仙台の学校防犯巡視員 まもらいだー戦隊組めず
08年度のまもらいだーは、前年度より6人少ない10人。2人1組で市内123の小学校を8地区に分けて巡回していたが、08年度は市内十地区に分け、単独で小学校周辺や通学路を回る。 市教委は08年度、事業の関連予算を約2980万円計上し、前年度から約550万円増やした。 それでも、16人体制を条件にした指名競争入札を予定価格内で応札した警備会社はゼロ。市は予算の枠内に収まるよう巡視人員を減らして入札をやり直し、ようやく委託先が決まった。 入札が不調に終わった背景には、ガソリン代高騰などに苦しむ警備会社に、低価格の公共事業を請け負う余裕がなくなってきたといった見方もあるが、市教委教育相談課は「予想外の結果だった。予算の都合上、やむを得ない」と受け止める。その上で「一番の目的は犯罪抑止。犯人を捕まえることではないので、1人体制でも可能と考えた」と理解を求める。 ただ、まもらいだー経験者からは異論が出ている。4年間務めた男性(60)は「事件に発展しないまでも、不審者に遭遇することは何度もあった。1人では危険で、注意するのも勇気がいるし、いざという時に何もできない」と指摘する。 青葉区の小学校に3人の子どもを通わせるPTA役員の女性(38)は「2人一組だからこそ、何かあった時に通報したり、不審者を追い掛けたりできると考えていた。子どもの安全のためにも、元の体制に戻してほしい」と訴えている。
2008年05月03日土曜日
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