患者と医療従事者の権利の確立や適正な診療環境の実現などを目指す「全国医師連盟」が6月8日に発足する。行政や司法、メディアに医療の在り方を提言し、真の社会貢献につなげるのが狙い。また、個人加盟制の労働組合「ドクターズユニオン」を創設して医師の労働環境改善などを目指す。
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全国医師連盟の創設に向け決起集会
全国の医師らが昨年8月に設置した「全国医師連盟設立準備委員会」が発足に向けた活動を展開。今年1月に開いた総決起集会には、医療関係者ら約110人が集まった。4月末現在の会員数は713人で、このうち64%を病院の勤務医が占めている。
連盟発足後には、ドクターズユニオンの創設のほか、医療費抑制政策の転換に向けた国への働き掛けなどを展開する。また、医療記事の誤報を防ぐため、記者向けの医療事案解説サービスなどの取り組みも視野に入れている。
6月8日午後1時から、連盟の発足を記念してTOKYO FM HALL(東京都千代田区)で設立集会を開く。集会では、医療関連訴訟や医師の長時間勤務などに関する講演を予定している。
更新:2008/05/07 12:37 キャリアブレイン
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