東京電力は28日、昨年7月の新潟県中越沖地震で震源断層となった可能性が高い柏崎刈羽原発沖の海底断層について、これまで最大約30キロとしていた長さを約34キロに変更した。長さの見直しは4度目。
1980年代の原発増設申請の際には「長さ7キロ程度で活動性はない」と評価していたが、2003年に活断層の可能性があると評価を変更、長さも約20キロとした。その後、昨年末に長さを約23キロに、今年3月には最大約30キロに変更していた。長さ34キロでは、マグニチュード(M)7・4程度の地震が起きる可能性があるとしている。
経済産業省原子力安全・保安院の作業部会で、断層はもう少し長いと見るべきではないかとの専門家の指摘を受けて再評価し、これまでより北側に約4キロ長くした。