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「永作の変態性を書きたい」…本谷有希子さん新作舞台

 昨年公開された映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」で報知映画賞助演女優賞など5冠に輝いた女優の永作博美(37)が、同映画の原作者で劇作家の本谷有希子さん(28)の新作舞台(タイトル未定、10月21日~11月9日、東京・渋谷パルコ劇場)に主演することが6日、分かった。永作の舞台出演は約1年ぶり。演出する本谷さんは「永作さんの変態性をふくらませたい」と意欲満々だ。

 「腑抜けども―」は大女優になれると勘違いした主人公(佐藤江梨子)など、本谷さんが得意とする妄想全開のキャラクターが登場。永作が演じたのも夫(永瀬正敏)に暴力を振るわれるが、ひたすら笑顔の女性。この“怪演”で永作は報知映画賞、ブルーリボン賞など5つの映画賞の助演女優賞に輝いた。

 永作にとって昨年9月上演「ドラクル」(長塚圭史作・演出、東京・シアターコクーン)以来1年ぶりの舞台は、この本谷さんの作・演出。強力タッグだ。

 本谷さんは以前から永作に注目しており、05年の永作の舞台「LASTSHOW」(パルコ劇場)を観劇したころから交流がある。「腑抜けども―」での永作を「私がすごいと思う女優の基準は、きれい、かわいいをかなぐり捨てる人。大抵の女優は自分(のイメージ)を守る。永作さんの“守らなさ”は尊敬に値します」。念願かなっての永作との初仕事に意欲を見せている。

 新作のストーリーは「新聞配達所の2階でピアノを教える女性」など構想はあるが、具体的にはこれから。「人は弱いという歌がはやっているけれど、本当は生命力があり強いのでは。自分の思い込みを全部疑って、違う見方や逆説をどんどん出していきたい」

 その中で、永作の役どころはイメージを固めている。「変態性を書きたい。永作さんはそのかけらもない方。役を通して彼女の変態性をふくらませたい」と語った。

 永作は「本谷さんの頭の中は私には計り知れません。だから私はきっと調理されるがままだと思われます。新境地であろうその時を楽しみにしています」と話している。共演は近藤公園、前田亜季、吉本菜穂子、広岡由里子、梶原善ら。大阪は11月21、22日にシアター・ドラマシティで上演。

 ◆本谷 有希子(もとや・ゆきこ)1979年7月14日、石川県生まれ。28歳。2000年「劇団、本谷有希子」を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。06年上演の「遭難、」で鶴屋南北戯曲賞を最年少受賞。02年に処女小説「江利子と絶対」を発表し、06年「生きてるだけで、愛。」は芥川賞候補になった。

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(2008年5月7日06時05分  スポーツ報知)

 

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