008年4月 12日, dans 京都 とんかつ, 京都 カフェ, 京都 ホテル, 京都 洛中洛外あちこち | lien permanent
2008年4月11日 (金)
■全国100万人の読者の皆さま、東京・西麻布の
「ぎをん か波羅」、ついに完成し、本日11日、業者の方々に向けてのプレレセプションを行います。そして14日月曜日より、いよいよプレスの皆さまへのお披露目会が始まります。写真はエントランスを入ったところ、サロン・ド・バーです。京都の町家をタテ位置に解釈し、階下に下りるほどに雰囲気が変わったり小さな庭があったりという、西麻布地下に誕生した驚きの空間です。

■京都、美山や大原、静原の野菜や京都肉を堪能していただきます。14日からのプレスレセプションでは、わたしも毎日お店におります。けれど現在まる3日間こちら(京都)でぎゅんぎゅんに夏の号の雑誌の撮影中、さらに「ぎをん か波羅」のための印刷物の最後のチェックに余念がありません。しばらく京都を留守にしますので本当にやることが山積み、相当頑張らねばなりません~。
「ぎをん か波羅」
〒106-0031 東京都港区西麻布2-25-21 西麻布2521ビル B1F
電話 03-3409-1099 FAX 03-3409-1097
18:00~翌2:00LO・翌3:00閉店(レストラン)
18:00~翌5:00(サロン・ド・バー)
日曜・祝日休
総席数 53席
(サロン・ド・バー 10~12席 上の間 4~5席 中の間 12~14席 奥の間 12~16席 鉄板カウンター 6席) レストランスペースは禁煙です。
2008年4月 11日, dans 東京 「ぎをん か波羅」 | lien permanent
2008年4月 8日 (火)
■掲載誌 2008年5月号「料理通信」、「WaSaBi」 |
■全国100万人の読者の皆さまご覧ください、こちらは鶏スープがベースの担担麺です。洛中どまんなか、柳馬場三条上ルに先月3月3日3時にオープンした「馳走 いなせや」さんの、今回のオープンを記念して考案されたメニューです。濃厚鶏スープに胡麻の旨みが溶け込んでみっちりとうまい・・・インパクトある名作です。元の「いなせや」さんも続けながら、新たに一軒家お屋敷でお店を構えた「馳走 いなせや」さんとは? 発売中の「
料理通信」を(どうぞお買い求めの上)ご覧くださいませ。
■「馳走 いなせや」さん、テーマにぴったりと、「料理通信」の連載ページのために巨匠ハリー中西が選んだのがオープンの3日ほど前。4月6日発売号にはあまりにもギリギリ、厚かましかったけれど「いなせや」店主の高田さんと仲良しの「なかじん」改め「うさぎ亭」
中村一臣さんにお願いしてオープン前から連れて行っていただきお話を伺ったのでした。焼き鳥だけではない新しい「いなせや」さんの魅力・・・「料理通信」にたっぷりあります。お昼は担担麺と親子丼でスタートしましたが、縁高のランチも始められ、これがまたよかったの。お昼からいい鶏肉をいただけて。近日中にアップします。そして深夜また違うお店で鶏を食べた話も。
■「
WaSaBi」5月号では「祇園 さヽ木」の佐々木浩さんに作っていただいた家庭でできる和食ルセットを公開。スタッフの皆さんが毎日順番に作るまかない料理をベースに献立を組み立てていただきました。「そんな簡単でいいの?」と思うものもあれば、「おそうざいといえどもさすが割烹だ!」\(゜o゜)/と思う技もあります。7ルセット、どうぞ「WaSaBi」を(お買い求めの上)ご覧いただきますようお願い申し上げます。
■ひとつだけ料理をお見せします。筍は口当たりやわらかでいい香り、わかめと炊いた若竹煮は春の定番中の定番、黄金の組み合わせです。このお料理を別カットでも撮影、表紙になっています。巨匠の面目躍如ね。わたしも自分の仕事が表紙になった時は本当にうれしいです。どうぞご覧になってくださいませ<(_ _)>
2008年4月 8日, dans ●掲載誌, 京都 和食 | lien permanent
2008年4月 7日 (月)
■「河久」さんの折り詰め/●「ぎをん か波羅」準備順調です! |
■全国100万人の読者の皆さま、「しばし本サイトは飛びます」なんて言いつつ全然飛ばないのだ。だってこんなすてきな差し入れをいただいたんですもの♪ 「盛大な食事に行けないからこっぱずかしくもカフェめしだ」なんて何日か前に言ってた頃はまだよかった。ついには「家ジミごはん」、さらに進んですでに寝食を忘れ果てていたある晩、「夕食どうしているの? いま割烹で食べてるんだけど、お弁当届けてあげようか?」と友人(女性)より聖母マリアさまのような優しい電話が~。いただいたのがこの「
河久」さんの折り詰めで、彼女たちがお店で食べた手羽先揚げなんかもちょっと入っていて、鶏好きのわたしは大喜びで深く感謝。値段絶対知りたいから教えてもらったら3150円ですって。とてもお値打ちと思いました。「河久」さんらしく、取肴の中にはフライものなんかも入って少し洋エスプリ、最後まで飽きずいただけます。冷めてもおいしい、うちでいただいてもうれしい。「河久」さんは木屋町三条上ルの細い路地の奥にあります。お隣にはすてきなパティスリ「エクスキーズ」もあります。どちらも以前にもアップしていますので、もっと知りたい方はサイト内検索で探してね。(わたし今自分で探すヒマがないの~!)

