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北海道のデータ
Hokkaido-pref_Small.png
自治体コード 01000-6
面積 83,453.57km²
北方領土5,127.9km²を含む)
北海道の位置
(日本測地系)
東端:東経148度53分59秒
(択捉島ラッキベツ岬)
西端:東経139度20分16秒
(渡島大島西端)
南端:北緯41度20分58秒
(渡島小島南端)
北端:北緯45度33分19秒
(択捉島カモイワッカ岬)
世帯数 2,379,871世帯
(2005年10月1日)
(国勢調査)
総人口 5,627,424
(2005年10月1日)
(国勢調査)
道内総生産 207,129億円
(2000年 : 全国第5位)
ISO 3166-2 JP-01
道職員数 20,303
(2002年4月)
当初予算規模
(2004年度)
27970億円(一般会計)
2550億円(特別会計)
道議会議員定数
(任期満了日)
110
(2007年4月29日)
北海道の花 ハマナス
北海道の木 エゾマツ
北海道の鳥 タンチョウ
北海道の歌 北海道民のうた
道民体操(どさんこ体操)
北海道庁
所在地 〒060-8588
北海道札幌市中央区北3条西6丁目
電話番号 011-231-4111(大代表)
外部リンク 北海道
北海道(ほっかいどう)は、日本列島を構成するの一つであり、また、周辺の島嶼を含めた北海道地方を管轄する地方公共団体の名称である。

名称


かつてはアイヌが住む土地で、アイヌ語では「アイヌモシリ」(「人間の住む土地」の意)と呼ばれた。日本人(和人)は近代に至るまでアイヌを蝦夷(えぞ)、その土地を蝦夷地(えぞち)と呼んでいたが、明治政府は開拓使の設置に伴い名称の変更を検討し、蝦夷地探査やアイヌとの交流を続けていた松浦武四郎は政府に建白書を提出、「北加伊(きたかい)道」「海北道」「海東道」「日高見(ひたかみ)道」「東北道」「千島道」の6案を提示した。結局「北加伊道」を基本として採用し、海北道との折衷案として、また、律令制時代五畿七道東海道南海道西海道の呼称に倣う形として「北海道」と命名された。松浦は建白書において「北加伊道」案はアイヌが自らを「カイ」と呼んでいる事から考案したと説明しているが、言語学者の金田一京助は、当時のそのような事実を示す証拠は見つかっていないと唱えている。

北海道の地方自治法に於いて他の都・府・県と同格の接尾辞とされているが、それを外して単に「北海」と表記・呼称されることは非常に稀である(社名や学校名等の固有名詞に使用される例はある)。これは五畿七道にあやかって命名されたひとまとまりの地域名をそのまま地方公共団体名として転用した特殊性に拠るものといえる。逆にの方が「道銀(北海道銀行)」「道新(北海道新聞)」等、事実上北海道を指し示す固有名詞として広く普及しているのが現実である。

後述の通り、1886年から1947年まで北海道を管轄した地方行政官庁は北海道庁であった。この場合、「北海道」は単なる地域呼称であって、「北海道庁」が「東京府」や「青森県」などと同格の官庁名であり、現在一般に理解されているような単なる庁舎の呼称ではない(樺太樺太庁の関係に同じ)。1901年に北海道会法および北海道地方費法が公布・施行されて議会を持つ地方自治体となったが、自治体としては「北海道地方費」と呼ばれた。戦後1946年の第1次地方制度改革で市制町村制東京都制とともに府県制が改正されたとき、北海道会法と北海道地方費法が廃止されて府県制に統合された。府県制は道府県制と改称され、改正法律の附則の規定により従来「北海道地方費」と呼ばれていた自治体を「」と呼ぶこととされた。地方行政官庁としての北海道庁は1947年の地方自治法施行により「北海道庁官制」とともに廃止され、同法に基づく普通地方公共団体としての北海道となった。

