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中国製コピー兵器の侮れない実力(下)

 中国のインターネットに昨年初めて写真が登場した高速揚陸艇も米軍のエアクッション型揚陸艇(LCAC)のコピーとされる。LCACは戦車1台など60-75トンの人員、貨物、兵器などを高速で敵海岸に上陸させることができる。中国の高速揚陸艇は新型の071型上陸艦に搭載されるとみられている。

 中国地上軍はコピー版の装甲車を数種類保有しているとされる。VN-3軽装甲偵察車はフランスのVBL装甲車を、QL-550装輪装甲車はイタリアの ピューマ装輪装甲車をそれぞれまねたものだという。口径155ミリのSH-1装輪式自走砲もフランスの自走砲がモデルとの見方が有力だ。拳銃にも米コルト社の「M1911A1」と似たものが存在している。

 中国が野心を持って開発しているステルス戦闘機をめぐっても、専門家らは世界最強の戦闘機に数えられるF-22ラプターに似た機種が登場するとみている。戦闘機ではないが、中国は1980年代にボーイング707をまねたY-10(運10)旅客機を生産した前歴がある。

 とはいえ、中国の兵器が全てコピーというわけではない。フランス、イタリア、スイスなどに金銭を支払い、正規に導入した技術で生産したヘリコプター、ミサイル、対空砲なども保有している。

 中国のコピー武器に対する評価はさまざまだ。中国の後進性、不道徳性を示すものだという否定的な見解のほか、日々発展する中国の軍事科学技術を証明するものだとの見解がある。いずれにせよ、後発国が先進国に追いつく上での出発点は模倣生産だったことから、専門家は中国の努力と潜在力を軽視すべきではないとの見方で一致している。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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