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2008/05/04

資本主義が限界まで来ている

プロ相場師の思考術 (PHP新書 (476)) プロ相場師の思考術 (PHP新書 (476))
価格:¥ 714(税込)
発売日:2007-08-11

石油と穀物が急騰して大変な騒動なんだが、おいらが前から言ってるように、コレって、単なるインフレなわけだ。アメリカではせっせとドル札を印刷しているんだが、いくら刷っても不良債権てヤツがみんな食い散らしてしまうので足りないらしい。
ドル資金は過剰で、その余剰マネーが原油や穀物相場を押し上げて世界を混乱に陥れているというのに、グローバル金融市場では不足する。

ということは、経済を円滑に回転させるマネーがまるで人体に巣くう癌細胞のような病巣部分に吸い上げられ、本来流れ込んでいくべき正常細胞に流れていないというわけである。そこでFRBが欧州中央銀と組んで大量の輸血を繰り返している。

結局、とてつもない規模の余剰資金が証券市場にもどってくれば、金融機関の金回りがよくなるというわけで、証券市場の要であるニューヨーク株式市場の回復が待たれるわけだ。
ここんとこ、商品相場がちょっと落ち着いたと思ったら、今度はNYでも東京でも株式市場が高騰したりして、なにゆえに好材料がないのに株が騰がるのかといえば、そら、他に運用の場がないからで、カネを撒けば撒くほど、必要なところには回らず、「楽して儲けたい」相場にまわる。もうね、
資本主義が限界まで来ているわけだ。

カネがどんどん紙切れになって行く。紙切れでは食い物は買えない。なので、穀物相場が高騰しているんだが、
マネーが世界で織り成す「潮目」をウォッチすることを仕事にしてから早いもので3年が経つ。その中で見聞きしたことを基にすれば、商品市場の高騰など、先物マーケットでの仕掛け以外の何物でもないことがよく分かるのだ。事実、この電話の直後、国連は緊急に食糧問題を話し合う会合を6月に開催することが決定。世界中が大車輪で動き出し、穀物価格は調整し始めた。
このままでは世界中で飢え死にするヤツが大量に出てくるというので、さすがに欲深なユダヤ人たちも慌てているわけだ。奴隷が死んでしまっては元も子もない。まぁ、自分が働かないで他人のカネを奪おうというんだから、そんな手口はいつまでも続かない。自分で自分のクビを絞めてるようなもんで、そういえばかつて石油ショックで荒稼ぎしたのはいいんだが、おかげで日本では省エネ技術が進んで、かえって石油の消費量が減ってしまう、なんて事もあったわけだ。なので、程良いところで相場操縦やめないとメシのタネを潰してしまうわけだな。で、石油も下がり始めていると、元外交官の原田武夫さんちのサイトで言ってます。

「あのイスラエルさえもが中東和平を望んでいる。イラン問題も軟着陸し始めた今、もはや中東和平を遮るものはなく、地政学リスクは大幅に低減している。
原油価格の調整は間近だ」

そして4月末。原油価格はゆっくりと調整し始めた。明らかにマーケットは国際政治の現実をしっかりとウォッチし、仕掛けがなされていたのである。

イランと戦争、するすると言いつつ、結局やらなかったわけだ。あれだけ大騒ぎしたのに詐欺みたいなもんだが、イランはホルムズ海峡を押さえているので、ウッカリ攻撃なんかしたら世界中が石油パニックで崩壊してしまう。石油タンカーは、なんせ、中身が石油、ムスリムお得意の自爆テロでモーターボートに爆弾積んで突っ込むだけで大炎上するので、ぜひ一生に一度くらいはそういう景色を見たいもんだが、実際、そんな事になったら大変、さすがにアメリカもそこまでは出来ないわけだ。そこまでやれば、日本の水素文明転換も早まっていただろうに、惜しいね。

