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中国製コピー兵器の侮れない実力(上)

 米海兵隊の幹部将校が中国の最新鋭艦艇に搭載された口径30ミリの近距離防空システム(CIWS)の砲身に触れながら大笑いしている写真がこのほど、インターネット上に公開されて話題を集めた。この将校が笑った理由は明らかにされていないが、中国のコピー兵器を目の当たりにしたからだという見方が有力だ。

 この将校と共に写っていたのは中国海軍の730型近距離防空システム。30ミリの機関砲弾を撃ち、接近する対艦ミサイルや航空機を撃墜する防御兵器だ。当初はオランダが「ゴールキーパー」という名で世界に輸出したものだが、中国はこれを密かにまねて類似した兵器を開発したのだ。

 「ゴールキーパー」は在韓米軍も保有するA-10地上攻撃機に搭載されたGAU-8ガトリング砲を活用し、口径30mmの砲弾を毎分4200発以上発射できる能力を持つ。韓国海軍初のイージス艦世宗(セジョン)大王と5000トン級の韓国型駆逐艦などにも「ゴールキーパー」が搭載されている。中国は730型近距離防空システムを中国版イージス艦など最新鋭艦に搭載している。

 

 中国のコピー兵器はこれにとどまらない。最近報道された軍用車「ハンビー」の中国版をはじめ、小銃、拳銃、軽装甲車両、装輪式自走砲、迷彩戦闘服、空気浮揚方式の高速揚陸艇、ステルス無人航空機(UAV)、対空ミサイルなど大小さまざまだ。

 中国が独自開発し、1981年に初めて実戦配置した無人偵察機WZ-5(無偵5型)は、米国の無人機「ファイアービー」のコピーだ。1960年代に米国の無人機が中国上空で秘密裏に偵察作戦を展開した際、中国軍は何機かを撃墜した。そのうち状態が良いものを分解し、逆設計して作られたのがWZ-5だ。2000年に上海航空ショーで初めて模型が公開されたWZ-2000最新鋭ステルス無人機も米国の長距離高高度無人偵察機「RQ-4グローバルホーク」と外観が似ており、コピー疑惑が浮上している。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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