mitsukiのお気楽大作戦
swmitsuki.exblog.jp

手作り雑貨と原チャリ放浪と雑学で綴る、実践お気楽ライフ

by sweetmitsuki
最新のコメント
みどりさま ハーンはお..
by sweetmitsuki at 20:18
ハーンは、日本文化の繊細..
by greenagain at 13:19
怒ってはいません。 心..
by sweetmitsuki at 05:44
あかべ子さん、大切に扱わ..
by sweetmitsuki at 17:52
mitsukiさん、妖怪..
by マロン at 12:33
佐平次さま ハーンは一..
by sweetmitsuki at 07:41
ハーンは狂歌とかシャレが..
by saheizi-inokori at 20:28
マロンさま お久し..
by sweetmitsuki at 06:37
佐平次さま いま角川ソ..
by sweetmitsuki at 06:31
mitsukiさん、久し..
by マロン at 14:28
カテゴリ
エキサイトブログ
ライフログ
検索
タグ
ネームカード
以前の記事
うわさのキーワード
XML | ATOM

skin by excite
タコのいる風景
今年一年の仕事も無事終了したので、いつも通勤で足早に通り過ぎている街道を、のんびりと走ってみました。
ずっと前から気になっていたのですが、自宅と会社のちょうど真ん中辺りにある公園に、巨大な蛸のような形をしたキテレツな建物があります。
調べてみると、これは「タコの山の滑り台」といって北は北海道から南は沖縄まで、全国に150基以上あるという、公園遊具としては比較的ポピュラーなものなんだそうです。(詳しくはコチラ
実際に近くで見てみて、いちばん驚いたのは、有機的なフォルムから、てっきりFRP(ガラス繊維入り強化プラスチック)製なのかと思っていたのに、なんと鉄筋コンクリートで出来ていた事。
FRPは、軽くて丈夫なので遊園地の乗り物の外装に多く使われているのですが、雨ざらしになるような場所に放置されると、ガラス繊維がむき出しになって危険なので、それで使用を控えたのでしょうが、それにしても、こんなものを鉄筋コンクリートで作るとなると、途轍もなく高度に洗練された左官技術が必要になります。
日本には明治になるまでドーム型の建物を作る文化がなかったため、球体の壁面を仕上げる技術が育たなかったのですが、そこはそれ、海外の優れた技術をいち早く盗んでしまうのは日本人の得意技、昭和の職人芸恐るべしです。
実はこのタコすべり台というのは、もともとはタコを模したものではなく、イギリス彫刻界の巨匠ヘンリー・ムーアにインスパイアされたゲージツ作品だったのですが、ある人から「タコにした方が子供に喜ばれる。」という提案を受けて、タコになったのだそうです。
更に調べてみると、すぐ近くに、その「タコになる前のタコすべり台」がある事がわかったので、さっそくそっちにも行ってみる事に。
このタイプのすべり台は全国に数基しかなく、遠出しないで見る事が出来たのは本当にラッキーでした。

上の画像がそれなのですが、なるほど、頭の部分がありません。彩色もピンクというかタコ色ではなく、クラインの壺を思わせるような前衛的なアートの雰囲気を醸しています。
しかし、なんだか体操のお兄さんが、体操部に所属していた頃のVTRを見ているような気分は拭えません。
やはり、体操のお兄さんは子どもたちのヒーローだからこそ輝いて見えるのと同様、タコすべり台もタコの頭を被せてこそ、その価値があるのではないでしょうか。
築半世紀になるというプロトタコすべり台は、小さな損傷はあるものの基礎に大きな罅はなく、施工の良さをあらためて確認する事が出来ました。
路傍のお地蔵さまも「着せかえ」を済ませたようで、いよいよもう幾つ寝るとお正月です。
by sweetmitsuki | 2007-12-30 12:08 | お出かけドリフト | Comments(14)

