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日本酒好感度、山形県がトップ 都内の居酒屋対象に調査

2008年05月05日 21:56
 東京都内の居酒屋を対象に行った「日本酒好感度ナンバーワン調査」で、山形県が1位に輝いた。首都圏で地道に開催してきた県産酒の利き酒会などのPRが功を奏したとみられ、本県の得票率は5割を超え、2位の静岡県を大きく引き離した。飲食店関係のプロの間で評価が高まっていることで、一般消費者への波及も期待される。

 調査は、日本酒関連本の出版などを手掛けるフルネット(東京都)が実施。都内300店の日本酒を扱う居酒屋を対象に、各店が好感度の高い都道府県を選ぶ形で調べた。回答は68店から得た。

 結果は、山形県が得票数36票(得票率52.9%)でトップ。2位は静岡県で26票、3位の新潟県が10票、4位はともに9票の福島県と石川県、6位が広島県で8票などとなった。

 山形県酒造組合は、全国新酒鑑評会の前哨戦として、県内を含め全国約180の蔵元を招いた歓評会を独自に開催。首都圏では、山形讃香やDEWA33の統一ブランドをアピールしたり、イタリア料理と県産酒のマッチングなど提案型のイベントも展開している。また、各蔵元が首都圏市場を意識した販売活動を繰り広げていることも、好感度アップにつながったとみられる。

 一方、首都圏の一般消費者を対象に調べた同様の好感度調査で、山形県は新潟県、秋田県に次ぐ3位だった。県酒造組合需要開発委員会の佐藤一良委員長(鯉川酒造社長)は「これまでの活動が実を結んできた」と喜ぶ一方で、消費者好感度でもトップになるよう、今後も効果的なイベントを重ねていくとしている。

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