●真俯瞰だとこんな。
●パッケージはこんな。千鳥文様かわいいです。
*****************************************************************************
■「ぎをん か波羅」、レセプション出席のお返事を続々いただいています。ありがとうございます。プレスレリースの準備も進んでいます。取材ならこんなこと聞きたいだろうってことを全部書いてありますので(笑)、プレスの皆さま、どうぞどうぞ掲載をお願いいたします<(_ _)> 年中ひいひい原稿を書いているわたしが作るのですから、記事を書くのにめちゃくちゃ楽なレリースのはずです。さらに、内観、外観、料理写真満載の画像CD(コワいがウマい天才ハリー中西撮影)もお付けします。すべてが画期的な「ぎをん か波羅」にどうぞご期待くださいませ<(_ _)>
2008年4月 7日, dans 京都 和食, 東京 「ぎをん か波羅」 | lien permanent
2008年4月 6日 (日)
■しばし飛びます <(_ _)>/●「ぎをん か波羅」のおみやげ |
■全国100万人の読者の皆さま、しばし本サイトは飛び飛びとなります。画像はたっぷり溜まっていて、「昼も夜も鶏鶏鶏」なんていう鶏肉特集の回のテクストをすでに書いているのですが写真を組むことあたわず、しばらく待っていてください。
●読者の方からいただくメールも必ず読ませていただいております。お返事できる量を超えているので、全部返信できていませんがお許しください。「お返事ください」なんていうのもありますが、すごく礼儀正しくメールくださる方とその逆の方以外、今できない状態で。
●「その逆の方」っていうのは、しばらく前、「フードライターは食べても店で金を払わないのか?」と、わたしも存じ上げるある高名な方の名前まで挙げて聞いていらした読者の方がありまして、これはわたしはっきりメラメラ怒ってお返事させていただきました。必ずお支払いして食事をしています。当たり前じゃない!! 結果的にご馳走になってしまうことも職業柄ありますが、必ず後で(すごく時間はたっても)また友達と一緒に食べに伺うとか、御礼をお持ちするとか、何らかのお役に立つとか(けれど無条件に掲載するとかそういうことじゃなくて)、わたしはものすごーくそういうのはきちんとしているつもりです。
●ただ食いなんてしているライター、本当にいないということを声を大にして言いたいと思います。ほんと身銭を切って可処分所得の全部という感じで毎日食べているのだということを。もちろん好きだからなんだけど。何か根本的におかしい、と思うほど大抵の原稿料は安いんですよ。1軒につき割烹なら2万円くらい払って食事していても、それについて書いてもいただける原稿料でカバーできないということの方が多いくらいなのです。もちろん雑誌によりますし、幸いわたしは編集者の方にも恵まれて、今までわりといい仕事をさせていただいて、まあ何とかなってきたありがたいパターンなのですが。
●ふだんはこういう話をするサイトではないけれど、「タダ食いか?」と言われたら書かずにはいられなかったのです。わたしは「わたしがやらずに誰がやる?」と思って、どこより早い新店紹介とかすばらしい料理人の紹介なんかを、ほとんどこれ使命感でやっているのですね。ご招待いただくこともありますが、基本自分で払って毎日食べてはアップして、とやっているのです。ましてこれ、本名を出して、タダで持ってけ泥棒状態でご覧いただいているサイトなわけで、どうかヘンなこと言わないでくださいという気持ちです。このサイトを始めて以来、2度目に本気で腹を立てたことです。(1度目の話は・・・また機会があれば。)
*****************************************************************************
■そして
「ぎをん か波羅」レセプションの準備も佳境です。プレスレリースを書いているところですが、やりだすと習い性でメラメラ燃え上がり、長大なものとなって、プレスレリースが力作でどうするよ? (-_-;) 自分でも笑ってしまって、今度は縮める作業です。圧倒的に美しい画像(京都が世界に誇る巨匠ハリー中西撮影・35枚入り!)もCDにしましてレセプション当日プレスレリースと共にお配りいたします。東京のプレスの皆さま、どうぞ掲載をお願いいたします。媒体選んだりなんて恐れ多いことは一切いたしません、おいでいただく取材は拒まずです! どうぞ「ぎをん か波羅」をよろしくお願い申し上げます。波の文様は京都を代表する唐紙の「唐長」さまのものです。(わたしたちは「さま」呼びなのです。)扉、壁、天井にふんだんに「唐長」さまの美しい唐紙です。ご招待状をお受取りいただいた皆さま、どうぞレセプションにおいでくださいませ。4月14日から飛び飛びで8日間開催しております。

