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【社会】

高校生、日韓の未来へ懸け橋 4日に名古屋で平和シンポ

2008年5月2日 夕刊

平和シンポの話をするハムケ代表の鈴木健介君(左)=名古屋市熱田区で

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 日韓の懸け橋になりたい−。愛知県と韓国の高校生らが4日、名古屋市千種区の愛知中学・高校にタレントのユンソナさんを招き、平和シンポジウムを開催する。「未来志向で、日韓関係を考えるきっかけになれば」。韓国からは24人が来日し、未来志向の意見交換を目指す。

 シンポを企画したのは県内の中高生十数人がメンバーの「“ハムケ=ともに”高校生平和特派員」。2003年に結成され、韓国・全州市の韓国伝統文化高の生徒と年数回、相互に訪問し、ホームステイなどで交流を深めている。

 準備は昨秋からスタート。「08新歓フェスティバル」でシンポを開き、韓国の有名人を呼ぶことになった。

 全州市出身で両国の若者に人気があるユンソナさんに決め、ハムケ代表の名古屋大付属高3年の鈴木健介君(17)=名古屋市千種区=が交渉した。

 最初は、高校生の電話に所属事務所も取り合ってくれない状態だったが、鈴木君が毎日、放課後に電話をかけ続け、仲間の約50人のメッセージも送った。

 「日韓の懸け橋になりたい」という熱意と、粘り強い交渉が実を結び「出演OKです」。3月末、シンポの打ち合わせで韓国へ向かう飛行機に乗る30分前のことだった。

 韓国での打ち合わせは、連日深夜、時には朝まで続いた。「未来に向けて、自分たちは何をしたらいいか」。激論を交わす中で、鈴木君は「友情が芽生えている」という確かな手応えを感じた。

 シンポでは、鈴木君と韓国伝統高2年チェ・ソルさんが、ユンソナさんのトークショーの司会を務め、愛知朝鮮高校の生徒が通訳する。鈴木君は「ハムケの友情の輪を広げたい。集まった人が何かをやってみようという気になれば成果」と話す。

 シンポ「日韓の架け橋に!ユンソナさんと語る私たちの未来」は5月4日午前10時から。新歓フェスへの運営協力券(中高生500円、一般1000円)が必要。

 【ユンソナさん】 2001年放送のNHK連続ドラマ「もう一度キス」で韓国人役に抜てきされ来日。02年に日韓サッカーW杯のリポーターを務め、ハングル講座などにも出演した。タレント、歌手として活躍。韓国の実業家と結婚後、韓国を中心に活動している。32歳。

 

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