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【福井発】『県内勤務医』4人確保 本年度成果 定着に膨らむ期待2008年5月4日 安定した医療体制を維持するため県が進めている医師確保事業の成果として、本年度は四人の医師が県内で新たに勤務することが決まった。そのうち三人は県外出身者であり、県内医療機関への定着と定住に期待が膨らんでいる。 (小柳保志) 四人は本県のほか、千葉、山梨、三重の各県出身で、年齢は二十−三十歳代。そのうちの三人は、県立病院(福井市)、池田診療所(池田町)、県健康福祉センターで既に患者を診察しており、残る一人は十月から県立病院で勤務する予定。 県によると、県内の主要医療機関での医師不足数は六十人。全国平均との差を地区別にみると、特に奥越、丹南地区の医師不足が顕著となっている。四人の志望動機はさまざまだが、県立病院での救急医の研修システムや、国内外の医療機関へ研修に行く際の補助制度が、「福井勤務」を選択する大きな動機になったという。 医師の確保数が四人あったという成果について県医務薬務課の江端美喜子課長補佐は「(六十人の)不足数を考えれば満足とはいえないが、全国的に(医師の)獲得競争が続いている。日常の情報収集や受け入れる病院の質を上げて一人でも多く獲得していきたい」としている。 県は二〇〇六年度から、へき地や拠点病院の医療体制を充実させるため、県外へ出向いての情報発信や、医師同士のネットワークを通じた“口コミ”で医師の確保に努めている。 今回、県立病院勤務となる二人の場合、最低二年間は地方の医療機関での勤務となる。
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