国民投票法が成立し、早ければ３年後には憲法改正に向けて国民の審判が下される事になるそうです。
世論調査では、改正すべきだという人が圧倒的に多いようで、「もう古いから」「もともと日本人が作った訳じゃないから」等々が主な理由ですが、ちょっと待って。
憲法改正したらどうなると思ってるの？
憲法改正そのものについては、様々な意見が反映されて然るべきだと思いますが、安倍内閣は日本と親密な関係にある国が第三国から武力攻撃を受けた場合、自衛隊が応戦出来るようにするために憲法を変えようとしているのですよ。
早い話がアメリカ大統領の要請で自衛隊を戦闘地域に送れるようにするための改憲なのです。
更に具体的な話をすれば、イラク戦争が起きる前に憲法が改正されていれば、自衛隊は多国籍軍の一員として戦闘行為に加わっていたでしょう。そうなれば多数の死者が出たのはもちろん、ロンドンやマドリードで起きたような報復テロが日本でも起きていた可能性は充分にあります。
「正義のためだから仕方ない」そういう意見もあるでしょう。でも、
あの戦争のどこが正義だったわけ？
アメリカの言いなりになって自衛隊員に過酷な任務を押し付ける。
それのどこが自主憲法制定で戦後レジームからの脱却で美しい国づくりなのでしょうか。
それから、アメリカが名指しで悪の枢軸と呼んでいる国にイランがあります。
北朝鮮に関してはアメリカが中国やロシアの合意を得ずに軍事行動を起こすとも、中ロが北朝鮮を見捨てるとも思えませんから、次にアメリカが戦争をする相手は北朝鮮ではなくてイランでしょう。
日本は国家としてはそれほどではありませんが市民レベルでは古くからイランと親密な交流があり、イラン人と結婚し、イランで幸せに暮らしている日本人は少なくありません。
そういう国と戦争をしたらどうなるんですか？
身内がイランに嫁いだ人の身になって考えてみれば分かるでしょうに。
「戦争をしないにしても、軍隊が無ければ完全な国とはいえない」
これもよく聞く言葉ですが、自衛隊と互角以上に戦える軍隊など、北朝鮮はもちろん、中国やロシアだって持っちゃいません。
「北朝鮮はバカだから、何の勝算も無しにミサイル撃って来るかも知れない」
そういう声も、よく聞きますね。
でも、それならばなおさら、こっちが核武装で対抗した所で、何の抑止力にもならないんじゃないでしょうか。

写真は練馬にあるりっくんランド（HPはコチラ）にて。身長８０センチのお子さまから大人まで、館内で自由にコスプレが楽しめる隊員服の無料貸し出しがあります。（お人形用はありません）