ところで、食糧危機なんだが、特に困るのは換金作物に特化した地域だ。たとえばフィリピンなんだが、アメリカ人に食わせるバナナやパイナップル栽培に特化してしまい、自分たちの食う米が足りない。なのでタイあたりから輸入するんだが、米が値上がりして果物は値上がりしないので大変に困るわけだ。まぁ、フィリピンはアメリカの植民地なので仕方ないんだが。で、もちろんタイにも貧乏人はいるのでデモ騒動とか起きているらしいが、タイは世界一の米の輸出国で、もともと米なんかタダ同然だったので、値段が倍になったんだが、たいした影響はないわけだ。むしろ農村はウハウハだろう。で、

 デシューター氏は世界銀行(World Bank)と国際通貨基金(International Monetary Fund、IMF)が「農業への投資の必要性を過小評価してきた」といい、特にIMFに対しては負債を抱える途上国に食糧自給を犠牲に換金作物の生産と輸出を求めてきたとして非難した。

 食料高騰により10億人の生活が影響を受けているとされるアジアでは、メーデー(May Day)にあたる1日、フィリピン、インドネシア、シンガポール、タイなどで労働者らが価格上昇に抗議して暴徒化する騒ぎが起きた。

 専門家は今回の食料価格の高騰が、各国による貿易制限、食生活の変化による需要ひっ迫、天候不順、トウモロコシなど一部の穀物のみに依存するバイオ燃料の生産拡大、原油価格高騰による輸送費上昇など複数の要因が重なって起きたと説明している。

というわけで、穀物相場のインチキ操作で金儲けしようとすれば、欧米の植民地的な地域ほど、影響が大きい。ベトナムとかタイなんかの米輸出国はむしろ大喜びだったりするわけで、やっぱり世の中、そう簡単にユダヤの操縦通りには動かないモノなのだった。

コメント

狂乱物価は代替エネルギーを進めるだろう

日中戦争に発展するチベットの乱
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/773d201789b5ff03a5dfbf270d97535a

形態共鳴と水素文明の戦略
http://www.teamrenzan.com/archives/writer/alacarte/morphogenetic.html

穀物を燃料に転用するのも、外国に輸出するほど余っているから。温暖化対策云々の売り口上を額面通り受け取る向きは多いのでしょうかね。国益重視・帝国主義的に考える姿勢が我が国の政府にも欠けている気がしてなりませんが、杞憂でありますように。

2008年05月03日
「戦争で正社員が死なない限り自分は正社員にはなれない」…31歳フリーター。希望は、戦争。
1 名前:ぶつわよ!φ ★ 投稿日:2008/05/03(土) 10:20:51 ID:???0
「自分は今でも戦争を求めている」。赤木智弘さん(32)は、きっぱりと言った。「戦争で死ぬのと経済的理由で死ぬのは、自分にとって同じこと。今のままでは、どうせ寿命はまっとうできない」

栃木県佐野市のファミリーレストラン。昼下がりの店内には女性のおしゃべりが響き、窓の外は買い物客が笑顔で行き交う。

年収約百五十万円。地元のコンビニで働く赤木さんは一昨年暮れ、
「31歳フリーター。希望は、戦争。」という論文を月刊誌に発表した。
「非正規労働者がはい上がれない社会が続くのなら、
戦争で大勢の正社員が死なない限り、自分は正社員にはなれない」。
極論を真っ向から世間に突き付け、多数の知識人らから
「格差社会の不満のはけ口に戦争を希望するとは暴論」などと批判を浴びた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008050302008486.html

限界にキテるなら、もう連休明けに核戦争突入だな!

