ベルリンからのお客様
2008年02月29日(金) 0時03分
今日も大雪で飛行機の欠航が続いたが、ドイツから「独日平和フォーラムベルリン」の代表オイゲン・アインホルンさんと、アンネさんが来札した。オイゲンさんは、ベルリン工科大学の教授であり、アンネさんは、海外でボランティア活動をするドイツ青年のサポートをするNGOのスタッフだ。
ドイツでは徴兵を拒否した場合には、1年の福祉活動が義務付けられている。海外で行なうこともできるため、毎年、日本で奉仕活動をしたい青年が多数応募してくる。オイゲンさんは、それらの応募書類を審査し、面接し選考し、日本に派遣するという大きな仕事をしている。日本では小田実さん、ベルリン側では、オイゲンさん、梶村さんたちが20年前に始めた活動だ。私は日独平和フォーラム北海道として、奉仕活動を選択した青年の受け入れをしているが、その青年たちには、3回の研修が義務づけられている。その日本での研修が先日、広島で行なわれた。研修終了後、オイゲンさんは全国何箇所かで、徴兵拒否の青年の受け入れをしている地域を訪問し、最後に北海道にみえた。
北海道人にはうんざりの雪だが、こんな雪ははじめて見たと、大変喜んでくれた。青年を受け入れてくれている、施設3箇所をまわり、最後に日独平和フォーラムの事務所をみたいとのことで、小さなオフィスを案内し、インタビューを受けて終了。
現在、受け入れをしているのは発達障がいの子どもの通所施設、成人の知的障がい者入所施設、児童養護施設の札幌市内で3箇所である。他に深川の保育園でも受け入れをしている。どの施設も青年たちと、良好なかかわりをもちつつ、日々、日本とドイツの文化や慣習や国民性のちがいなどを発見しながら、理解を深めているように見うけられる。私としても、うれしい一日だった。一方で、その違いが、マイナスに作用する場合もあり、相互理解でなく、不信につながることもないとはいえない。毎年、一年で帰国し、かわって別の青年が来日する。施設にとっては、やっと、言葉も通じ合い、理解しあったと思うまもなく、いなくなってしまうことにとまどいもあるかもしれない。
しかし、この日本の福祉現場での経験は彼らのこれからの人生の上で必ず大きな財産になるだろし、施設全体にとっても、そこで触れ合った利用者さんにとっても、ドイツの若者との一年は大きな経験となるにちがいない。私はそのことを確信している。ドイツの良心的徴兵拒否の思想の延長にある、というか根本にあるのは、武器をとることを拒否する権利、殺すことも殺されることも拒否する権利を保障するということだと思う。一方、日本を考えるならば、憲法9条はまさに、「国家としてもの良心的軍事拒否宣言」だといえるだろう。そのことを色々な場面で伝えながら、日独平和フォーラム北海道として、青年たちの活動を支えたいと考えている。

ピースカフェでの、オイゲンさんとアンネさん
ドイツでは徴兵を拒否した場合には、1年の福祉活動が義務付けられている。海外で行なうこともできるため、毎年、日本で奉仕活動をしたい青年が多数応募してくる。オイゲンさんは、それらの応募書類を審査し、面接し選考し、日本に派遣するという大きな仕事をしている。日本では小田実さん、ベルリン側では、オイゲンさん、梶村さんたちが20年前に始めた活動だ。私は日独平和フォーラム北海道として、奉仕活動を選択した青年の受け入れをしているが、その青年たちには、3回の研修が義務づけられている。その日本での研修が先日、広島で行なわれた。研修終了後、オイゲンさんは全国何箇所かで、徴兵拒否の青年の受け入れをしている地域を訪問し、最後に北海道にみえた。
北海道人にはうんざりの雪だが、こんな雪ははじめて見たと、大変喜んでくれた。青年を受け入れてくれている、施設3箇所をまわり、最後に日独平和フォーラムの事務所をみたいとのことで、小さなオフィスを案内し、インタビューを受けて終了。
現在、受け入れをしているのは発達障がいの子どもの通所施設、成人の知的障がい者入所施設、児童養護施設の札幌市内で3箇所である。他に深川の保育園でも受け入れをしている。どの施設も青年たちと、良好なかかわりをもちつつ、日々、日本とドイツの文化や慣習や国民性のちがいなどを発見しながら、理解を深めているように見うけられる。私としても、うれしい一日だった。一方で、その違いが、マイナスに作用する場合もあり、相互理解でなく、不信につながることもないとはいえない。毎年、一年で帰国し、かわって別の青年が来日する。施設にとっては、やっと、言葉も通じ合い、理解しあったと思うまもなく、いなくなってしまうことにとまどいもあるかもしれない。
しかし、この日本の福祉現場での経験は彼らのこれからの人生の上で必ず大きな財産になるだろし、施設全体にとっても、そこで触れ合った利用者さんにとっても、ドイツの若者との一年は大きな経験となるにちがいない。私はそのことを確信している。ドイツの良心的徴兵拒否の思想の延長にある、というか根本にあるのは、武器をとることを拒否する権利、殺すことも殺されることも拒否する権利を保障するということだと思う。一方、日本を考えるならば、憲法9条はまさに、「国家としてもの良心的軍事拒否宣言」だといえるだろう。そのことを色々な場面で伝えながら、日独平和フォーラム北海道として、青年たちの活動を支えたいと考えている。
ピースカフェでの、オイゲンさんとアンネさん
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