出走日:2008年05月11日(日)
今週のメインレースは、3歳のマイル王決定戦の第13回NHKマイルカップである。
第13回NHKマイルカップは、今年のクラシック戦線と同様に、中心馬不在の大混戦模様である。
まずは、唯一のトライアルレースであるニュージーランドトロフィー組を分析する。
ニュージーランドトロフィー組では、
1着のサトノプログレス(横山典)、
2着のエーシンフォワード(福永祐一)、
3着のアサクサダンディ(安藤勝)、
4着のホッカイカンティ(石橋)、
5着のレオマイスター(田中勝)、
7着のダノンゴーゴー(藤岡佑)、
8着のダンツキッスイ(藤田)、
12着のゴスホークケン(内田博)などが
第13回NHKマイルカップ出走する。
ニュージーランドトロフィーを制したサトノプログレスは、2着のエーシンフォワードに3/4馬身差をつけており、第13回NHKマイルカップでも好走可能である。
しかしながら、サトノプログレスのニュージーランドトロフィーの勝利は、イン有利の馬場で4~5番手のインを追走させた横山騎手の好騎乗によるものであり、レース内容的な価値は高くない。
よって、ニュージーランドトロフィーの勝利だけで人気となるサトノプログレスに対しては、第13回NHKマイルカップにおいて、あまり高い評価をすべきでないと競馬理論では判断している。
一方、エーシンフォワードは、朝日杯フューチュリティステークスを除き、連対を外しておらず、底を見せていない。
特に、エーシンフォワードのニュージーランドトロフィーの2着は、終始外を回らされてのものであり、内容的には勝ったサトノプログレスと互角以上である。
よって、第13回NHKマイルカップにおいてエーシンフォワードがサトノプログレスよりも人気にならないのであれば、エーシンフォワードに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、ニュージーランドトロフィーにおいて、競馬理論が本命に予想したアサクサダンディは3着に敗れてしまった。
アサクサダンディは、直線で前が壁になってしまいまったく競馬にならなかったが、残り100mだけで3着に追い込んだ。
競馬にタラレバは禁物であるが、
普通に競馬ができていれば、アサクサダンディがニュージーランドトロフィーを圧勝していた
だろう。
また、アサクサダンディは、若竹賞において、ショウナンアルバ(共同通信杯の勝ち馬)の2着に好走しており、G1でも通用する素質を秘めていることが分かる。
更に、この若竹賞の3着がスマイルジャック(スプリングステークスの勝ち馬)、4着がサトノプログレス(ニュージーランドトロフィーの勝ち馬)であることからも、アサクサダンディの若竹賞の2着の価値が分かっていただけると思う。
よって、第13回NHKマイルカップにおいて、ニュージーランドトロフィー組の中では、アサクサダンディに最も高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
ニュージーランドトロフィーで4着のホッカイカンティ及び5着のレオマイスターは、中山1600mで不利な8枠を克服して差のない競馬をしており、第13回NHKマイルカップにおいても
展開次第で通用する。
ただし、第13回NHKマイルカップはニュージーランドトロフィーよりもメンバーが強化するので、ホッカイカンティ及びレオマイスターには押さえ程度の評価で十分と競馬理論では判断している。
ファルコンステークスで重賞を制覇したダノンゴーゴーは、ニュージーランドトロフィーで7着に敗れてし
まった。
ダノンゴーゴーは、典型的な短距離の差し馬なので、
マイルの距離は微妙に長い。
よって、第13回NHKマイルカップがハイペースとなって追い込み有利の流れにならない限りは、
ダノンゴーゴーが通用する可能性は低いと競馬理論では判断している。
第13回NHKマイルカップでも逃げを打つのは、ダンツキッスイであろう。
ダンツキッスイは、ニュージーランドトロフィーでは、1000m通過57秒7の超ハイペースで逃げてしまい止まってしまったが、マイペースで逃げられるようであれば通用する。
ただし、G1の第13回NHKマイルカップでダンツキッスイがマイペースで逃げられる可能性は低いと競馬理論では判断している。
