新潟放送局

2008年5月3日 19時6分更新

県立病院に首都圏から“代診”


県内で深刻になっている医師不足の対策として大型連休中の県立病院の勤務に首都圏の勤務医を派遣してもらうという初めての試みが、始まりました。

この試みが始まったのは魚沼市にある県立小出病院です。
小出病院では連休中も「休日診療室」という窓口で外来診療を受け付けていますがきょうからここでの診察を連休中、小出病院の医師にかわって東京や神奈川県などの大学病院から派遣された6人の医師が担当します。
新潟県は人口10万人あたりの医師数が185人あまりと全国でも少ないほうから9位と深刻な医師不足に陥っていて、特に病院の勤務医が多忙で休みをとりにくいということが指摘されていました。今回の試みは、こうした勤務医の負担を軽減しようと魚沼地域の医師会と県が首都圏の大学病院などに医師の派遣を要請して実現したもので3日は東京の大学病院から派遣された内科医が訪れた患者の診察を行っていました。
小出病院の布施克也院長は「この取り組みを定着させ、ほかの地域にも広げて、少しでも県内の医師の負担を和らげたい」と話していました。初日の診察を視察した泉田知事は「勤務医の負担軽減のため県の医療態勢全体の見直していきたい」と話していました。