最新記事一覧
大型バイクの輸入過去最高/ハーレーが人気
国内のオートバイ販売台数が伸び悩む中、大型オートバイの輸入が増加している。大型自動二輪免許が取得しやすくなり、高速道路の二人乗りが可能になるなど環境変化が”追い風”になっているという。若いころ大型バイクにあこがれた「熟年ライダー」の回帰も進み、昨年の輸入は過去最高を記録し、国内一年間の登録台数の半数以上に拡大している。
横浜税関によると、二〇〇七年の大型オートバイ(八〇〇㏄超)の輸入(全国)は前年比4・6%増の二万四千二百七台(二百七十億八千万円)。二年連続して過去最高を更新し、〇七年の国内大型オートバイ登録台数(四万六千八百八十九台)の半数を上回った。
一九九六年から大型二輪免許の取得方法が変わり、自動車教習所を卒業すれば取得できるようになったことをきっかけに国内の大型オートバイ市場は伸長。同税関によると、国内の登録台数は、九六年の二万四千三百六十台から九八年には五万千九百九十三台にはね上がった。
また、〇五年四月から高速道路の二人乗りが可能になるなどオートバイを取りまく環境が変化し、重心が低く乗りやすい大型オートバイ市場の拡大要因となっているという。
輸入大型オートバイの代表格「ハーレー」を輸入・販売するハーレーダビッドソンジャパンは昨年、一万四千九百六十七台を売り上げ、二十三年連続で前年比増販記録を更新中だ。
売れ筋は二百万円前後と国産メーカーの二倍近い価格だが、好みで取り換える部品が豊富なことや、全国二百以上の販売店などが開催する年間千回を超えるイベントでファンを増やしているという。
購入者の平均年齢は九二年の三五・五歳から、〇七年は四一・六歳へと上昇。特に団塊世代を含む五十代以上の比率が急増しており、五年前の15%から24%へと上昇している。
熟年ライダーのハーレー人気を背景に、近畿日本ツーリストは四月十四日から、愛車のハーレーで米国を横断するツアーを発売した。六〇年代に放送された米国のテレビドラマを見て、団塊世代があこがれた夢の大陸走行をかなえるプランで、ロサンゼルスからシカゴまで十五日間かけて走破する。
代金は一人百九十八万円と高額だが、四月末現在で五十代と六十代の男性二人の申し込みがあった。問い合わせは四十件以上に上るといい、同社は「予想以上の好反応。ハーレーの人気が後押ししている」と分析している。
このエントリーへのトラックバックURL:http://www.kanaloco.jp/trackback/32261/