三洋電機コンシューマエレクトロニクス(旧鳥取三洋電機、鳥取市立川町七丁目)が発足して一カ月。技術・製造・販売が一体の自己完結型メーカーとして生まれ変わり、今後の発展は県経済浮揚の鍵を握る。同社の松岡信昭社長に展望を聞いた。
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「1日も早く新商品を創出することが重要」と語る松岡社長
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ベクトルを統合
−新会社が発足して一カ月。どう変わってきたか。
「鳥取の三洋から三洋グループの家電、車載機器の二事業、販売部門を担う会社となった。商流が一本となり、社員の立場や役割も明確となったが、『鳥取から国内外に飛び出そう』というふうに社員の気持ちを変えていけるかが鍵になる。従来、三洋電機と鳥取三洋は親会社と子会社の関係。今は社員の気持ちのベクトルを合わせることに力を入れている」
地元大切に貢献
−社名から鳥取の名が消え、寂しく思う市民も多い。地域貢献に向けた思いは。
「全国版になって変わったとならないよう、先輩が築いたものを大切に、今まで以上に積極的に貢献したい。特に文化・スポーツ活動の交流を通し、地元との触れ合いやつながりを大事にしたい」
−携帯電話事業の撤退で雇用や地元企業への影響も懸念されるが。
「一時的に派遣の雇用が減少するが、一日も早く新商品を創出していくことが重要。携帯事業は売却したが技術者は残り、二事業の開発力や技術力は強化された。今年は基盤をつくって飛躍する年。二事業に携帯技術を結び付け、環境、安心安全、健康を商品作りのキーワードに、鳥取三洋の伝統を生かしたい」
新しい流通の形
−厳しい環境にある家電事業。今後の戦略と課題は。
「テレビなど大型家電の競争は厳しい。選択と集中をしないと三洋は部品メーカーになる。炊飯器など得意分野を確立していく必要がある。例えば車内を一つの部屋と考え、家電とマッチングさせることもできる。顧客第一主義、品質最優先がモノづくりの原点。イオンとの家電共同開発も新しい流通の形として期待できる。需要は必ずある。『鳥取から世界へ』発信し、発展させたい」