■ドリンク監修の西田稔さんが寺町竹屋町で経営なさるパティスリ、「ゴースト」の焼き菓子の試作品。抹茶をテーマに作ったものです。もちろんお酒入り。試食をしつつスタッフ全員で意見を出します。レセプションのために考えられたルセットなのです。

■そして「
やよい」さんのおじゃこ。レセプションのおみやげに、お菓子かおじゃこかをお選びいただくのです。
2008年4月 6日, dans ■ごあいさつ, 京都 花, 東京 「ぎをん か波羅」 | lien permanent
2008年4月 4日 (金)
■大地の花/カレー/●「ぎをん か波羅」レセプション間近! |
■「
フローリストショップ プーゼ」店内で、ある日ブーケを作ってもらうのを待ちながら。アネモネを色とりどりざくっと活けてあって心躍るような感じ。メッセージカードを書くための色鉛筆がまたかわいい。世の中のすべてが赤ければきれいだろうなあって結構本気で思っているのだけど(ヘン?)、「色とりどり」ってのもやっぱりきれいです~。お店と、オンラインショップで、もうすぐすてきな
ポストカードが売り出されます。
「大地にはこんなにきれいな花が咲く」というポストカード12枚のセットで、ケース入りで1575 円。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)による陸域観測技術衛星「だいち」が宇宙から撮った細密な地上画像と、浦沢美奈さんが撮った優美な花の写真がセットになっているのです。地上の写真はまるでモザイクのような不思議な美しさがあって、それが花の写真の美しさと響き合って・・・今までにない組み合わせです。すでにわたしはサンプルを拝見しております。画像は改めて。4月半ばの発売です。お楽しみに<(_ _)>

