義によって助太刀致す
隠密助太刀稼業 (ハルキ文庫) 価格:¥ 660(税込) 発売日:2000-05 |
義によって助太刀致すというのは大好き、という法則なんだけどね。明治維新以来、ずっとその法則で日本の外交は動いている。
で、これだけアメリカに踏みつけられ、中国にもバカにされ、日本の政治家にもコケにされて動かなかった国民が、遂に動いた。二階堂.comによれば、
毒入りギョーザ食わされてもデモなんか起きなかったのに、遠く離れたチベットで、縁もゆかりもないチベット人が弾圧されているというだけで、4000人を越える一般市民が立ちあがったわけだ。まさに、「義によって助太刀致す」という思想そのものだな。で、考えてみれば、戦前、大陸に進出したのも、アジアに進出したのも、白人どもの横暴からアジア人を守るためという大義名分があったから動いたわけで、必ずしも日本だけの国益を考えて動いたわけではない。この発想が、日本人以外の連中には理解できないので、ややこしい事になるわけだな。日本は戦後半世紀以上、左翼以外のデモとか集会って全然なかったんだよね(右翼街宣車のぞく)。前の自民党総裁選の時には300人集まったけど、自民党関係者に「安保以来」とまで言われた出来事だったのよ。あれは画期的だった。昨日のコキントウ反対集会も、腰抜けの日本人が少しは行動するようになったという点では評価はできると思うんですよ。時代は確実に変わっています。でも、そこで方向性を間違えると、その辺の右翼団体と一緒にされちゃう。そこをうまくやらないとダメなんですよ。
警察も、ああいうパターンは慣れてないんですよ。「一般人がネットで集まって何かしらの抗議行動を起こす」というのは、はっきり言って何人来るかわからない。昨年の自民党総裁選の時、警視庁の警備担当者に「今日は300人だったからいいが、こういう動きがどんどん増えて1万人になったら、もう警備できない」と言っていたくらいだから、多少警備がきついのはしょうがないんですよ。どう対処したらいいか、研究中なんですな。
で、今まで無視し続けてきたマスコミも、さすがに無視できなくなったらしい。昨日のチベットデモは、マスコミが盛んに報道していたんだが、
松本楼での晩餐会なんだが、TVの生中継にまで「フリーチベット!」の声が入り込むわけで、無視しきれない。もちろん、松本楼内部での映像でもその声はしっかりと捉えられていた。ポキントにも聞こえていただろう。目出度い事だ。ポキントも、自分が殺した20万人のチベット人の亡霊が、まさか日本の地で蘇るとは思わなかっただろうが、そこが、
因果は巡る火の車というヤツだな。
というわけで、次の「義によって助太刀致す」集会は
5.8 15:20 早稲田大学大隈講堂のようでありまして、みなさん、頑張ってください。まだまだチベットは開放されてません。おいらはせっせとチベットTシャツ売ります。既に400枚完売です。次の1000枚はパッキングを終えて本日深夜便でバンコクを出ます。あらゆる機会に、チベット開放を訴えましょう。
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