地理


としての北海道は、面積77,981.87km²(日本では本州に次いで2番目、世界では21番目に大きな島)。アイルランド島よりやや小さく、樺太よりやや大きい。南の本州とは津軽海峡で隔てられているが、青函トンネルにより鉄路で繋がれている。北は宗谷海峡を隔てて樺太と向かい合い、東には千島列島が連なっている。西の日本海、南東の太平洋、北東のオホーツク海と、3つの海に囲まれている。

北海道は大きく分けて胴体部にあたる菱形の部分と、南西の半島部(渡島半島)よりなる。

胴体部は南北に蝦夷山系と呼ばれる山地群が貫き北海道の脊梁を成している。蝦夷山系は南の日高山脈に始まり、東の石狩山地北見山地と、西の夕張山地天塩山地に分岐しており、この二列の間には富良野盆地上川盆地名寄盆地等の盆地列が形成されている。頓別平野からこの盆地列を通り、鵡川の河谷に抜ける低地帯を北海道中央凹地帯と呼ぶ。 北海道東部は千島弧の延長である知床や阿寒の山々が、それぞれ北東-南西の山列を成しながら全体としては東西に伸びている。この北側は北見山地からなだらかな傾斜が海岸近くまで続き平野は少ないが、南側では十勝平野根釧原野等の大平野が形成されている。 南西半島部に続く地域は、石狩湾から石狩平野勇払平野を通って太平洋へと抜ける石狩低地帯である。ここには人口180万を超える都市・札幌市や、千歳市苫小牧市等が並び、北海道で最も人口が集中する地域となっている。

南西半島部は東北日本弧内帯の延長部にあたり、石狩低地帯の西に位置する南西部山地、その南に黒松内低地帯、更に南には渡島山地がある。

北海道の主な高峰は、蝦夷山系と千島弧の会合する中央部の石狩山地(大雪山連峰、十勝岳連峰等)と、その南に続く日高山脈に集中している。最高峰は大雪山の旭岳で、その標高は2,290mである。南西部山地には「蝦夷富士」と呼ばれる羊蹄山等の山がある(北海道の山の一覧も参照のこと)。

Hokkaido_river_map.png | 一級水系は13水系ある。石狩川天塩川十勝川釧路川網走川常呂川湧別川渚滑川留萌川沙流川鵡川尻別川後志利別川

阿寒湖大沼屈斜路湖サロマ湖支笏湖洞爺湖摩周湖ウトナイ湖網走湖能取湖風蓮湖などの湖がある。

気候

気候は亜寒帯湿潤気候で、夏と冬の温度差が大きく冬の積雪は根雪となる。

気温は夏冬とも一般に日本海側で高く、オホーツク海・太平洋側で低い。

  1. 日本海側は冬季に降雪が多く、太平洋側では少ない。
  2. 太平洋側では夏には霧が発生する。
  3. 内陸の盆地部は気温の年較差が大きく冬季には記録的な低温を示す事も多い。
  4. 道南地域は道内では最も温暖で東北地方と似通った気候であり植生も類似している。

北海道地方には梅雨がないとされ、気象庁でも北海道の梅雨入りは発表されていないが、梅雨前線が北海道にかかり、2週間ほどぐずついた天気になる事がある。これを蝦夷梅雨という。

自然公園

人口


ISO 3166-2 都道府県名 順位 人口 割合
JP-01 北海道 7 5,655,754 4.40%
※順位・人口・割合は2003年10月1日のデータによる。

年齢構成

地方公共団体としての北海道


地方公共団体としての北海道は、北海道本島の他、択捉島国後島色丹島歯舞諸島利尻島礼文島奥尻島天売島焼尻島渡島大島渡島小島等の属島をその領域に含む。北海道の一部である択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島は1945年ソビエト連邦に不法占領され、現在も同国の後継国家であるロシア連邦の実効支配下に置かれており、現在、日本の施政権が及んでいない地域である。