■誰ですか? 毎日毎日カレーカレーとおいしそうなカレーの写真をアップしている人は?
この人のおかげで、見たら食べたくなっていけません。「そうだわたしも本格インドカレー食べに行こう」とある晩向かった六角通、新京極と河原町の間の「RAJU」で、ほうれん草と豆のカレー。時間がなくて盛大なゴハンには行けない。けれどひと皿でも絶対うまいもの食べたい。さっと食べたい。というわけでこうなった。ナンちぎる間も惜しくて白ご飯で。片手が空く分、本読んで、次の段取りも考えて。そんないただき方をしたけれど、奥行きある味わい、カジュアルなのに深い。ずっと食べてたいと思わせました。

■また違う晩、うちの近く、六角通の烏丸通近くにある1951年創業の洋食屋さんでビーフカレー2700円。ドライカレーにどかんとステーキがのっていて、カレーソースは別添えになっていて。ヴィジュアルインパクトありますね。

■そして違う晩、うちの近く、これも六角だけど高倉より東。「カフェで食事」ってこっぱずかしいのだけど、そもそも(フランスカフェは別として)今風の家の居間みたいなカフェってほとんど行かないのだけど、ここはおいしいと聞いたのです。ほんとなかなかおいしかったの♪ カフェめしをあなどってはいけません。で、カレーのはずがハヤシライス食べてるの、なんとなくおいしそうな予感がして。サラダはサーモンとブリーチーズ。野菜もシャキシャキと美味でした。すごいすごい。
■5月14日に東京・西麻布にオープンする京都鉄板焼
「ぎをん か波羅」、レセプションの開始を再来週に控え、鋭意準備中です。内装の最終仕上げ、メニューの詰め、そして招待状をお送りした方々の反応をドキドキと見守る日々です。本日4日、2週目後半のレセプション分のご招待状を発送いたしました。東京のプレスの皆さま、わたしがお世話になっている方々や知り合い・友人の皆さん、網羅していると思うのですが、万が一届かなかったり(その時はすごくごめんなさい)、14日からのレセプション、興味あり! という方がいらしたら、どうぞわたしにご連絡くださいませ。また、日にち変更も可能ですので、日が合わないという場合もどうぞご連絡くださいませ。すでに取材の打診もいただいております。感謝いたします。
■西麻布交差点から渋谷方向へ1分ほどのビルの地下。内部は3層に造られています。まずはバーカウンターのあるサロン。少し階段を下りてお茶室のような風情の上の間。さらに下りたらカウンタースペースが見えて、テーブルの間もあります。こちらはその先の奥の間。
■ステンドグラスがきれいなお部屋です。中に入ったら、天井も壁もご覧ください。壁面の稜線は、東山三十六峰を表現しています。町家でも数寄屋造りでもない、華麗な京都が広がっています。
■グラスはオーナーが新門前通やら香港やらへ買い付けに・・・まだ増えます・・・夢幻の空間にどうぞおいでくださいませ。8日間のレセプション期間、わたしもずっとお店におります。
2008年4月 4日, dans 京都 カフェ, 京都 カレー, 京都 花, 東京 「ぎをん か波羅」 | lien permanent
2008年4月 3日 (木)

■3月下旬の日々、何だか満足できない食事が続いてしまったのです。「ぎをん か波羅」チームで異口同音に出てきたのは祇園の「
山玄茶」さんのお名前でした。「山玄茶」で、あの端正なお料理を、あの白ご飯を! 3月末のお昼にいただいたものです。
●胡麻豆腐、汲み上げ湯葉、桜なます。
●お椀は蛤しんじょう、わかめ、うぐいす菜など。

●鯛の湯引き、あぶらめの焼霜、いか、鯛の白子。
●鯛の中にうに。

●八寸は、ますの木の芽焼き、長芋を少し甘く炊いたもの、庄内麩、菜種胡麻和え、鯛の小袖寿司、海老のアーモンド揚げ、こごみの天ぷら、○つくしとわけぎ、さざえのてっぱい、○のれそれの玉締(少し火が入っている。山椒風味)、卵焼き。
●桜海老のひろうす、ふきと筍の炊き合わせ。