♪く~ろら半脱げの~どんちゃ~
 チョン汁珍島貼るめ~で~る~
 しーじゃるパンツるパルコぬ橇~
 メ~デ~こ~あ~る降るチャン橇~

http://www.esnips.com/doc/8e709d3d-0ea6-4229-a1a3-bc1232be9de6/

ここバンコクのおいらの工場には、実家がお百姓さんという工員さんがいて、コメの値段も上がり儲かったので喜んでいると、総務課長から聞いたばかりです。スクンビットソイ33のフジスーパーに売られている、ジャスミンライスは2キロ60バーツが、ソンクラン明けには100バーツと7割も値上がりしました。でも、タイの人はのんびりしていて物価が上がった実感は感じられません。マイペンライと言ったところでしょうか?
歴史では、タイがイギリスと通商条約を1885年に締結した背景に、英連邦アジア植民地に円滑なコメの食糧供給をタイに担わせる目的があったとかないとか、聞いたことがあります。今、タイは、農業人口が全体の10%しかないそうで、バランスの取れた工業国になりました。

何かが「足りない」「合わない」「使えない」時に力を発揮し
代替するものを創り上げるのは日本企業のお家芸だと思うなあ。
今後も投機筋やらの仕掛けがある度に、何かが「足りなく」なったときに
技術立国としての存在感と価値が高まる気がします。
踏まれる度に強くなる。
その内踏んでる脚のほうに噛み付ければ良いんですけどねー。

原油のインフレ退治に日米英が手を合わせて仕掛けたのが
ガソリン税。これで日本の勤労者も通勤以外にはガソリンを
使わないし公共交通手段に切り替えるから需要が激減。
原油の投機で高値つかみをしている中国は大変でしょうね。
福田総理の含み笑いが聞こえて来ますよ。ウフフ。

でも奴隷には事欠かないんじゃないでしょうかねぇ。
なんせ奴らは30億人くらいに人口を持っていくっていうじゃないですか。
結局今の人類は数が多すぎるのは事実でまずは、有色人種から数を減らすべく画策中なんでしょ?
日本もそのターゲットで半分くらいは処理してしまおうって話だし、後期高齢者保険もいずれは国民皆保険制度を廃止っていう手始めなのは明らか。つまりは、無駄飯食いの税金使いを
まずは処分しちまおうってのが今回の騒動なんだよねぇ。
大部分の人はそれに気づいちゃったんだけどね(ガハハ

商品相場調整

米ドルラリー

米国債ラリー

株相場ラリー

米大統領選

・金と銀の最後のラリーは大統領選挙後へ延長
・来週から商品はさらに下げます!
・これから夏休みの目立たない時期に代替エネルギー株上げます。
・その後、そのままモメンタムを付けて、大統領選まで大きく上げます。
・あーあ、サブプライムの件で、大恐慌を扇ぎ捲くっていた著名人が懐かしい
・副島大先生の米ドル崩壊論は、どこへ行ったのだろうか?

もうはまだ、まだはもう

株価は成長しているのだが、少しも豊かさを感じられない。
これが、経済の限界を感じさせる。
それでは、一般国民が「日本は豊かだ」と思えた時代は、どうなのか?

高度経済成長の頃、テレビのゴールデンタイムのスポンサーには
「三菱鉛筆」「コーリン」など、文具品があった。
鉛筆1ダース(1000円)を買うと、ボール状の消しゴムがもらえた。
つまらないおまけだが、それ目当てに鉛筆が飛ぶように売れた。
その後、シャープペンが登場した。
1000~2000円もする高級品ばかりで、学生の憧れのアイテムだった。

シャープの芯に、金のコーティングをしたのもが出て、
意味は無いが高級品で、それも飛ぶように売れた。
地方都市の文具屋でも、店内は混みあって、店員は大勢居た。

だれもが、たいした技術も要求されず、給料が安くても、生活に不安はなかった。
子供の数は増え、教室が足りず、校庭はプレハブ校舎で埋まった。
「うつ病」など、特殊な人だけの精神疾患であった。
地方都市の商店街は、毎日がお祭り状態であった。
仕事は、そこらじゅうにあって、何をやっても生きることが出来た。
誰もが、これから発展することを疑わなかったが、実はこの時が頂点だったと思う。

最高の品も、最高のサービスもなかったが、皆が満足しており、
地域社会もしっかりしており、モラルも高かった。
こういう時代を生きられた人は、幸せである。

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