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    ガス田問題は合意断念  共同開発海域の溝埋まらず


     日中両国最大の懸案である東シナ海ガス田の共同開発問題について、政府は7日の福田康夫首相と胡錦濤国家主席の首脳会談での合意を断念する見通しとなった。焦点の共同開発の対象海域をめぐる立場の違いが埋まらなかったためだ。複数の日中関係筋が4日、明らかにした。

     政府はガス田開発に関する基本合意が「首脳会談の最大の成果物になる」(外務省筋)として、ギリギリまで中国側と調整を続けていた。決着時期の目標設定などで合意する可能性は残っているが、度重なる解決先送りで一段と不透明感が高まるのは確実。首脳会談の評価にも影響しそうだ。

     共同開発の海域をめぐっては、日本が排他的経済水域(EEZ)の境界線(日中中間線)付近での共同開発を提案。これに対し中国は、これより日本寄りの尖閣諸島周辺など南北2海域での開発を主張し、天然ガス田「白樺」(中国名・春暁)の単独開発に着手したほか、天然ガス田「樫」(中国名・天外天)の生産開始も表明している。


      【共同通信】

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