●夢に見た「山玄茶」の白ご飯です。塩をパラパラかけてくださいます。これが凝った塩では全くなくて、普通の精製塩なのです。



●白ご飯。今やメロメロ、死ぬ前はこれを食べたいかもしれません。
●3杯目をお茶漬けにしていただきました。
●お漬物
●上品な薄たれの味噌汁も。

●「ぎをん か波羅」代表、カズヤさんこと京都セレブ・上田一八さんです。ご家業は京都を代表する湯豆腐屋さんである「
順正」さん。創業者にして茶人であったおじいさまの上田堪一郎さんの血を継ぐ風流人でもあります。そのカズヤさんは何をしているのか?
●白ご飯にお酒を注いだのです! おじいさまがいつもこうしていらしたと。わたしはえーっ!\(゜o゜)/と驚いたのだけど、「お酒はお米から作られますね?」と言われて、ああそうか。親子漬け・・・。それは幸せそうな様子で、どうもたまらんおいしいらしいです。
●デセールは、いちごとマンゴー ワインジュレ寄せ、上にアイスクリーム。
■幸せなお昼でした。幸せという以上に、きちんとした食事で精神の安定を取り戻したのです。こういうお店があると思うだけで気持ちがぱーっと明るくなるような、「山玄茶」さんは今やそんなお店です。
2008年4月 3日, dans 京都 和食 | lien permanent
2008年4月 2日 (水)

■本日は「時期もの」の話。東京・丸の内の「
ラ・メゾン・デュ・ショコラ」は復活祭モードで、たまご形の箱に入ったショコラが色とりどりできれいです。1万円近くする箱だけじゃなくて、
7個入りお手頃サイズもあります。プレゼント用と自分用と何本か買いました。

■帰りの新幹線はちゃんとN700の9号車一番前の席を確保できて快適。快適だった分、このショコラ一気食べしてしまいました(-_-;) 味的にはやはりいつものトリュフとかコロラスなんかの方が好きかも。けれどかわいいし、季節限定と言われたら「話題ものだ~!」と買わずにはいられない、プレゼントもしたくなる・・・これはもうしょうがない、習い性です。メゾンの思うツボに見事にはまってる~!ってわかってるのだけど、楽しいことには進んでどんどんはまろうじゃないの♪

■季節感を楽しんだ筍の広東風焼きそば。おびただしい筍の量に喜びました。四条烏丸の「口福門」で。ごく近所お手軽中華巡りは続きます。
■「B0CCA del VINO」で神戸からのお客さまとデジュネ。コース中、選べるパスタより白魚入りのトマトソースのスパゲッティ。
■「
カフェ・ヴェルディ」下鴨ブレンドマイルド。これはいただいた時点でもうすぐ豆自体が終わっちゃうとのことで、もう終わっていたらごめんなさい。「最高級(エチオピアG1イルガチェフ)モカと、マンデリン」とヴェルディさんのHPにあります。これを、より香りを楽しめるよう焙煎度合い(中煎り~中深煎り)で軽めに仕上げられたものであると。上品な苦味とかすかな酸味の優美なカフェです。
■祇園のフレンチ「トランティアン」、料理長だった馬渕さんがオーナーともなられました。店名もこれを機に「キャレ ド ミュー」と改められ、4月1日の夜プレスお披露目会が開かれました。店名は店主の馬渕誠さんの頭文字 MM から。
HPに詳しくあります。お隣は支配人の森田和幸さんです。