北海道は、日本の総面積の約5分の1の面積を持つ最も広い都道府県で、2位の岩手県の5倍以上の面積がある。人口密度は約70人/km²で東北地方の半分以下であり、さらにその人口が札幌市付近に集中している為、大部分の地域の人口密度は更に低い。他の都府県にはない土地の広さが感じられる地方である。その為、速度超過等を原因とする交通事故が多く、救急車の到着も遅れるため交通事故死亡者数が多い(対策として、ドクターヘリが導入されている)。

北海道の市町村

Hokkaido_16c.png | Hokkaido_subprefecture_s.png 北海道には180の市町村(3513015)、64のがある(この他、北方領土に5郡6村がある)。北海道では、森町が「まち」である以外は、町は全て「ちょう」、村は全て「むら」と読む。*印は、市町村合併により消滅する予定の市郡町村(官報告示済み)。

支庁

北海道には14の支庁が置かれている。それぞれの支庁の人口を他の都府県の人口と比べた場合、石狩支庁は宮城県(約236万人)に次いで16番目、それ以外の支庁は、47位の鳥取県(約61万人)よりも人口が少ない(→都道府県の人口一覧)。石狩支庁以外の支庁は、を設置できるほどの人口がいないため、「北海道地方」という九州地方の約2倍の面積を持つ1つの地方で「北海道」という1つの自治体を形成している。 1.石狩支庁(229万人)
2.空知支庁(37万人)
3.後志支庁(26万人)
4.渡島支庁(46万人)
5.檜山支庁(5万人)
6.胆振支庁(43万人)
7.日高支庁(8万人)
8.上川支庁(54万人)
9.留萌支庁(6万人)
10.宗谷支庁(8万人)
11.網走支庁(33万人)
12.十勝支庁(36万人)
13.釧路支庁(27万人)
14.根室支庁(9万人)
支庁は北海道の独立出先機関とされており、管内において本庁の事務を分掌している。北海道支庁設置条例によれば支庁の所管区域は郡部であり、市は含まれないのだが、実際には規則等の定めによって市の区域に於いても支庁業務は行われており、市部を含めて支庁の区域と見做される事が多い。

尚、本庁が設置されている札幌市には石狩支庁が設置されており、本庁の業務は複数支庁間の調整や議会対応、方針策定等の業務に特化している。

また、広い北海道では町村名や郡名だけではその位置が分かり難い為、支庁名を地方名として使う事がある。ニュースではよく「網走管内の○○町では、」といった言い方が使われ、天気予報では支庁毎に予報が発表される。

石狩支庁管内
支庁所在地は札幌市(中央区)。

空知支庁管内
支庁所在地は岩見沢市。

後志支庁管内
支庁所在地は倶知安町。

渡島支庁管内
支庁所在地は函館市。

檜山支庁管内
支庁所在地は江差町。

胆振支庁管内
支庁所在地は室蘭市。

日高支庁管内
支庁所在地は浦河町。

上川支庁管内
支庁所在地は旭川市。

留萌支庁管内
支庁所在地は留萌市。

宗谷支庁管内
支庁所在地は稚内市。

網走支庁管内
支庁所在地は網走市。

十勝支庁管内
支庁所在地は帯広市。

釧路支庁管内
支庁所在地は釧路市。

根室支庁管内
支庁所在地は根室市。 ※以下は北方領土にある町村である。 ※北方領土より北の千島列島には得撫郡新知郡占守郡の3郡が置かれていた。

道央・道南・道北・道東

道内を大きく地域分けして次のように呼ぶ事がある。
  • 道央地方:石狩支庁管内・後志支庁管内・空知支庁管内・胆振支庁管内・日高支庁管内
  • 道南地方:渡島支庁管内・檜山支庁管内
  • 道北地方:上川支庁管内・留萌支庁管内・宗谷支庁管内
  • 道東地方:釧路支庁管内・網走支庁管内・十勝支庁管内・根室支庁管内
気候的特徴から胆振支庁・日高支庁を道南地方とする場合も多く、また上川支庁の旭川市以南を道央地方に入れたりする事もあるなど、この地域分けは厳密に定義されたものではない。