朝日杯フューチュリティステークスを制して2歳王者となったゴスホークケンは、休み明けのニュージーランドトロフィーで12着と惨敗してしまった。
ゴスホークケンのニュージーランドトロフィーの12着は、まったく見所のないレースであり、休み明けを考慮しても酷い内容であった。
そもそも、ゴスホークケンの朝日杯フューチュリティステークスの勝利は、イン有利の馬場で1枠を生かして楽に逃げたものであって、内容的な価値は低い。
よって、第13回NHKマイルカップにおいて、すべてに恵まれた朝日杯フューチュリティステークスの勝利だけで人気となるゴスホークケンに高い評価を与えるべきではないと競馬理論では判断している。
一方、皐月賞組からは、5着のレッツゴーキリシマ(幸)、6着のブラックシェル及び15着のドリームシグナル(吉田隼人)が第13回NHKマイルカップに出走する。
今年の皐月賞は、キャプテントゥーレ(川田)が楽に逃げ切ったことからも分かるように、超スローペースの前残りの競馬であった。
その超スローペースの流れを2番手から追走したレッツゴーキリシマの皐月賞5着は、高い評価に値しない。
つまり、レッツゴーキリシマの実力は、スプリングステークスの9着程度が妥当なところであろう。
よって、第13回NHKマイルカップにおいて、皐月賞5着のレッツゴーキリシマに高い評価を与えるべきではないと競馬理論では判断している。
一方、皐月賞で2番人気を裏切って6着に敗れたブラックシェルだが、イン有利の馬場で前残りの展開を外から追い込んでの成績であり、着順ほど悲観すべき内容ではない。
また、ブラックシェルは、福寿草特別において、ファリダット(武豊)に圧勝しており、能力的にG1級なのは疑う余地がない。
なお、ブラックシェルにとっての課題は、初めてとなるマイルの距離だが、ペースが速くなることを考えると、悪くはないハズである。
よって、第13回NHKマイルカップにおいては、皐月賞で人気を裏切ったブラックシェルに多いに注目すべきと競馬理論では判断している。
一方、ドリームシグナルは、皐月賞で負けすぎなので、G1のNHKマイルカップでは通用しないだろう。
-レース特集の続き--
まったくの別路線組からは、ファリダット(武豊)、ディープスカイ(四位)及びサダムイダテンが第13回NHKマイルカップに出走する。
ファリダットは、1400mのマーガレットステークスを4馬身差で圧勝しており、短距離適性の高さを示した。
そのため、第13回NHKマイルカップでも、ファリダットが好走する可能性は高いと競馬理論では判断している。
ただし、ファリダットのマーガレットステークスの勝利は、かなり弱いメンバーに恵まれたことも確かなので、急激にメンバーが強化する第13回NHKマイルカップで過剰に人気になるようであれば、過大評価は禁物と競馬理論では判断している。
一方、ディープスカイは、前走の毎日杯を2馬身以上の差で勝利を収めており、充実した今ならば第13回NHKマイルカップでも通用しそうである。
また、前々走のアーリントンカップでは、ディープスカイは、ニュージーランドトロフィー2着のエーシンフォ
ワードと互角以上の競馬をしており、ニュージーランドトロフィー組とならば互角以上の競馬が可能である。
よって、第13回NHKマイルカップにおいて、ディープスカイにもそれ相応の評価が必要と競馬理論では判断している。
一方、サダムイダテンは、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスで2着に追い込んだ当時にはクラシック最有力候補と言われた逸材である。
サダムイダテンは、今年に入って能力を発揮できていないが、復調さえすれば第13回NHKマイルカップでも通用可能
である。
よって、競馬理論は、先行争いが激化するような展開になれば、サダムイダテンに高い評価を与える予定である。
以上のように、競馬理論は、第13回NHKマイルカップに出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、調教及び展開などの様々な要素を加味して、最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第13回NHKマイルカップの予想をお楽しみに。
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