借りた金は返しんさい(免責研関係者のブログ)
悪い人間に親切をすると二度ひどい目にあう。金を失って、しかも感謝されない。 テオグニス(希・詩人)

2007-10-28 11:58:48
詠み人知らず


という記事がありました(10月26日付け毎日)。年収が200万円しかないのに、カードでキャッシングを繰り返し、1300万も負債が膨らみ、自殺したようです。

押入れのなかには帯封が切られていない着物やバッグが山積みだったそうです。こういうのを「次々販売」とか言うそうですね。こんな販売方法は東京にはないので(多分、周りでこんな馬鹿な買い物したという話はトンと聞かないのでないのだろうと思う)、断りにくさはよく想像できませんが、使わないものなら返品したらよかっただろうと思います。

記事は、支払い能力もないのに過剰な与信をした、クレジット会社を糾弾する内容でしたが、キャッシングはカード申し込み時に自分で上限を決められたと思います。買い物の与信もです。私は、買い物は無制限、キャッシングはゼロに設定しています。はじめからゼロに設定しておけば使わなくて済みますから、借りすぎによるリスクは簡単に回避できます。また、買い物にしても簡単な小遣い帳をつけておけば、返せる範囲なのかどうかすぐに把握できます。預貯金や、株、投資信託等資産の範囲で買い物をしておけば、クレカごときで債務超過に陥るわけがありません。

つまり、与信は自分で返せる程度に設定しておけばいいだけの話であり、それをしないでおいてクレジット会社のせいにするのは、ずうずうしいというか筋が違うと思うのです。たしかに年収が200万しかないのに、1300万円という与信が過剰にも見えますが、信用(=支払い能力)は自宅が持ち家なのか借家なのかなどによっても違ってくるので、新聞の記事だけでは判断しかねます。

遺書には「バカ バカ」と何度もつづられていたそうですが、ホント、そのとおりだと思います。わかってるじゃないですか。ただ、この人の残した遺書を見ますと、痴呆のような字ですので、禁治産者同然の資産管理能力だったのかもしれません。そうだとしたら、そんな人間にお金やカード持たせた家族の責任が問われるでしょう。

にもかかわらず、長男は、「母がなぜこんな買い物をしなければならなかったのか。審査がずさんでなければ母は死なずにすんだはず」なんていっています。審査なんかずさんであっても、本人が(自分で言うように)「バカ」でなければ、死なずにすみました。そこんとこを言わずに、他人だけを攻めるのはさすがに「バカ」の遺伝子を受け継いでいるだけのことはあります。この女には孫までいるそうですが、バカ遺伝子の無限拡大が本当に懸念されるところです。

普通だったら、「母の馬鹿な買い物でご迷惑をおかけしました、負債は着物を売ってなるべくお返しします」というのが当然でしょう。帯封がついたままなら売りやすいはずです。

気になるのは記事のこの部分 →「遺族はオリコの審査がずさんとして、残額の支払いを拒否、示談交渉中」です。支払い拒否は、相続放棄をすれば簡単で、交渉の必要はありません。にもかかわらず、わざわざオリコと「交渉」するということは、「相続放棄をする気がない=死んだ婆さんには資産がある」という感じがするんです。資産はほしいが、支払いは放棄。給食は食べるけれど給食費は払わない、奨学金は貰うが、返済は拒否、というのと根はおんなじです。日本にはこんな人間ばかりが本当に増えてしましたね。

追記:遺書には「これ以上めいわくかけたくないです。そう式もかんたんに」とあったそう。でも、借金踏み倒して死ぬなんて債権者にとってこれ以上の迷惑はない。しかも心配するのは債権者の迷惑ではなく、自分の葬式。まっっったく、多重債務者は生きて迷惑、死んで迷惑だ。

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2007-10-11 01:02:08
瀬尾@青学大
早稲田の坂野教授が大学院の入試問題作成者をもらしたという罪状で、一ヶ月の停職処分になりそうです。