放送局のエリア

道内の放送局は7地域に分割される。分割はNHKの場合以下の通りになる(民放は放送局によって札幌エリアと室蘭エリアの分割方法が多少異なる)。道内放送局はマスメディア項を参照。
  • 札幌エリア(石狩支庁・後志支庁・中南空知支庁)
  • 室蘭エリア(胆振支庁・日高支庁)
  • 函館エリア(渡島支庁・檜山支庁)
  • 旭川エリア(上川支庁・北空知支庁・留萌支庁・宗谷支庁)
  • 帯広エリア(十勝支庁)
  • 釧路エリア(釧路支庁・根室支庁)
  • 網走(北見)エリア(網走支庁)

その他の地域分け

国土交通省北海道運輸局の運輸支局の管轄では、札幌運輸支局が空知支庁の内深川市雨竜郡を除く地域となっており、これらの除かれた地域は旭川運輸支局の管轄となっている。

歴代知事

北海道庁時代の歴代長官については北海道庁の項を参照。
  • 初代 : 田中敏文 (1947年4月21日 - 1959年4月22日、3期)
  • 2代 : 町村金五 (1959年4月23日 - 1971年4月22日、3期)
  • 3代 : 堂垣内尚弘 (1971年4月23日 - 1983年4月22日、3期)
  • 4代 : 横路孝弘 (1983年4月23日 - 1995年4月22日、3期)
  • 5代 : 堀達也 (1995年4月23日 - 2003年4月22日、2期)
  • 6代 : 高橋はるみ (2003年4月23日 - 、1期目)

歴史


先史時代

北海道には数万年前の氷河期シベリアから人類が渡り、温暖となってからは本州からも渡来したようで、旧石器時代を経て、土器を中心とした縄文文化が興った(縄文時代)。本州以南は多数の渡来人(帰化人)が移住することで弥生時代を迎えたが、北海道にまでは弥生文化が伝播せず、縄文文化が続いた(続縄文時代)。つづいて、縄文とは異なる文様を土器に刻む擦文時代となって、これが11世紀ごろまで続いた。この文化は和人(本州以南の日本人)との交易によって、12世紀ごろには鉄器を持ち、狩猟のほかに農業、漁労を営むアイヌ文化に成熟した。

オホーツク海沿岸には、アイヌによって擦文時代が営まれていた頃、海獣狩猟を中心とするオホーツク文化を持った人々が移住したが、アイヌ文化が成熟した頃に忽然と姿を消した。アイヌと完全に同化したか、アイヌに追われたものと考えられる。

和人進出

古くは『日本書紀』に渡島(わたりしま)として登場し、阿倍比羅夫と接触を持ち、奈良時代平安時代には出羽国と交易を行なった。当時の住民は、東北地方北部の住民と同じく蝦夷(えみし)と呼ばれていた。恐らく両者は同一民族で、北海道側の蝦夷が後の蝦夷(えぞ)、現在のアイヌの先祖だと考えられている。

中世以降、北海道の住民は蝦夷(えぞ)と呼ばれ、北海道の地は蝦夷が島、蝦夷地(えぞち)等様々に呼ばれた。古代の蝦夷(えみし)は農耕も生活の柱としていたが、次第に狩猟・漁業に特化し、等を日本人(和人)との交易で得るようになっていった。

松前藩

室町時代には渡島半島の南端に和人が居住地を設けた。戦乱を避けて移住する者が増えると、現地のアイヌとの間に対立が起きた。その結果、1457年(長禄元)に起きたコシャマインの戦いで、武田信広がアイヌの指導者コシャマインを殺し、和人の勝利を決した。信広は蠣崎氏を継ぎ、その子孫は後に松前の氏を名乗り、代々蝦夷地の南部に支配権を築いた(松前藩)。

