2008年05月03日

船場吉兆さん・・・

品川庄司さんの品川さんが公言されているように、ブログ運営において「批判ネタ」「怒りネタ」は避けます。世の中には自分から見て非常識な事件や、ありえない事件や、不愉快な事件や、哀しい事件はたくさんありますが、多くのブロガーや有識者が大量のブログを書いている今、あえて自分のブログで自分が不愉快になるネタに触れなくてもいいと思うほうなので、私は自分が反省したこと以外は、ネガティブなことは書かない主義です。

が・・・。
昨日の船場吉兆さんの「食べ残し使い回し」の報道だけは、もう、世間に言わずにいれないことが!!! かなり不快になるネタなので、続きを読まれる方、気持ち悪くなることは覚悟してください・・・。

私は20代前半に、京都の高級料亭でお運びのバイトをしていました。
宴会コンパニオンみたいなもので、宴会のお席に呼ばれては、料理を運んで、お酌をして、お皿を下げるアルバイトで、ホステスさんみたいに隣に座るわけではありませんが、向かいに座ってお酌をするときに、他の方と会話をされてないお客様のお話し相手をするぐらいまでは、サービスの範疇でした。

実際そのときの高級料亭のお客さんとは、大半が代議士さんや弁護士さん、会計士さんなどの会合で、1日に数件の食事に「顔を出す」だけの付き合いの方も多く、「今日3回目の晩飯や」と仰る方も珍しくなく、1食3万以上の高級なお料理なのに、その前の席で食べてきてしまったために、まったく手をつけないまま帰るなんてお客様は結構いらっしゃいました。
下げられた料理はほんとうにもったいないし、料理人さんも気の毒だなあと思っていましたが、お運びをやってて、中居さんやバイトの女の子で、下げられた料理を仕事の後に食べる子なんていませんでした。
理由は簡単です。
お酌をするときに、お客さんのグラスの近くに両手を差し出す格好になりますが、その自分の両手、腕に、喋ってるお客さんの唾がばしばし飛んでくるんですよね。それを感じるたびに、気持ち悪さを我慢しながら、「人間だもん、喋ったら唾も飛ぶさ…」と言い聞かせて、下がったときにおしぼりで手を拭くのが習慣になってたんです。

もう…わかりますよね…。
手をつけてない料理だろうが、人の前に数時間出ていたものには、そこで喋ってる人の唾がアホほど飛んでます。それを他のお客様に出し直す!? もう絶対ありえません!!!! 揚げ直して殺菌とかいう問題じゃないです。

厳密に潔癖性の方が言えば、料理人の方の素手で盛られたものや、料理人の方の唾も飛ぶのではと言うかもしれませんが、だから、そう思われないように、料理人は「寡黙」が美徳とされてるのだと思います。お寿司屋さんや割烹料理屋で、対面式で料理人さんが目の前にいるお店で、接客で喋ることはあっても、盛りつけ中にメチャメチャ喋る人はそういないと思います。そのへん気をつけてるからですよね。

というわけで…………とにかく船場吉兆さんはもう無理…。
老舗だからって全然信用できない世の中なんだなあと実感した事件でした。

reizendo at 20:16 │clip!