二回、佐藤が右越えにプロ初安打となる先制2ランを放つ=札幌ドーム
「日本ハム4-2ソフトバンク」(19日、札幌ドーム)
感極まった。プロ7年目で初めてスタメン出場し、プロ初安打が初本塁打。日本ハム・佐藤が「芽が出なくても見捨てないで使ってもらって感謝してます」と声を震わせた。
0-0の二回一死一塁。大場の直球を思い切り振り抜き右翼席へ運んだ。チームを勝利に導く先制の2ランとなり「何も考えずストライクが来たら全部、振ろうと思った」と、ほおを緩めた。
鳥栖高時代の愛称は「佐賀のゴジラ」。背番号55をつけ、大砲として期待されたが、昨年まで1軍出場はなかった。転機は昨年8月に出場した北京プレ五輪大会。星野監督から「迷ったら前に出ろ」と積極的な姿勢の大切さを教えられ、首位打者を獲得した。
15日の西武戦での代打デビューから3打席目で見事に結果を出した。「打ってアピールして1軍でずっとプレーしたい」。苦労人が、遅咲きの花を咲かせた。