松前藩の経済基盤はアイヌとの交易にあった。安土桃山時代から江戸時代にかけて松前氏は交易独占権を認められ、アイヌとの交易条件を自らに有利なものに変えていった。アイヌはシャクシャインの戦いクナシリ・メナシの戦いといった反乱を起こしたが、松前藩によって鎮圧された。1784年(天明4)からは蝦夷地の開拓を始め、沿岸にいくつかの入植地が建設された。

江戸時代後期から、シベリアからロシアが領土を広げつつ日本と通商を求めるようになり、鎖国を維持しようとする日本と北海道近辺で接触した。中にはゴローニン高田屋嘉兵衛のように相手国の捕虜になった人もいた(ゴローニン事件)。ロシアの脅威に対する北方防備の必要を認識した江戸幕府は、最上徳内近藤重蔵間宮林蔵伊能忠敬といった者に蝦夷地を(樺太千島列島を含め)探検させ、地理的な知識を獲得した。また、1799年(寛政11)に東蝦夷地を、1807年(文化4)には西蝦夷地を松前氏から取り上げた。また、統治機構として1802年(享和2)に蝦夷奉行を置き、後に函館奉行、松前奉行と名を変える。幕府の統治はアイヌの負担を若干軽減したが、基本的な支配構造には手を付けなかった。ゴローニン事件解決以降、ロシアの領土拡大的な南下が停滞した為、奉行は1821年(文政4)に廃され、全蝦夷地は松前藩に還付された。

近代

1868年(明治元) に、新政府は蝦夷地に箱館裁判所を置く事を決め、直ぐにその名を箱館府と改めた。蝦夷地は1869年(明治2)に北海道と改称され、11国が置かれた。同年7月に開拓使が設けられてから北海道の開拓は本格化した(屯田兵)。開拓使は1882年(明治15)に廃止され、代わりに函館県札幌県根室県の3県が設けられたが、その行政効率の悪さから1886年(明治19)には再び統一行政機関として北海道庁が置かれた。明治政府の政策により多くの人が移住し、道内各地に開拓の波が押し寄せた。もっとも、和人の「開拓」はアイヌにとっては土地収奪と強制移住を伴うものであり、「日本による侵略」であったとする見方もある(本多勝一など)。また、鉄道国道が建設されたが、網走刑務所に代表されるように、懲役刑の一環として行われた面もある。石炭が産出されることから、数多くの炭鉱が開発され、輸送する為の鉄道が縦横に張り巡らされた。

