(1997年 10月購入、2台白 ROM)
(Last update 98/05/24)
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京セラデータスコープのスットコドッコイな仕様に見切りをつけて(^^;、購入したのがコレ。
データスコープと違って PDA は付いておらず、ハード的には PALDIO
312S と PIAFS カードが一体となったもの。そのぶん扱いは非常に簡単で、DOS
だろうが Windows 95 だろうが標準 COM ポートデバイス(=普通のモデム)として認識されるため、DOS
運用がメインの真のモバイラーには評価が高い。
データスコープと比べて漢字が表示できない等の弱点はあるが、ジョグダイアルと大きなボタンによって単なる
PHS としても圧倒的に使い易い。またデータスコープの電池は3日でカラになるというタコ仕様となってしまったが、こちらの方は
PIAFS をバリバリ使っても電池の持ちが非常に良い。
普通の PHS のように
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またデータスコープより軽く、薄く、普通の PHS のようにそのまま充電器に挿しこむ事が可能だ(右写真)。もちろん充電の自動停止機能や充電完了サインも付いており、電源回りの使い勝手は極めて良好だ。また多少時間はかかるが
PC 側からの充電も可能で、長期出張でも充電器やアダプタを持ち歩く必要はない。この点はまさにモバイラーのツボを突いた設計といえる。(それに引き換えデータスコープのでかくて重い
AC アダプターは何だ! 設計担当者は極刑にすべきである!)。321S の唯一の弱点は、電池残量を常に表示するインジケーターが無い事ぐらいだろう。(電池残量はジョグシャトルダイアルを使って自分で確認する必要が有る。これを忘れていると電池切れで動かなくなることが有る(^^;)。
とにかく PDA が付いていないという点以外では他の PHS 一体型 PC カードはまったく歯が立たないぐらい使い勝手が良い。もちろん不満が無いわけではないが(着信モードによる鳴り分けができないとか番号通知付きでかかってきても電話帳から名前を拾って表示してくれないとか)、はっきり言って
PHS 通信はこれでキマリ、というのが正直な感想だ。(ただ最近さらに小型の
314S や 341S を入手してしまい、そちらにメインが移りつつある(^^;)
思うに 321S は PHS + データカードという「誰にでも使える」コンセプトのマシンであり、対するデータスコープは多機能
PDA + PHS という一部のマニア向けのコンセプトと言える。コンセプトが違いと言ってしまえばそれまでだが、多機能が必ずしも使い易いとは限らないことをメーカーは肝に命じてほしい。ちなみに私は
321S の使い勝手の良さに惚れ込んでしまい、2台の 321S を所有している(ハードウエア・バックアップね(^^;)。
なお一部機種と一部ソフト(PalmTop 110 + WebBoy)ではうまく動作しない、という報告が上がっている。購入の際には事前にニフティサーブ等で情報を入手しておくことをお薦めする。
NTT パーソナルではプロバイダを介さずに
E メールを送る「パルディオ E メール」サービスを開始した。旧機種でこのパルディオ
E メールを利用する為にはパソコン側に「パルディオメーラー」というアプリケーションが必要であり、同社からダウンロード(無料)可能だ。従来は
321S は非対応であったが、嬉しいことに 98/04 のバージョンアップで 321S も対応可能となった。ただしこれには
321S 側のファームウエア書き換えが必要で、98/04/10 より NTT パーソナル中央の各営業所で受け付けるとのこと(手数料
税別 \1,000)。
パルディオ E メールは半角 1500 文字まで対応しており、384 文字の Sky Walker(J-Phone)や
100 文字弱のインフォネクスト(NTT ドコモのポケベル)よりははるかに使い物になりそうだ。しかし私の場合はもっと大容量のメールが届くこともあり、結局は中途半端なので今回の有償アップグレードは行わないつもりである(^^;
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