偽装請負訴訟で敗訴の松下ＰＤＰが上告

　松下電器産業の子会社「松下プラズマディスプレイ（ＰＤＰ）」（大阪府茨木市）の工場で、違法な偽装請負の状態で働かされていた吉岡力さん（３３）が雇用確認などを求めた訴訟で、４月２５日の二審・大阪高裁判決で敗訴した松下ＰＤＰが、この判決を不服として２８日付で上告したことがわかった。二審判決が「当初から両者間には雇用契約が成立している」と認定し、解雇時点にさかのぼって賃金を支払い続けるよう命じた内容には応じられないと判断したとみられる。

　松下電器の広報担当者は上告したことを認めたうえで「係争中なのでコメントは差し控えたい」と話した。