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フジモリ元大統領、軍のスパイ方法に法廷で大笑い

  • 2008年05月06日 13:42 発信地:リマ/ペルー
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米ワシントンD.C.(Washington D.C.)の国務省で、マデレーン・オルブライト(Madeleine Albright)国務長官との会談後、声明を発表するアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)ペルー大統領(2000年9月29日撮影。肩書きは当時)。(c)AFP/Joyce NALTCHAYAN

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【5月6日 AFP】殺人などの罪に問われているアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)ペルー元大統領の公判が行われた同国の首都リマ(Lima)の最高裁特別刑事法廷で5日、フジモリ元大統領が大笑いをするというハプニングが起きた。

 このハプニングは、ペルー軍の退役陸軍大佐Miguel Bernal Neyra氏が証言したときに起きた。証言内容は、当時大統領が旅行などに出かける際にはNeyra氏や他の軍人が鍵穴から大統領の部屋をのぞき、フジモリ氏の服装で行き先を探っていたというものだった。

 Neyra氏が「大統領が半袖の服を着た場合は、暖かい地方に出かける。厚着をした場合は、寒い地方に出かける」と証言した途端、フジモリ元大統領は大声で笑い始めた。法廷内の人びとが驚いて注目する中、笑いをこらえきれない様子で1分ほど笑い続け、顔を手で覆い何とか笑いを抑えようとした。

 落ち着きを取り戻したフジモリ元大統領は判事に対し、左翼ゲリラやテロリストからの暗殺を防ぐために警備態勢は厳重を極めており、側近であっても移動の直前にならなければ行き先はわからなかったと当時の状況を説明した。

 フジモリ被告は、1991年と1992年に軍特殊部隊が市民24人を拉致し殺害したとされる事件に絡む殺人罪や人権侵害の罪などに問われており、有罪となると最高で禁固30年の刑が言い渡される可能性がある。(c)AFP

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