2008年 5月 4日
菓子パン針混入は自作自演
3日、高松市のコンビニエンスストアで針が混入した菓子パンが販売されていた事件は、パンを買った女性の自作自演だったことがわかりました。この事件は、3日午前、高松市春日町のサンクス春日町川南店で、高松市内の28歳の女性会社員が買った菓子パンに、長さ3.8センチの縫い針1本が混入していたものです。高松北警察署が威力業務妨害の疑いで捜査していましたが、4日午前、パンを買った女性が警察に出頭し、再度事情を聞いたところ、「自分で針をパンに入れた」と供述したことから、この事件は女性の自作自演だったことがわかりました。女性は精神状態が不安定がだったということですが、警察では、軽犯罪法違反の疑いでこの女性を任意で取調べています。

瀬戸内海誕生探る糸口 犬島貝塚で現地調査
瀬戸内海が誕生した過程を解明するための大きな鍵を握る、岡山市の犬島諸島の貝塚遺跡「犬島貝塚」で4日、研究チームが現地を訪れました。国立歴史民俗博物館の研究員などで作る研究チームのメンバー、約20人が現地を訪れ、遺跡の崩落具合などを目で確認しました。犬島貝塚は瀬戸内海に浮かぶ犬島本島西にある無人島、地竹の子島にあり、高さ約5メートルのがけに厚さ約40センチの貝殻の層が露出しています。海水に生息できないヤマトシジミから成ることや貝塚に含まれていた土器などから約1万年前の縄文時代の遺跡とされています。瀬戸内海が誕生した過程を解明する上で大きな鍵を握ると言われていますが高潮などで遺跡の崩落が進んでいて、本格的な調査が急がれています。犬島貝塚は1980年に地元の考古学愛好家によって発見されていましたが長年、学界に知られることはなく、今回、ようやく研究チームの目に留まりました。研究チームでは7月までに貝塚の調査の中間報告をまとめたいとしています。

東山魁夷美術館入館者30万人を突破
坂出市の香川県立東山魁夷せとうち美術館の入館者が4日、30万人を突破しました。30万人目となったのは、丸亀市塩屋町の自営業牛尾信彦さん(61)です。初めてこの美術館を訪れたという牛尾さんには、香川県の山下幸男政策部長から記念として魁夷の代表作、「道」の複製画が贈られました。県立東山魁夷せとうち美術館は、2005年4月9日のオープン以来、開館1年目に早くも12万7千人が訪れるなど、当初年間3万人と見込んでいた入館者数を大幅に上回るペースで推移し、わずか3年1カ月たらずで30万人を突破しました。美術館では、今後も展示内容やPR方法を工夫し、より多くの方に愛される美術館になるよう努めてていきたい、と話しています。

岡山市で井筒和幸監督が講演
日本人高校生と朝鮮学校に通う高校生の交流を描いた映画「パッチギ」の監督としても知られる井筒和幸さんが岡山市で講演を行いました。これは岡山県内の市や町の労働組合で組織する自治労連岡山県本部などが主催したもので映画監督の井筒和幸さんが「映画・平和・そして人間」をテーマに講演しました。講演の中で井筒さんは自身の映画のタイトルである「パッチギ」という言葉は目の前にある障害を乗り越えるという意味があると説明したうえで、「国と国がお互いを主張しあうだけではなく歩み寄り理解し合うことが重要だ」と語りました。また、「喧嘩をするなら道具に頼るのではなくとことん話し合えばいい、その意味を考えて欲しい」とメッセージを送りました。会場には家族連れなど約150人が訪れ、熱心に聞き入っていました。

春の岡山県高校野球大会決勝
春の岡山県高校野球大会の決勝戦が倉敷市のマスカットスタジアムで行われました。決勝戦は、倉敷商業と玉野光南の対戦。1回裏、この大会、決勝まで無失策だった倉商の守備の乱れをついて、1点を先取した光南は、さらに、7番・今中のセンター前ヒットで、2点を追加します。4回表に1点を返した倉商は、6回表、ツーアウトながら、ランナーを3塁1塁として、7番槙原。レフト線に2点タイムリーを放ち、まずは同点。続く、8番・金田も、しぶとくライト前に運び、倉商、集中打で逆転に成功します。倉商は、先発・岡、7回からリリーフした木元が、ランナーを出しながらも追加点を許さず、4対3で光南を下して優勝しました。

みどりの日で苗木を配布
みどりの日を記念して岡山市などでは緑豊かな街づくりを進めてもらおうとクチナシやツツジなどの苗木の配布が行われました。これは岡山県が毎年行っているもので岡山市の県総合グラウンドなど県内3ヵ所でクチナシやドウダンツツジ、コブシの苗木をそれぞれ200本ずつ配布しました。また会場では緑化相談も行われていて訪れた人が枝のせん定や害虫駆除などについてアドバイスを受けていました。主催者は身近なところから緑を増やすきっかけになればと話していました。