キヤノンはオフィス向けインクジェットプリンター事業を強化する。年内に品ぞろえを7―8機種に倍増し、2010年に消耗品を含めたインクジェットプリンター全体の売上高に占めるオフィス向け比率を現在の約3倍の30%に高める。家庭用プリンター市場は飽和状態で、インクなど消耗品の消費が多いオフィス用途を開拓し収益拡大につなげる。
本体設計などを見直して耐久性を高めた機種を順次、発売する。生涯印刷可能枚数は7万―15万枚。価格はオフィス用で主流のレーザービームプリンターより抑えた5万―10万円の機種が中心で、小規模事業所などに売り込む。(07:00)