  • 北海道11国86郡(1869年設置)
{|
読み
渡島国
亀田郡かめた
茅部郡かやべ
上磯郡かみいそ
福島郡ふくしま
津軽郡つがる
檜山郡ひやま
爾志郡にし
後志国
久遠郡くとう
奥尻郡おくしり
太櫓郡ふとろ
瀬棚郡せたな
島牧郡しまこまき
寿都郡すつつ
歌棄郡うたすつ
磯谷郡いそや
岩内郡いわない
古宇郡ふるう
積丹郡しやこたん
美国郡びくに
古平郡ふるひら
余市郡よいち
忍路郡おしよろ
高島郡たかしま
小樽郡おたる
読み
胆振国
山越郡やまくし
虻田郡あふた
有珠郡うす
室蘭郡むろらん
幌別郡よりへつ
白老郡しらおい
勇払郡ゆうふつ
千歳郡ちとせ
石狩国
石狩郡いしかり
札幌郡さっぽろ
夕張郡ゆうばり
樺戸郡かばと
空知郡そらち
雨竜郡うりゆう
上川郡かみかは
厚田郡あつた
浜益郡はまましけ
天塩国
増毛郡ましけ
留萌郡るもい
苫前郡とままえ
天塩郡てしほ
中川郡なかかわ
上川郡かみかは
読み
北見国
宗谷郡そうや
利尻郡りしり
礼文郡れふんしり
枝幸郡えさし
紋別郡もんべつ
常呂郡ところ
網走郡あばしり
斜里郡しゃり
日高国
沙流郡さる
新冠郡にいかふ
静内郡しつない
三石郡みついし
浦河郡うらかは
様似郡さまに
幌泉郡ほろいつみ
十勝国
広尾郡ひろお
当縁郡とうふち
上川郡かみかは
中川郡なかかわ
河東郡かとう
河西郡かさい
十勝郡とかち
読み
釧路国
白糠郡しらぬか
足寄郡あしよろ
釧路郡くしろ
阿寒郡あかん
網尻郡あはしり
川上郡かわかみ
厚岸郡あつけし
根室国
花咲郡はなさき
根室郡ねむろ
野付郡のつけ
標津郡しへつ
目梨郡めなし
千島国
国後郡くなしり
択捉郡えとろふ
振別郡ふれへつ
紗那郡しやな
蘂取郡しへとろ
得撫郡うるっぷ
新知郡しむしる
占守郡しゅむしゅ
※得撫郡、新知郡、占守郡の3郡は、1875年樺太・千島交換条約により得撫島以北の千島列島を編入したため千島国に加わった。
  • 注 : よみがなは『新北海道史』による。

現代

1950年(昭和25)、北海道を開発する為、調査・立案及び実施に関する事務を担当する北海道開発庁総理府外局として設置された。北海道内には北海道開発局と各地方に開発建設部が置かれ、開発の任に当った。第二次世界大戦の復員兵や、旧植民地からの帰還者の受け入れ先として北海道が注目され、人口が急増した。戦後復興と高度経済成長期の初めは、北海道産の石炭が重宝され、多くの炭鉱労働者が北海道で暮らしたが、1960年代石油へのエネルギー転換が起こり、1980年代までにほとんどの炭鉱が閉山された。これに伴い、不要になった鉄道が相次いで廃止され、市民生活の自動車化が推し進められた。道路網の整備が行われ、道央自動車道を初めとする高速道路が建設された。他の都府県は直轄国道(旧1級国道)以外の整備補修を自ら行うのに対し、北海道は全ての国道を国が管理した。

2001年(平成13)の中央省庁再編により、北海道開発庁は統合され、国土交通省北海道局となった。それに伴い、北海道開発局は国土交通省の地方支分部局となった。

産業


北海道内総生産の産業別構成比は、第1次産業が3.3%、第2次産業が22.4%、第3次産業が76.7%である(2000年度。この他に控除すべき数値がある為合計は100%を超える)。全国と比べて第1次産業、第3次産業の比率が高く、第2次産業、特に製造業の比率が小さい。

第1次産業

農業・畜産業
  1. 北海道は、日本の食糧基地と自称するほど農業が盛んで、全国の約12%にあたる1兆579億円の農業産出がある(2003年)。麦や芋等の畑作も全国と比べて比率が高く、テンサイジャガイモ小麦等全国一の品目が多い。中でも産出額の内約45%を占めるのは畜産であり、特に乳用牛の生産額が大きい。道内の生乳生産量も全国の約40%を占める。また、日高支庁を中心にサラブレッド等の軽種馬の生産も盛んである。
  2. 農家1戸当たりの耕地面積は16.9ha(2002年)で、他都府県の13倍にも達する。これは単に土地が広い事もあるが、北海道の各地方の気候条件に対応した農業が発達し開拓当初から大規模化した事、農村部で兼業の機会が少なく専業農家が多く離農する者が多かった事から周辺農家が離農地を吸収合併し規模を拡大してきた事もその要因とされる。
  3. 亜寒帯湿潤気候を利用した酪農の盛んな釧路支庁根室支庁では農家1戸当たり耕地面積は60.3ha(2003年)にも達する。大規模経営の為農家の所得水準は高く、北海道の農家1戸あたり農業所得は約580万円である。釧路支庁鶴居村では約1370万円にも及び、全国最高を誇る。
  4. 稲作は主に空知支庁上川支庁等の道央で行われている。代表銘柄は、「きらら397」・「ほしのゆめ」・「ななつぼし」。

