No．１３４３
平成１４年１１月３０日（土）２２：３０ 津軽三味線チャリティコンサート、久保君ガンバレ！
| 迫力ある、久保君のばちさばき！ |
| これまた、ド迫力の３人弾き！ |
雨模様の週末になりました。
またまた、寒くなっていくのでしょうか？
昨日は、夕方に一般質問の通告書を提出後、速やかに
議会棟を後にしました。
というのも、提出後うろうろしていると、電光石火の如く
担当執行部の職員さんが出現し、「帰りたい」と懇願しても
羽交い絞めにされて、部屋に引き戻されるのです。
（あのですね！誤解されるようなことを書かれては困ります！：執行部）
今回は、質問の理論武装が、まだ生まれたての雛のように
脆弱ですので、土日でたっぷり資料を読み込んで鉄壁の
守りにしたいと思います。
さて、雨の中、「カンボジア教育支援フロム佐賀」主催の
津軽三味線「新田昌弘＆高橋浩寿」チャリティコンサートに
出かけてきました。
特別ゲストは、新田昌弘の父親、新田弘志さんと、久保博盟君
木原慶吾さんでした。
イントロで、久保君の和太鼓のソロが披露されました。
聴覚がない中での、あれだけのリズム感には、感心させられます！
本人は到ってケロッとしていますが、相当な練習を積んでいる
はずです。
もっとも彼の場合は、「耳が聞こえないのに、あんなことが
できるなんて凄い」、などというレベルでは論じたくないですね。
彼は普通の人と何も変わりません。
聴覚がないだけです。
メインの新田親子の津軽三味線、そして佐賀のホープ高橋浩寿さんの
歌と、男に負けないようなばちさばき。
そして、圧巻は三人による、ピアノの連弾を思わせるような
「津軽じょんがら節」でした。
いやあ、凄い迫力でした・・
３本の弦から叩きだすような音でありながら、生きているような
旋律を奏でるさまは、一個の芸術品のようです。
フレットも明確でないし、常に調律しながら（下の写真の左二人は
演奏前の調律中です）ですから、音程も不安定なのですね。
その中で、迫力ある音を操り、「ツインギター」のようにハモッて
いるのは凄いことなのです！
久しぶりに、いい音楽に脳を浸し、て夢見心地で「日刊」を書いて
いる私なのでした。
話は変わりますが、エスプラッツがいよいよ窮した状態になって
きました。
福島議員の掲示板には関連の書き込みがあっているようです。
この件については、１２月議会でも論議されることになると
思います。
No．１３４２
平成１４年１１月２９日（金）２０：３０ 議案勉強会でした。
今日は、１２月議会に上程される議案の勉強会が行われました。
これは、議会に臨んで、執行部からポイントを説明し、簡単な
質疑を行うものです。
勉強会ですので、常任委員会のように突っ込んだ質問は
できませんが、提案の主旨はキチンと押さえておく必要があります。
しかし、入れ替わり、立ち代り、全ての部門が現れては説明を
行い、去っていきます。
一日だけで、全部門をこなすのは、なかなか厳しい・・。
終了後、一般質問の通告を出してきました。今回は、
１．新焼却炉に隣接する調整池を野鳥の楽園に
○ 新焼却炉隣の調整池は、野鳥にとって貴重な生息地になっているが、
その保存、活用策は
○ バードウオッチングのポイントとしての整備、活用はできないか
２．市民活動サポートセンターの成果と課題
○ 設立して１年が経過しようとしている、公設・民営スタイルの運営についての
成果と課題は何か（インキューベートルーム含む）
○ １５年度の事業展開を問う
３．しょうがい者福祉の制度変更についてのその後
○ ９月議会で質問した制度変更の申請業務がスタートしたが、その進捗は
どうなっているか
以上の３件です。
それと、今回は議案質疑も行う予定で、通告を行いました。
それは、一般質問の３．とも関連するのですが、
○ 障害者支援費制度施行準備経費
「第三者委員会設置経費」について
です。
質問の意図は、執行部とのヒアリングを行っていませんので、それが
終わってから書きます。
いよいよ議会モードになってきました。
さて、我が家の老犬「おシュン」であります。
人間でいえば、９０歳になろうというご老体。
昼間は、犬小屋の中でもっぱらお昼寝の毎日なのですが、
あまりの熟睡で、そばにカチガラスが降りてきてもまったく気付きません。
それをいいことに、カチガラスは「おシュンの」ドッグフードを
くすねていたのでした。（それも夫婦で！）
あまりにも減り方が早いので、注意して観察していたら
くちばしを一杯に広げて、ドッグフードをくわえて飛んでいく
カチガラスの姿が・・
一瞬目を疑いましたが、続いてもう一羽のカチガラスも精一杯
ドッグフードを抱えて飛んでいきました。
ううむ、そういえばスズメなどは、アゴが外れたまま飛んでいって
たっけ・・（これはウソ）
それで、私は対抗策をとりました。
