授業中に女子生徒のパンツなどを盗撮したとして、埼玉県警越谷署は3日までに、県迷惑行為防止条例違反(盗撮)の疑いで私立獨協埼玉高校(同県越谷市)の元非常勤講師の男(36)を書類送検した。男は教壇近くのイスに小型カメラを設置。授業で発表する生徒を下から撮っていたが、リアルタイムで自身のパソコンで見ていたため、生徒に気付かれた。押収されたデータはビデオ3本に及んだという。
パンツをのぞいていた元講師は、生徒にパソコンをのぞかれ、変態行為がばれてしまった。
越谷署や学校によると、元講師は2月14日、自分が担当する情報科の授業中に小型カメラを使って女子生徒のスカートの中を盗撮していた疑い。「のぞいてみたかった」と容疑を認めているという。
この日、授業では生徒によるデザイン作品の発表が行われていた。大きなモニターを前に、生徒は教壇に置かれたパソコンを使い自らの作品を発表。元講師は教壇近くに自分のパソコンを置き、発表用パソコンと接続させて生徒の発表を同時に見ていたように、はた目には見えていたという。
だが、元講師のパソコンとつながっていたのは生徒を下から狙う小型カメラだった。カメラは生徒が立つ台として使っていた長いすに設置。元講師のパソコン画面には、女子生徒のパンツが生中継されていた。
だが、ここで誤算が発生。教壇上にあった発表用のパソコンが不調になり、自分の発表がきちんとできているのか不安になった女子生徒が元講師のパソコンをチラリ。すると画面には、自分の動きと一致して動く物影が映し出されていたという。
驚いた女子生徒が別の教員に相談し、事件が発覚。同校の河端行雄副校長らが元講師のいない間に校内を調べあげ、小型カメラを発見した。元講師を問いつめると、最初は「いや、そんな」と話していたが、副校長らがカメラを見せて「やってますね?」と再び問うと「出来心で…」と認め「申し訳ない」を連発しだしたという。
元講師は昨年4月に同校に赴任。今年1月中旬から盗撮を繰り返し、ビデオ3本分のデータを自宅に持っていた。中には天井や男子生徒のズボンも写っていたという。元講師は発覚直後に辞表を書き、学校を去った。副校長は「遅くまで作品を作る生徒につきあって指導するような先生だった。まさかこんなことをするとは」と驚いていた。
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