水産業
明治時代までは北海道日本海沿岸でニシン漁を始めとして、北海道の水産業への依存率は高かった。その後カムチャッカ沖、ベーリング海沖での北洋漁業が飛躍的に伸び、北海道太平洋沿岸で水産業が発達した。また同時に発展した水産加工業は北海道の工業の基盤ともなった。
1977年排他的経済水域(200海里水域)設定で遠洋中心の北海道漁業は大損害を受けた。しかし依然として北海道は全国の4分の1を水揚げする漁業王国である。またホタテカニウニ等の水産物を目当てに来る旅行者も居る等、観光産業にも貢献をしている。
水揚げ量は釧路市が道内で一番多い。釧路は1990年まで、13年連続世界1位の水揚げ量であったが、その後急減。2005年現在、千葉県銚子市が全国1位の水揚げ量を誇っている。

第2次産業

北海道の製造業は、太平洋側に面した大規模港湾のある、苫小牧市苫小牧港)、室蘭市室蘭港)、釧路市釧路港)に発達している。苫小牧市は人口規模で札幌市の1/10未満だが製造品出荷額で札幌市を抜く。この3市の製造品出荷額は北海道全体の実に4割を占め、北海道経済の機関車としての役割がある。 札幌市は消費依存型の都市で、食品加工業以外目ぼしい製造業はない。

鉱業
明治から高度成長期にかけては、石狩炭田三笠市歌志内市夕張市他)と釧路炭田(釧路市阿寒町音別町白糠町釧路町厚岸町)を中心に石炭産業が盛んであったが、現在は釧路市太平洋炭礦を最後に大規模な採炭は終了。国内で唯一、坑内採炭事業が釧路コールマインによって継続されて採炭されている。
昭和に入り、鴻ノ舞鉱山(紋別市)のの産出量が増加。全盛期には「東洋一の金山」といわれるが、資源枯渇等を理由に1973年閉山。
現在でも採掘を続けている鉱山の一つに豊羽鉱山札幌市)がある。日本最大級の産出量を誇る、亜鉛の鉱山である。希少金属であるインジウムも産出されており、産出量は世界一を誇っている。しかし2005年、資源枯渇を理由に数年内に採掘を中止するとの発表がなされた。

工業
苫小牧市釧路市は大規模な製紙、パルプ業が発達し、機械製造、飼料・肥料コンビナートを有する商工業都市。特に苫小牧市単独で札幌市の製造品出荷額を上回り、釧路港の貿易総額は石狩湾新港の4倍強を誇る。
室蘭市は製鉄、化学コンビナートによる工業都市。
函館市造船
札幌市は道内産の農水産品加工から発達した食品加工製造が盛ん。
旭川市は食品加工製造、製紙・パルプ業、電子機器、出版印刷業。
北海道の工業は太平洋沿岸の苫小牧、釧路の両地域に集約。食品加工は苫小牧から札幌にかけての内陸の諸都市に集中している。
近年コールセンターの立地に札幌市釧路市で積極的な制度整備を図っている。特に釧路市では通信費用の1/2、家賃の1/2最高1000万円を助成する施策を整え数社の誘致に成功している。中国経済の勃興による旺盛な需要の伸びに伴い、室蘭市の製鉄は増産状態が続いており街に活況が戻ってきた。北海道全体が不況感にある中で、2005年になって製造業の発達した都市では経済状態に漸く回復感が戻ってきた。

