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アサリ:中国産の輸入急減で国産が急騰 給食にも影響

 横浜市立小、中学校は4月、給食用の冷凍アサリ(むき身)を中国産から国産に切り替えた。市学校給食会は「保護者の不安に配慮した」と話すが、価格は3倍になった。兵庫県の尼崎市教育委員会も中国産食材の使用を見合わせている。

 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で中国が検査体制を強化し、1~3月の中国産アサリ輸入量は4694トンと前年同期比で34%も減った。中国からの輸入急減による品薄感と国産志向の高まりで、国産活アサリの価格は釣り上がっている。

 横浜市の水産卸会社「三徳(みつのり)」によると、ここ数年、国産活(殻付き)アサリの小売価格は1キロ1000円前後で、スーパーの店頭に並ぶ「280グラム入り298円」を1パック買ってくれば1家族分のみそ汁が作れた。だが、今春は一時1キロ1500円にもなり、一家のみそ汁代は450円に跳ね上がった。

 国産の生産量は数年間ほぼ横ばいの年3万4000トンで需要増に応えきれない。ある輸入業者は国内で育てる蓄養用のアサリ1000トンを今春、中国から輸入した。中国での需要増や原油高による輸送コスト増で輸入価格は1割増。卸値で国産の半値近い中国産にも値上がりの兆しが出始めた。【後藤逸郎、望月麻紀】

毎日新聞 2008年5月2日 23時26分

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