Commented by greenagain at 2007-12-30 17:44
タコ滑り台、ずっと前にテレビで見た記憶があります。が、詳しいことは全く頭に入ってなかったので、sweetmitsukiさんの御解説でよくわかりました。ありがとうございます。
ヘンリー・ムーア、なるほどです。タコにしたのは正解だと思います。頭なしのタコはナメクジみたいですね。溶けかかってダリ風、シュールな形・・・まぁ、子供はシュールなものが好きですし、子ども自身シュールなものを作るのが得意ですから、子供達にとっては頭アリ無し、どちらも大歓迎でしょう。
良いお年をお迎え下さい。
Commented by antsuan at 2007-12-31 00:55
露座の大仏や太鼓橋などを見慣れているせいか、日本では曲線の構造物の歴史は比較的新しいとは気がつきませんでした。しかもこの頃は魑魅魍魎、得体の知れない化け物が政界を跋扈していますから、公園にこんなものがあっても不思議ではないですね。
よい年をお迎え下さい。
Commented by momoko_39 at 2007-12-31 12:46
ベージュのコート、お上品な感じでmitsukiちゃんに良くお似合いですね。ポーズもとっても可愛い(✪ฺܫ✪ฺ)
タコの滑り台なんて珍しいですね~!子供が喜びそうです。
Commented by ねんねこ at 2007-12-31 13:06 x
北海道では見かけたことはないですね。
今は「危ない」ということで 公園の遊具はつけない方向へ向いているようです。
「危ない」という感覚を持たないで育つ子供・・・・・・・
そちらの方がよほど「アブナイ」と私は 思うのですが。
Commented by mitsuki at 2007-12-31 15:55 x
greenagainさま
頭なしのすべり台は私には縄文式土器に見えました。
子供たちの邪魔にならないように撮影は早朝狙いでしたが、それでも遊びに来ていた親子連れとかち合ってしまい、しばらく待ちました。
来年もよろしくです。
Commented by mitsuki at 2007-12-31 16:01 x
あんつぁんさま
世界で左官の技術がトップクラスなのはイタリアで、世界中から若き職人が修業に来るんだそうですが、日本だって負けてはいません。
<得体の知れない化け物
そうですね。気をつけて参りましょう。
来年もよろしくです。
Commented by mitsuki at 2007-12-31 16:05 x
べこたん
コートがベージュに見えるのはタコの照り返しで、本当は淡いグレーです。
王子がお父さんになった頃、お孫さんと一緒に来れるといいですね。
来年もよろしくです。
Commented by mitsuki at 2007-12-31 16:15 x
ねんねこ先生
そういえば公園の設備に、子どもの遊具というよりお年寄りのための健康推進具のようなものをよく見かけるようになりました。
少子高齢化の影響でしょうか。
来年もよろしくです。
Commented by ume at 2007-12-31 17:21 x
タコ捕り名人の隣のとーちゃんが時季になれば必ず」持ってきてくれるはずの「いそダコ」ですが、今年は何故かお裾分けがありません。小振りですが身が締まっていて、甘みのあるおいしいタコです。しょうがないので、来年は私が「タコ捕り名人」に挑戦します。来年もよろしくお願いいたします。
Commented by xphalene at 2007-12-31 19:19
タコすべり台にそんな経緯があったなんて、おもしろ~い。
興味をもったら調べ捲るmitsukiさんもすごい!
左官の技術かぁ。
都心部では漆喰の壁なんてまず見ないけど、無くなってほしくない技術のひとつですよね。
来年もよろしくお願いいたします。
よいお年を~♪
Commented by mitsuki at 2008-01-01 09:54 x
umeさま
新年あけましておめでとうございます。
ひと昔前までは茹でたタコしか食べられなかった東京でも、最近は回転寿司のメニューにも、生タコが並ぶようになりましたが、獲れたての新鮮なタコは、さぞ格別なのでしょうね。
今年もよろしくです。
Commented by mitsuki at 2008-01-01 09:59 x
xphaleneさま
新年あけましておめでとうございます。
漆喰といえば、鏝絵という伝統工芸がありまして、古い街道筋の家並みを見ているとたまに目にすることが出来ます。
凝ったものから可愛らしいものまでいろいろあって楽しいです。
品川辺りに保存の良いものが揃ってますから、今度出掛けてみてはいかがでしょうか。
今年もよろしくです。
Commented by saheizi-inokori at 2008-01-02 23:52
おめでとう!
タコはタコでも上がらないタコでしたね。
お地蔵さまに着替えさせるのはどなたなのでしょう。結構大変でしょうに。
ことしもよろしく。
Commented by sweetmitsuki at 2008-01-03 18:54
佐平次さま
明けましておめでとうございます。
お地蔵さまは一体だけで、青面金剛さまのレリーフと、その他は文字が刻んであるだけの石塔なのですが、首幅に合わせてみんなサイズが変えてありました。ギャザーが入っているのがお洒落ですね。
今年もよろしくお願いいたします。
名前 :
URL :
非公開コメント
削除用パスワード設定 :