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智光院や金屋子神社を公開/田儀桜井家遺跡

2008年05月06日

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公開された智光院の内部。仏間の天井には彩色画が見える=出雲市多伎町奥田儀

 国指定の史跡「田儀桜井家たたら製鉄遺跡」のひとつ、宮本鍛冶(か・じ)山内遺跡(出雲市多伎町奥田儀)で5日、同家の菩提寺(ぼ・だい・じ)、智光院の内部と「製鉄の神」を祭る金屋子神社の一般公開があった。06年度から2年をかけた改修工事の終了にあわせたもので、家族連れらが訪れ、往時をしのんでいた。
 改修費用は、国や県の補助も含め総額計約5千万円。
 智光院は1821年、現在の場所に建てられたとされる。改修では瓦2600枚のうち約1千枚を焼き直すなどした。天井のすすをはらったことで、当時の絵師により描かれた家紋などの彩色画が鮮やかに浮かび上がった。金屋子神社は、屋根を銅板葺(ぶ)きからこけら葺きに替えた。
 同市文化財課の担当者は「桜井家の繁栄をうかがわせる貴重な文化財を修復できた意義は大きい」と話した。

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