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韓国、枠増加で国連常任理事国入りは可能か

 政府当局者は22日、国連安保理常任理事国が11から13か国に増える改正案が出たことに関連し、「現時点で、韓国が理事国入りを目指す計画はない」と述べた。韓国が世界11~13位内に進入できるとは想像もできないという意味。これが厳しい国際社会における韓国の能力であり、位置だ。

◆安保理改正案

 拒否権を持つ従来の常任理事国である米英仏中ロの地位には変わりがない。2年任期の非常任理事国制度もそのままだ。変化がある部分は、拒否権のない常任理事国を拡大することだ。2つの案がある。多くの国が支持する案は「拒否権を持たない永久的な常任理事国」を6か国増やすことだ。他の案は「拒否権を持たない4年任期制の常任理事国」を8か国増やすことだ。

◆韓国はどうしてだめなのか

 韓国の国力は国内総生産(GDP)基準で世界11位だ。貿易規模は世界12位(2003年)、輸出(12位)、輸入14位を占める。国連分担金は世界11位。経済的尺度では11か国または13か国に増える常任理事国に仲間入りできないわけでもない。ましては理事国への夢を見ることさえできない理由はまったくない。

 しかし、常任理事国の増加は大陸別に割り当てるしかない。アジアには日本がある。GDP世界2位、国連分担金2位、国際援助2位、貿易規模3位…金額の面でもGDPは韓国の7倍、国連分担金は10倍も差がつく。21日英BBCが発表した世界各国の「常任理事国候補評価」でも日本はドイツ(56%)に続き世界人の54%が支持した2位となった。米国も公開的な支持を表明している。

 アジアの他の競争国インドは、国の規模や政治的な影響力の面で有力な候補だ。外交部当局者は「インドがまだ“経済力”では韓国に及ばないか同様な水準だが、国際社会はインドの経済的潜在力を疑っていない」とし、「しかもインドは非同盟圏の国際的リーダー的存在」と述べた。韓半島の15倍となる329万平方キロメートルの面積に、統計で把握している人口だけで10億7000万人、南アジアを代表する核兵器保有国がインドだ。

◆非常任理事国しか…

 仮に「拒否権のない4年任期制常任理事国」を8か国増やす案が採択される場合、日本とインドがまず4年を務め、その次に韓国が挑戦する方法もあるのでないか。しかし、中東の大国を自負するサウジアラビアが中東の持分を主張する可能性がある。インドと対等だと主張する核兵器保有国パキスタンもある。東南アジアにも人口1億人を超える産油国インドネシアがあり、伝統的な外交の強国タイもある。また北朝鮮を意識する中国が、韓国の非常任理事国ではない常任理事国になることを認めないケースもありうる。何よりも日本とインドが既得権を放棄しない可能性がはるかに高い。常任理事国任期の4年が経っても引き続き地位を維持できるためだ。

 外交通商部の関係者は「現実的に可能性が高い方が2年任期の非常任理事国」と述べた。現在10か国の非常任理事国は2年任期に変わる。韓国は96~97年に歴任したことがある。07~08年にも挑戦する計画だ。

クォン・デヨル記者 dykwon@chosun.com

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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