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ファンの声に押され 懐かしの「のっぽパン」復活

2008年05月05日

 懐かしの味「のっぽパン」が復活した。ミルククリームがたっぷり入った、約34センチものパンをがぶりと食べるだいご味が人気だったが、昨年7月に製造元の事業再編のあおりでいったん姿を消した。根強いファンの声に押され、JR静岡駅ビルに専門店がオープン。連日売り切れが続く盛況ぶりに、さっそく増産が検討されている。(菅尾保)

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復活した「のっぽパン」

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復活したのっぽパンは、連日売り切れが続いている

 のっぽパンの販売開始は1978年。試作段階では「売れそうにない」と営業マンから反発を受けたというが、売り出してみると大ヒット。県内や神奈川、山梨県などに1日2万〜3万本を出荷していた。

 しかし、昨年7月、製造元のパン生地会社エヌビーエス(沼津市)が事業再編によって製造を中止。販売最終日には、ファンが「サヨナラのっぽ」の会を開き、懐かしい味との別れを惜しんだ。

 ファンの声に押される形で、同社の関連会社バンデロール(同)は復活に向けたプロジェクトチームを発足。今年4月26日、JR静岡駅ビル地下に専門店「バンデリパルシェ」を開き、のっぽパンを再登場させた。

 パルシェでの販売は1日約千本。大量生産したころの特殊な機械はすでになく、売り出した30年前と同様の手作り状態に戻ったため、製造量に限りがあるという。

 同社の野田歩商品部長(41)は「30年前からいる社員を中心に試行錯誤を繰り返した。人気が衰えていないことを知り本当にうれしい」。

 店頭には、定番のミルク、チョコレートのほか、「新しいのっぽの歴史を築きたい」(野田部長)という思いから、ソーセージやサラダを挟んだ新商品も並ぶ。1日4回の販売時間には、1人限定5本ののっぽパンを求め、長い行列ができる。

 宇都宮市から来たという千葉宏幸さん(34)と妻の奈美さん(34)は静岡市清水区出身。「復活を知って並んだ。クリーム味はおやつによく食べた」と懐かしがりながら、計10本を購入。「実家の父母と食べます」と話していた。

 同社は売り切れが続いているため、新たな生産体制にするなど増産も検討していきたいとしている。

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