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【岐阜】

憲法語り合う 大垣で格差と貧困テーマに

2008年5月4日

作家の雨宮処凛(かりん)さんを招いて開かれた格差と貧困問題を考える西濃憲法集会=大垣市情報工房で

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 格差と貧困問題を考える西濃憲法集会「生きさせろ!」が憲法記念日の3日、大垣市情報工房であった。招かれた作家の雨宮処凛(かりん)さん(33)が「日本は生存競争という内戦状態だ。生存権が脅かされると、争いの元になる」と訴えた。

 若者と対談する形で進められ、約380人が聴き入った。

 若者の貧困問題に取り組む雨宮さんは、ワーキングプアの生活を紹介。「『ネットカフェ難民』になると住所不定となり、職を得にくく貧困から抜け出すのが難しい。政府が自立のための一時金を支給すべきだ」と話した。

 また「平和とは餓死することやホームレスになることを誰も心配しなくていい状態。貧困から戦争は生まれる」と指摘した。

 集会では、実行委員の一部が原告だったイラク派遣違憲判決に関しての声明も採択した。声明は「違憲と判断された自衛隊のイラクでの活動を直ちに中止し、撤退することを求める」としている。

 (稲熊美樹)

 

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