■着席でいただいたのは夜のコース料理です。
●海の幸のサラダ春仕立て はるか風味
●剣イカと人参葉のベニエ 九条葱とグレープシードオイル。

●春野菜のバーニャカウダ 高坂地鶏添え
●うすいえんどうと西条産人参芋の温・冷”驚きスープ”。

●鱧のポシェ 万願寺唐辛子のクーリ
●せとかのソルベ ヨーグルトのエスプーマ。

●(牛肉か鴨から選択で、)シャラン産鴨のローストと加茂茄子のプッタネスカ
●(ご飯ものは鯛茶漬け、リゾット、カレーから選択で、)カレー。

●フロマージュを盛り合わせではなくエポワスだけいただき、
●デセール:自己流ガトーショコラとクレームダンジュ 春の果実添え。この後ハーブティをいただきました。
2008年4月 2日, dans 京都 フレンチ, 京都 洛中あちこち, 東京 スイーツ | lien permanent
2008年4月 1日 (火)
■ホテルグランヴィア京都 カフェレストラン「ル・タン」 |
■全国100万人の読者の皆さま、本日はJR京都駅に直結したホテル、
ホテルグランヴィア京都の2階カフェレストラン「ル・タン」のお話をいたします。3月11日リニューアルオープンなった「ル・タン」内に、「Live Buffet」というコンセプトに基づく、躍動感あふれるビュフェゾーンが誕生しました。 従来通りゆったり使えるカフェとダイニングゾーンを残しつつの、ビュフェゾーンの新設。1軒のレストランの中で、用途によって食べ方を選べるようになったわけです。

■1週間ほど前にビュフェゾーンに伺いました。夜のビュフェタイムは17:30~19:00、19:30~21:00、各90分の2部制になっています。長い長いカウンターに、温製料理コーナー、冷製料理コーナー、ご飯ものとパンのコーナー、そしてデセールのコーナーが設けられています。どのコーナーも多彩にたっぷり用意されている上、スタッフの方が汚れないように、常に整然となっているように十分に世話をしていらしゃいます。お盆を持ってこのカウンターに臨めば、いやおうなくライヴ感に包まれます。とりわけ温製料理のコーナーは、各料理の前に料理人の方がおひとりいらっしゃる? くらいの配置です。お客さんも絶えることなく入れ替わり立ち代り料理を取りに来て、ここではとにかくすべてがどんどん回転しているということがわかります。
■そして今回もこの人、「カラダを張って今日もゆく!」たっちゃんこと広報の石田達也さんがアテンドしてくださいました。料理長の佐藤伸二さんもいらして、変わらずにこやかで感じのいい方々です。


■アミューズのコーナーは冷蔵ケースになっていて、全体ひんやり。●すでにセットしていただいていたものはこんな。
■今回も広報の石田達也さんの絶妙に笑わせるお話と共に楽しい試食をさせていただきました。よくまあこれほどの笑い話が尽きずにストックされているなあと驚嘆の思いです。ホテル業を愛してやまない様子が伝わってきて、ホテルにとっても宝物、すごい看板広報ですね。この人と一緒だったからよりおいしくなっちゃったってことはあるかもしれないけれど、以下は率直な感想です:ビュフェって、大人になればなるほど、うまいもの好きになればなるほど興味をなくしていくものだと思うけれど、このビュフェは大人の食べ好きをもかなり満足させる充実感のあるものでした。2部制で、1回が1時間半ですから、ゆったり食事を楽しむというものではありませんが、新幹線の前後に、手軽にしかもあれこれ好きに食べましょうというならすごく便利で価値のあるものだと思いました。大人になっちゃったからこそ、ビュフェといっても全種類網羅する必要もないわけで。すごくバランスの悪い食べ方をしても許されるというのがいいです。つまりデセールの盛り合わせ的なものを食べないで済むということです。絶対好きなものばかり選べるわけだから。ハッシュドビーフとカレーとスープだけなんてのでもいいし、あるいはアミューズばかりありったけ取って、あとはワイン飲んでいい気分で新幹線へ~♪ってのもありだし、デセールフルコースだけしてもいいわけだし。(飲み物は別料金です)。ビュフェの価格は昼は大人2900円、夜は4300円。週末はちょっと上がります。子供料金の設定もあります。時間設定、料金設定などの
一覧はこちらへ。とにかくめちゃくちゃ賑わっていて、どんどん回転していますから、とりわけできたての熱々料理には感動するものがありました。ビュフェ料理としてはすばらしいということを明言いたします!
2008年4月 1日, dans 京都 ホテル | lien permanent