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【政治】

「反省」盛り込まず 首脳会談の共同文書

2008年5月4日 02時01分

 日中両政府は、都内で7日行われる福田康夫首相と胡錦濤国家主席の首脳会談後に発表する「日中共同文書」に、過去の戦争、侵略に対する日本側の「反省」や「責任」などの表明を盛り込まない方向で最終調整に入った。日中関係筋が3日、明らかにした。代わりに「歴史を直視する」などの表現にする案が有力だ。

 日本政府筋は「歴史認識部分は極力少なくするか、できれば完全になくしたい」と明言。1972年の日中共同声明以来、4度目と位置付ける共同文書で、歴史認識に関する記述はごく限定的な異例の措置となりそうだ。

 関係筋によると、中国側は福田首相が昨年12月に北京大学で行った講演で、先の大戦について「不幸な時期をしっかり直視する」と発言したことを高く評価。今回の共同文書では、未来志向の日中関係、戦略的互恵関係の構築を重視することで詰めの協議をしている。

(共同)
 

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