F‐15K破損事故:原因はマンホール工事での手抜き
先月9日、韓国空軍大邱基地で、排水路のマンホールの周囲の地面が陥没し、修理のために滑走路から整備場に移動中だった最新鋭戦闘機F‐15K (1機当たり1000億ウォン=約126億円)の翼を破損した事故の原因は、マンホールの周囲を舗装する工事で手抜きがあったためであることが分かった。
先月13日には空軍の主力戦闘機であるKF‐16が、エンジンの整備不良のため忠清南道沖の西海(黄海)で墜落し、空軍の特別調査の結果、他の同型機でも整備不良が発覚しているが、こうした「人災」がさらに明るみに出たことで、空軍の管理体系や綱紀に深刻な問題があるとの指摘が出ている。
政府の消息筋は23日、「空軍が事故発生地点の地盤を調べた結果、自然に陥没したのではなく、マンホール周辺のセメント注入工事で手抜きがあったため、F‐15Kの重量(13トン)に耐え切れずに陥没したものと考えられる。地面が陥没した場所は排水路の終端部分で、航空機の移動路にあたるためセメントで舗装されているが、板の上にセメントで舗装するなどの手抜き工事が原因で陥没した可能性が高い」と語った。
空軍当局は現在、軍の施設整備関係者らに対し、手抜き工事の経緯や、工事現場の管理・監督で落ち度がなかったかなどについて調査を行っている。また空軍は事故発生を受け、全国の空軍基地の滑走路にある排水路や、地盤沈下の恐れがある地点についての安全点検を行っている。
軍の消息筋は「KF‐16型機の整備不良問題で特別検査を行っている国防部と監査院が、この問題についても調査を行っている」と述べた。
米ボーイング社が製造したF‐15Kは、韓国空軍が保有している戦闘機の中で最も新しく、かつ最も高価な戦闘機で、これまでに約20機が導入されており、来年にはさらに約20機を導入し、計39機になる予定だ。
崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者
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