なんで、このニュースが、このブログのネタになっているかといいますと、坂野氏は消費者金融学会で中心的に活動をしている「上限金利問題」では有名な研究者なんです。私も彼の書いたものを読んだことがありますが、阿法屋の感情的なものと違って、かなりしっかりして説得力があります。

それにしてもつまらないことで懲戒になったものです。なんか足を引っ張られたのかもしれないですね。そうでなければ3年も前の、田舎の赤信号を守らなかったというのと同じ程度の罪で、懲戒になるとは思えないです。大学院の入試ですが、作成者がわかったくらいではたいして有利にはならないと思いますよ。みんな行き当たりばったりで問題を作ってますから。大学の教員にとって入試問題作成なんか片手間のやっつけ仕事なんです。

それにしても、停職処分って、まあうらやましいとまではいいませんが、ちょっとずるいな〜と・・・・わたくしも休めるものなら休みたい。日本の大学は夏休みが短すぎるので研究がしにくいんです。欧米は5月に卒業でそのあと、3ヶ月はお休み。日本は実質1ヶ月ちょっとしかありません。この差は本当に大きいです。研究で彼らに勝てるわけないですよ。というわけで毎年この時期になると登校拒否のうつ状態になります。

ちなみに、日本の大学は(教員の)休みは短いけれどさりとて授業時間が長いわけではありません。何に時間を使っているかというと入試。教育でも研究でもなく、選抜に時間を使ってるんです。非生産的。馬鹿みたいです。

それというもの文科省がいちいちうるさいから(この役所要らない)。事務方も入試だとおもいっきり張り切って、絶対の縛りをかけてきます(事務方のボスはしばしば文部科学省からの天下り)。授業は簡単に休講にできるくせに、入試にかんしてはうるさいうるさい。これおかしくないですか?大学で重要なのは大学の教育のはずで入試ではありません。

そもそも大学が入試で儲けるというビジネスモデルがまずい。アメリカの入試なんかほとんどの大学でタダです。場所によっては切手代程度(20ドルくらい)をとられることもありますが、ほとんどはタダ。その分授業料が高いですが、これが当たり前ではないかと思うのです。大学の主な仕事は入試問題の作成ではなく、教育ですから。本業の教育で稼がなければならない。だからこそ教育に力が入れられるのです。そういう構造にならないといけません。

話がだ〜いぶ横道にそれましたが、この事件?で小口金融の研究が停滞しないことを祈ってます。それとこんなつまらない、入試のいざこざで研究者の足を引っ張るのはいかがなものかと思っています。


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2007-10-07 00:20:43
詠み人知らず
メールアドレスが交換されない仕組みに変わっていた。以前は落札者と出品者の双方に取引相手のメールアドレスが自動的に送信されていたが、今は“取引ナビ”という非公開の掲示板上で取引をすすめる仕組みになっている。

これだとメールの未達の問題が防げてよい。またナビは一定時間後に自動的に削除されるため、個人情報の管理にも気を使わなくてよい。と思ったら、どうもこのシステムの開発の動機は別のところにあったようだ。→内部の詐欺事件
詐欺師というのはつぎから次へといろいろ考えるものだと感心。

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2007-10-03 21:42:39
もものすけ
国民生活金融公庫と国際協力銀行のトップに財務省のOBが就いた。また日本政策投資銀行の副総裁も財務省OB。

政府系金融機関はまだまだ財務省の天下り先のようだ。構造改革はなかなか進まない。。というか小泉以前に戻ってるような

経済同友会の桜井氏は民間にしろ!と不快感を表明。そうでしょうね。

ところで、「民事再生認可前の企業に融資」という記事を見つけました。3日付け日経、 ↓

「中小企業金融公庫は民事再生法の認可決定前の観光ホテル山村屋に一千万円の運転資金を融資。認可決定前の企業への融資は再生の見通しが立ちにくいため、融資の実行が難しい」

これいいことなんでしょうか。それとも、ハイリスクの行動なのでしょうか。それともこれぞ「政策金融」のあるべき姿なのでしょうか。評価しかねてるんですが、誰か教えてください。



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