産業系特区
さっぽろベンチャー創出特区(札幌市)
ITビジネス特区(岩見沢市)
港湾物流特区(石狩湾新港)
企業立地促進特区(南幌町
マリン・フォロンティア科学技術研究特区(函館市)
釧路・白糠次世代エネルギー特区(釧路市、白糠町)

苫小牧東部開発、石狩湾新港地域開発等、国と道が一体となった大規模開発は何れも苦戦を強いられている。 現在、再建会社が事業を引継ぎ運営しており、一時期は新規進出も極めて厳しい状況ではあったが、近年では札幌圏に位置する地理的な優位性から、石狩湾新港地域開発では物流関連、リサイクル関連企業の進出等が相次ぎ、堅調な成長を持続している。

建設業
明治以降の北海道は国策による開拓と開発が積極的に行われ、建設業は公共事業に大きく依存して発展を遂げた。現在でも北海道は公共事業への依存度が高く、道内各都市には年商100億円規模の建設会社が必ずあると言われるほどである。しかし近年は公共事業の大幅な減少によって、建設業は大きな苦境に立たされている。

第3次産業

観光関連産業
1972年札幌オリンピック開催を機に、北海道開発庁を中心に空港鉄道の整備が進み、観光産業が大きく花開いた。夏は避暑やアウトドアレジャー、ドライブ、ツーリング、冬はスキースノーボード等が楽しめる他、日本の農業基地としての北海道という側面から名産食品もあり、温泉の多さも手伝って毎年多くの観光客を集めている。また、観光客等を対象として小売業運輸業が発達している。
しかし近年では海外旅行が安価で手軽になった事から北海道の魅力が相対的に薄れてきている。北海道拓殖銀行の破綻後は連鎖倒産も相次ぐ等、観光産業の経営状況は必ずしも芳しくない。
道外からの観光客数は1997年以降年間600万人前後でほぼ横ばいに推移しているが、この間に外国人観光客は12万人(1997年度)から29万人(2003年度)へと増加している。特に台湾香港韓国の3地域からの団体客数の伸びが大きい。雪の降らない台湾や香港の人々にとって、北海道は手近でありながら雄大な自然や温泉が楽しめる場所であり魅力に感じられている。また、倶知安町にあるニセコマウンテンリゾート グランヒラフには、2002年ごろよりオーストラリアからのスキー・スノーボード客が急増している。スキー場下のひらふ地区にある宿泊施設や飲食施設には、多くの外国人旅行客が訪れている為、街は海外のリゾート地を思わせる状態になっている。
バブル景気崩壊以前は、テーマパークや大規模な温泉街等がある道央地域が観光の中心であったが、近年は大自然の風景が見られる美瑛町富良野市知床旭川市旭山動物園等が人気を得ている。札幌市旭川市釧路市の3市が国土交通省国際会議観光都市に指定され数次の国際会議が開催されている。

港湾


重要港湾は12港、そのうち特定重要港湾は2港。

特定重要港湾

重要港湾

マスメディア


新聞

全国紙
産経新聞は北海道における発行拠点がない為、産経直営の新聞販売店や新聞スタンド売り等は行われていないが、当日の最終版(15版)を東京から空輸して北海道新聞の販売店からの委託形式で夕方に宅配している。
地方紙

スポーツ紙
フリーペーパー

テレビ局

ラジオ局

  • AMラジオ局

    • NHK札幌放送局・NHK函館放送局・NHK旭川放送局・NHK釧路放送局・NHK北見放送局・NHK帯広放送局・NHK室蘭放送局(NHK第一放送(総合放送)、NHK第二放送(教育放送))
    • 北海道放送(HBCラジオ)(JRNNRN系列)
    • STVラジオNRN系列)NHK・HBCテレビラジオ・STVテレビとは異なり、札幌と室蘭は1つの区域としている。
  • FMラジオ局

文化


北海道の映画祭

北海道を舞台にした作品

文芸

映画

テレビドラマ

漫画

アニメ

ゲーム

本道のスポーツクラブ

関連項目


外部リンク


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