1日、ロシアの対中武器輸出が大幅に減少していることについて、その原因は実は中国の経済状況の悪化にあると、露メディアが報じた。写真は05年9月の中露軍事演習。

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「中国は経済難で新型兵器が購入できない」!?―ロシアで報道
2008年5月1日、環球網によれば、ロシアのニュースサイトが4月22日、「中国はロシアとの競争へ向っており、中ロの兵器取引関係は終わる」とする記事を掲載した。ロシアの対中武器輸出は減少を続けており、現在両国の協力関係には暗雲が立ちこめているという。

ロシアの現地メディアによれば、ロシアはこれまで中国の武器市場を得るため、中国にSu-27SK戦闘機の組み立てライセンスなどを与えてきた。1996年にはSu-27SKの中国版「J11」戦闘機200機が生産されると、2004年には中国政府はロシアに対してSu-27の技術を「不要」とし始めた。

ロシアのメルカトル研究機関の責任者は、「中国は旧ソ連のように他国の製品に手を加えて転売しようとしている」と指摘。航空技術の分野で、中国とロシアの間での“熾烈な”武器輸出競争が現実のものとなるのではないかとしている。中国は国内市場からロシアを排除しようとしており、さらにパキスタンと協力してJF-17戦闘機(中国名FC-1)を開発している。使用されるエンジンはロシア製だ。

しかし、同研究所によれば、ロシアの対中武器輸出が大幅に減少した直接的な原因は、中国の武器輸出増加ではなく、実は中国の経済状況にあるという。米ドル相場の暴落により、中国に流入する米ドルが3分の1に減少し、さらに原油価格の高騰による影響が大きく、中国は経済難により、ロシアのみならず、どの国からも、武器を購入するだけの「体力」がないのだという。(翻訳・編集/岡田)
2008-05-03 17:37:25 配信

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