1980



1月6日 宮崎・参道つり橋事故


 宮崎市西都市の速川神社参道の一ッ瀬川つり橋が切れ初詣客22人が20mしたの河原に転落し、7人が死亡、15人が重軽傷を負った。

西都市の位置
http://map.yahoo.co.jp/address/45/index.html



1月30日 東京第一中央汽船「初富士」沈没事故

 東京第一中央汽船チャーター「初富士」(5130t)が、島根県隠岐島沖で大シケにあい浸水し沈没。1人が救助されたが、残る22人は死亡。

第一中央汽船
http://www.firstship.co.jp/



3月8日 日立造船非破壊検査会社被爆


 大阪市此花区の日立造船非破壊検査会社で、前年5月とこの3月に検査用コバルト60とイリジュウム192を鉛の収納容器にしまい忘れ、従業員ら26人が被爆。化学技術庁が立ち入り検査を行なった。



3月23日 栃木・石灰残土崩れ

 午前0時35分、栃木県田沼町で東京石灰工業の石灰残土が崩れ、民家を押し潰し5人が死亡する。



4月28日 漁船「第3魚生丸」遭難事故

 青森県日新漁業「第3魚生丸」(116t)が千葉県野島崎沖で転覆。2人が死亡、18人が行方不明に。



6月17日 広島・香料工場爆発事故

 午前11時10分ごろ、広島県府中市の香料工場で爆発、炎上。従業員3人死亡、6人重軽傷。



6月29日 石川・正光寺床抜け事故

 午前9時50分、石川県羽咋市の浄土真宗正光寺で老朽化した本堂の床が抜け、15人が重軽傷を負う。



8月16日 静岡駅前地下街ガス爆発事件

 午前9時半頃、静岡市紺屋町駅前地下「ゴールデン街」の第一ビル地階にある寿司屋と飲食店付近でまず最初のガス爆発が発生。その約30分後、今度は大爆発が起き、消防士・通行人ら238名の死傷者を出す惨事となった。事故後の現場検証の結果、最初の爆発の原因は地下湧水槽に捨てられていた残飯のヘドロから発生したメタンガスによるもの、そして大爆発は1次爆発のショックで破裂したガス管から漏れた都市ガスが原因と判った。
 これに対し、ビルのオーナーを含む「被災者の会」は1、2次爆発ともに都市ガスによるものと主張、損害賠償を求めて争ったが、3年以上の捜査の末、法廷では惨事の刑事責任を問われる者が1人もいないという結論で、幕がおろされた。



10月5日 漁船「第28寅丸」「第61源栄丸」遭難事故


 
北海道小樽のイカ漁船「第28寅丸」(87t)と青森県八戸市の「第61源栄丸」(59t)が、ノサップ岬沖で大シケに巻きこまれ行方不明。25人が死亡。



11月20日 栃木・「川治プリンスホテル」火災

 午後3時半過ぎ、栃木県藤原町川治温泉の「川治プリンスホテル雅苑」1階婦人用浴場付近から出火。火は瞬く間にホテル内に燃え広がり、鉄筋コンクリート一部木造4階建て客室など、3千数百uを全焼。東京からの老人会の宿泊客や従業員合わせて45人が死亡、22人の重軽傷者をだす大惨事となった。

 火災が起きた当日、ホテルでは火災報知器のテストが実施されていた。出火の1時間前には実際にブザーが鳴らされ、フロントから「ブザーはテストです」という館内放送が流された。
 そして出火。火災報知機は正常に動作したにもかかわらず、宿泊客たちは浴衣姿で、周辺の様子をうかがっていたという。「テストなのか、本当に火事なのか」とかなり騒然となったようだ。まもなくベルは鳴り止み、ホテルの従業員が「今のはテストです。ご心配なく」と言ってまわった。これは従業員の「今日は火災報知機点検」という思いこみからの勝手な判断だった。3分後に再びベルが鳴ったが、もはや誰も気にしなくなっていた。このような逃げ遅れが多数の死傷者を出す原因となった。
 出火原因は露店風呂改修工事のアセチレンガスバーナーの火花と見られたが、被害拡大の原因はホテル側の避難誘導の手落ちや、増改築で迷路のように複雑になったホテルの構造、再三にわたる地元消防本部からの防火管理設備改善の指摘をホテル側が無視してきた事実などにあった。このことから同ホテルの専務は業務上過失致死傷罪で起訴されて1審で禁固2年6ヶ月の実刑判決を受けた。

藤原町の位置
http://map.yahoo.co.jp/address/09/index.html

防火システム研究所 「川治プリンスホテル火災」
http://www.bo-sai.co.jp/kawajiprins.htm



12月28日 市川市・清掃工場ガス中毒事故

 千葉県市川市西浜清掃工場で、ごみ焼却後の保管用豪内の清掃作業中に技師2人がガス中毒で死亡する。

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