【ロンブー寺(中国チベット自治区)5日共同】北京五輪聖火の世界最高峰チョモランマ(英語名エベレスト、標高8、848メートル)登山は、雪などの悪天候が続いているためベースキャンプ(BC)出発が当初予定より遅れており、登山隊の5日までの情報を総合すると、聖火登頂が12日以降にずれ込む可能性が大きくなった。
中国チベット自治区のBCでは3日、4日と連続して雪が降り5センチ以上積もった。風も強くチョモランマが雲に覆われて姿が見えないことが多かった。
天気予報では6日まで悪天候が続き、7日から回復の見込み。当初の登頂予定は10日だったが、登頂には、標高約5000メートルに設けられたBCから最低6日かかるため、7日に出発しても聖火登頂は最も早くて12日になる。
計画遅れの影響もあり、BC近くの取材センターでは同行取材団30人の中で体調を崩す記者が続出。5日までに香港の記者ら4人が高山病で下山したほか、残った記者も頭痛やめまいなど体調不良を訴え、医師の指示で酸素を吸引している。
取材センターでは少し歩いただけで息切れがするほどで、センター内には酸素部屋が設けられている。