広島護国神社(中区基町)で「こどもの日」の5日、先に泣いた赤ちゃんが勝ち、という「広島泣き相撲」があった。生後6カ月から1歳半ぐらいの赤ちゃん約600人がおはらいの後、紅白ねじり鉢巻きとはっぴ、化粧まわしを身につけて土俵入り。相手の赤ちゃんと見合い、行司の「のこった!」の声にびっくりして泣き声を立てると、観客から笑い声が上がった。
親子のきずなを深めようと始まった相撲は今年で3回目。境内は父母や祖父母ら数千人の人出であふれた。同神社の藤本武則宮司(59)は「子どもは家の宝、国の宝。家族みんなで幸せで平和な1年にしてもらいたい」と笑顔で話した。
行司のおどかしにも動じず泣かなかったという松原育海ちゃん(生後6カ月)の両親、明広さん(31)と由香さん(28)=東区戸坂新町2=は「泣かなかったけど別にかまいません。初節句のいい思い出になりました」と満面の笑みをみせた。【矢追健介】
毎日新聞 2008年5月6日 地方版