2008.4.18
快閃族と人事档案
快閃族というのはインターネットでの呼びかけに応じて、指定された場所に指定された時間に集合し、何もしないで帰っていく「無目的」「無組織」「無指導者」の行動で一種の遊びです。アメリカで流行しているようです。
中国共産党はこのアイデアを民衆の煽動に利用しています。数年前の上海の反日デモを思い出していただければお分かりいただけると思いますが、自然発生的なデモに見せかけて、実は中国共産党がインターネットや携帯電話のメールを通じて民衆に行動を命令しているのです。今日本にいる中国人留学生に4月26日長野に集まって、聖火を守れという命令がメールで届いています。中国の一般大衆には、中国全土に110店以上展開しているフランスのスーパー「カルフール」で物を買わないよう命令が届いています。
日本であれば、命令に従うか従わないかは個人の自由です。しかし中国人社会は公安警察のスパイ網が張り巡らされていて、誰が従って誰が従わなかったかは克明に記録され、人事档案という人事ファイルに綴じられます。高学歴の人全員にその人の人事档案(人事ファイル)が作成されていて、その人が死ぬまで保管されます。中学校の成績から始まって、人物・思想・行動・外国人の友人・家族状況・職場での人事考課・趣味・金遣いの荒さなどありとあらゆる情報がその人事ファイルに蓄積されます。蓄積される情報は職場の上司や学校の校長や公安スパイなどによって作成され、本人には知らされることなく一方的に人事ファイルに綴じられます。本人は決してこの人事ファイルを見ることはできません。
優秀な大学を優秀な成績で卒業した青年が、就職試験を何度受験しても合格できないので、弁護士に調べてもらったら、人事ファイルに「教師のいうことに逆らう人物である」とか「反日デモに参加しなかった反政府思想の持ち主である」などの情報が入っていて、これを知った企業のトップが採用を見合わせたという報道が良く流れています。
学生であれば校長や寮長、一般人であれば会社の上司や居民委員会(隣組組織)がこういった人事ファイルを保管しています。つまり中国人は政府方針に反する行動をとると一生消すことのできない記録が残ることになるのです。人事ファイルに「反政府危険分子」「ブルジョワジー思想の持ち主」と書かれたら、これからの就職や昇進はほぼ絶望的です。
つまりパソコンや携帯電話のメールに「デモに参加しよう」「不買運動をしよう」というメールが入ったら、これは中国共産党の命令で従わざるを得ないのです。「日本大使館に行って投石しよう」とメールが入ったら、行って投石をしないと「反政府分子」「統一行動を乱す人物」などと人事ファイルに書き込まれるのです。
4月26日に中国人留学生が少なくても2000人ほど長野に行って、聖火を守ります。これは快閃族を装った中国共産党の命令です。反対すればこれからの人生を棒に振ることになります。長野の皆さん、あわれな中国人留学生を暖かく見守ってください。
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