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JNN(TBS系)

米マイクロソフト、ヤフー買収を断念

 ソフトウェア最大手「マイクロソフト」によるインターネット検索大手「ヤフー」の買収交渉で、マイクロソフトは3日、金額面で折り合いがつかず買収を断念する、と発表しました。

 マイクロソフトは3日、ヤフーにあてた書簡を公開し、「マイクロソフトとヤフーの合併に向けたプロセスを終了する結論に至った」として、買収提案の撤回を表明しました。

 「過小評価」として買収額の引き上げを要求していたヤフーに対し、マイクロソフトは今週になって当初の買収価格を引き上げ、ヤフーとの本格交渉に入っていました。しかし、マイクロソフト側の50億ドル上乗せした1株33ドルの提示に対し、ヤフー側は37ドルを要求。3日午前も両社幹部による協議が持たれましたが、結局、折り合いがつかず、買収交渉は決裂しました。

 これについてマイクロソフトのバルマー最高経営責任者は、「ヤフーの要求する金額は理解できず、買収案の撤回が株主などの最大の利益になると判断した」とコメントしています。

 敵対的な買収も辞さない構えだったマイクロソフトですが、敵対行為に出ることでヤフー側の人材流出を招く可能性なども考え、「得策ではない」と判断した形です。

 一方、ヤフー側は「私たちが株主の価値を最大限に考えていることに変わりはない」とした上で、「マイクロソフトの提案がヤフーを過小評価しているという考えの下、誠実に対応してきた」とコメントしています。およそ3カ月にわたった買収交渉が決裂したことで、さらなる業界再編の可能性も出てきています。(04日12:51)

[4日18時11分更新]

TBS NEWSi


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