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日本の常任理入り問題、韓国の影響力は未知数

 韓国は日本の国連安保理常任理事国入りに影響を及ぼすことができるか。韓国は新韓日関係ドクトリンで日本が常任理事国入りを果たすには、それにふさわしい反省が必要だと指摘した。もちろん、韓国は反対の立場を公式的に表明してはいない。ただし、日本が反省を表明しない場合、阻止努力に乗り出す可能性を示唆したのだ。韓国政府は果たしてこのような力があるだろうか。

 中国の立場によってやや違ってくる。中国は安保理で拒否権を有した5つの常任理事国の1国だ。これまで中国は日本の理事国入りに反対してきた。米英仏など3か国は日本の理事国入りに好意的であり、ロシアは留保的な立場だ。日本の理事国入りを論議するためには、5か国の常任理事国のうち、1か国でも拒否権を行使してはならない。中国が反対の立場を堅持すれば、日本の理事国入りは不可能になる。

 22日、国連の消息筋によると、中国がただちに立場を切り替える可能性は低い。中国がアジアにおける日本の影響力がさらに大きくなることを望んでいないためだという。中国はこれまで「安保理再編にインド、ブラジルなど、開発途上国の立場が反映されなければならない」と主張し、日本の理事国化を警戒してきた。

 この部分で微々たるものではあるが、韓国の役割があるかもしれない。中国が「韓国も反対する」とし、韓国との連携を理由として立場を堅持することもありうる。中国は大多数の国連加盟国が賛成しているなかで自分だけ反対することに負担を持っていたが、韓国が反対すれば、味方が出来るためだ。

 にもかかわらず、中国が従来の立場を変え、賛成すれば韓国の役割はなくなる。他の常任理事国であるロシアが留保的な態度を換えない限り、日本の理事国入りは難なく成功する。韓国は安保理拒否権を持っていないためだ。

 現在、191の国連加盟国のなかで、およそ150か国以上が日本の常任理事国への仲間入りに賛成している。

 政府当局者は「最近、独島の領有権、教科書歪曲などをめぐって日本との葛藤があるものの、日本の常任理事国入りを阻止できる切り札はない」と述べた。

権景福(クォン・ギョンボク)記者kkb@chosun.com

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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