胡錦濤国家主席が来日、5日間滞在
中国の胡錦濤国家主席が、日本を公式訪問するため専用機で羽田空港に到着しました。中国の国家主席の来日は10年ぶりのことです。 午後1時45分、羽田空港に到着した専用機。中国人留学生や大使館関係者など、200人を超える出迎えの中、胡錦濤中国国家主席が姿を現しました。 実に10年ぶりとなる中国国家主席の来日。今回、胡主席が訪問するのは日本だけ。さらに滞在期間は5日間と長く、異例ずくめの来日となります。 「私の今回の訪日は『暖かい春の旅』と言えます」(胡錦濤国家主席) 出発前、日本人記者を招いての会見で、話し合いによる日中関係の強化を語った胡主席。さらに、「パンダは友好のシンボル」と述べていました。 今回警視庁は、アメリカ大統領の来日と同じレベルの厳重な警備態勢を敷きました。靖国神社や中国大使館前では、右翼団体が抗議活動を行いました。チベットの人権状況の改善を訴えるデモ行進が行われ、市民グループのメンバーら4000人余りが集まりました。 「ちゃんとした対話ができればと思いますけど、まだそこまで達していない。(Q.パンダがプレゼントされるという話には?)本当にやめてほしいですね。パンダ自身もかわいそうだし」(市民グループのメンバー) 「パンダというのはチベットのものですから、ほかの国にあげる権利がないと思います」(市民グループのメンバー) 実は、胡主席は、チベットと浅からぬ縁があります。1989年3月、独立を求め、チベット自治区でのデモが行われました。その弾圧に乗り出したのが、当時、チベット自治区の書記を務めていた胡主席でした。デモを鎮圧した功績が、出世の足がかりになったといいます。 「日中両国の関係を揺るがすのは油田とギョーザ問題なので、解決すべきだと思います。胡主席が解決できると思います。わが国の最高指導者ですから」(在日の中国人) 「歴代の日本の首相は、交流を避けて積極的ではありませんでした。今回の来日でもっと両国が友好的になればいいなと思います」(在日の中国人) (06日23:00)
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