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更新日:2008年4月22日

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こちら県警本部長

小学生を殴った72歳男性を逮捕した傷害事件について

警察本部長の安森です。

4月10日、警察本部ホームページに「こちら県警本部長」を開設しましたところ、さっそくご意見をいただきましたので、今回はこれにお答えしようと思います。

4月15日付け新聞報道に
      ○ 小学生殴った傷害
      ○ いたずらに怒り男児殴る
  の見出しで、
      小学6年生の男児が、農作業中であった男性の自転車を用水路に投げ入れ、
      腹を立てた男性が小学生を殴って怪我を負わせ逮捕された
旨の記事が掲載されました。

この件につきまして、「こちら県警本部長」宛などに
      ○ 自転車を捨てた子どもの方が悪いのではないか。
      ○ 逮捕までしなくてよいのではないか。
      ○ 不公平ではないか
等のご意見を頂きました。

私でもこの記事をそのまま読めば同じ様に感じると思います。記事もスペースの問題等があることから、全てを伝えることもできません。あらゆる事件を皆さんに説明できる訳ではありませんが、今回の件について警察としての判断、措置を簡単に説明したいと思います。

先ず、事件の経過についてですが、
      「自転車にいたずらをした小学生3人が持ち主の男に殴られている」
という110番通報があり警察官が現場へ行きました。男性は既にいなくなっておりましたが、小学生とその保護者から事情を聞くと、
      「拳骨で何回も馬乗りになって殴られ、蹴られて怪我をした。
      また、何もしていない他の子ども2人までも殴られた。」
というものでした。お仕置き程度のようなものではなく、しかも関係のない子どもまで殴られて被害に遭った訳です。また、その後付近で発見された男性は、「子どもが悪い。2〜3回殴っただけだ。」と言うのです。

こうした事情を聞いた現場の警察官は、
      「原因はともかく、やり過ぎである。無関係の子どもまで殴っている。
      しかも男は、はっきりと話をしていない。」
として傷害事件と判断し、男性を緊急逮捕したのです。

逮捕した男性につきましては、その後の取調べで、先に申した事実を自ら話し、また「やり過ぎた」と深く反省したことから、翌15日に釈放の措置を取りました。今後は、書類を整え、検察庁へ任意送致することになります。

他方、自転車を投げ入れた子どもについては、度の過ぎたいたずらということで補導措置を行い、二度とこのようなことがないよう学校、保護者にも連絡し、しっかりと指導しました。

限られた紙面ですので、皆様に色々と誤解を与えたかもしれませんが、現場の警察官は、その現場で出来る限り事実関係を追及して適切な措置を取り、その後は組織でいろんな角度から総合的に判断して社会常識に沿う対応をしているつもりであります。皆さんのご理解をお願いいたします。

今後も、皆さんからの貴重なご意見・ご要望を参考に、より良い警察運営に活かしていきたいと考えていますので、よろしくお願いします。