ドッグフードの粒を「中」から「大」に変えたのです！
しかし、それでも結果は変わらないようです？？
どうやって、持ち出してるんだろう？？
No．１３４１
平成１４年１１月２８日（木）２１：００ １２月議会の一般質問は・・
そろそろ１２月議会の準備をする時期になりました。
昨日、議会の控え室に議案書類が届いていました。
それによると、１２月の補正予算は、２億８０００万円で、補正後の
予算総額は、５１２億４２００万円となります。
と、ここまで書いて、念のためと思い市のＨＰにアクセスして
みたら、もうアップしてありました。
（Ｏｈ！何て早いんだい！）
しからば、苦労して書き写すことはないわい！と早速ＨＰを
コピーして使わせてもらいましょう。
主な歳出は、
★は新規事業
【選挙管理委員会】
★ 選挙啓発経費 …………………………………………
２３万円
成人式会場で模擬電子投票を行う。
★ 県知事、県議会議員、市長及び市議会議員選挙経費 …６，７３６万円
任期満了に伴う県知事、県議会議員、市長及び市議会議員選挙経費
【総務部】
★ 行財政改革経費 ……………………………………… ６００万円
自動車運送事業の経営分析に係る経費
★ 汎用電子計算機器関連運営経費 …………………… １０５万円
郵便物にバーコードを印字するためのシステム開発経費
【産業部】
★ 労働相談所開設経費 ………………………………… ７万円
雇用問題に関する様々な相談に対応するため相談窓口を開設する。
☆ バスセンター整備事業 ………………………………△２億８，５００万円
事業見直しに伴う設計監理委託料、工事請負費の減額
【建設部】
☆ 県営事業負担金（街路、公園、道路） ………………５億７，９０９万円
県が行う街路、公園及び道路事業に対する負担金
【保健福祉部】
☆ 障害者支援事費制度施行準備経費 ………………… ２５万円
支援費制度への移行に伴い、第三者委員会を設置する。
☆ 障害者福祉関連経費 …………………………………… ２，０９０万円
児童補装具給付、更正医療給付、短期入所及びホームヘルプサービス等
★ 夜間救急外来診療体制整備事業 ……………………… ８５９万円
夜間の救急外来診療体制を整えるため、救急告示医療機関に対し補助を行う。
【教育委員会】
★ スポーツイベント開催経費 ……………………………… ８９万円
バルーン教室及び指導者講習会を開催する。
と、なっています。
詳しくは、こちらをどうぞ。
それにしても、こういう情報提供はずいぶんと早くなりました。
４年前と比べると、昔日の思いです。
市の職員さんの心意気が伝わってくるようですね。（ちょっと誉めすぎ？）
さて、今日はほとんど一日、一般質問の取材でした。
今回は、
� ヾ超�問題
�◆〇毀嘘萋哀札鵐�
�� しょうがい者福祉
以上の３点になると思います。
話は変わりますが、１１月２３日付けの日刊で、「幕末佐賀藩の技術」に
ついて書きました。
その中で、「初の国産蒸気船「凌風（りょうふう）丸」を完成させるのです」と
書いたのですが、どうしても写真が見つかりません。
船の図面も仕様も、記録も見つかりませんでした
竣工したのが明治維新の３年前、そして６年後の明治３年に、太良沖で
残念ながら座礁し、廃棄処分になるのは解っているのですが・・・
（イギリスの海運会社に売られてしまったのです）
外輪部（パドラーと言います）が木製で、エンジンも非力だった（８馬力〜
２２馬力まで諸説があります）ため、実用船としては物足らなかったと
思われますが、それでも国産初という記念すべき船ですから、もっと
顕彰されていいと思います。
県立図書館の膨大な資料を丹念に探せば、意外に眠っているものが
あるかもしれませんね。
う〜む、隠居仕事にしようかな？
No．１３４０
平成１４年１１月２７日（水）２３：４５ 火入れ式、ジャスコ、観光委員会、そして・・
今日も寒々とした冬日より・・・うう・寒そう・・
寒さに強い、白熊のような福島議員が羨ましい・・
（わしが白熊なら、あんたはトドじゃ！：福島）
今日は１０時から、新焼却炉の「火入れ式」に出かけました。
市長の挨拶の後、神事が行われ、とどこおりなく式典は進行して
いきます。
起立、低頭の忙しいこと。
神様をお迎するのも中々大変です。
「降神の儀」の時、神主さんが「おぉ〜・・」と発声されますが、
以前からどういう意味だろうと思っていましたので、早速
調べてみました。
「降神の儀」とは、神を神籬にお招きする招霊の儀式です。
斎主（神主）は神籬の前に進み、二拝のあと、勿（シャク）を構え
「揖」（ユウ）（１５度〜４５度程度の礼）から「拝」（ハイ）（９０度の礼）に
移る間に「ご起立願います」との声が司会者より発せられます。
斎主は「降神」の詞を述べ、続いて「オォー・・・・・・」という警蹕（ケイヒツ）が
発せられ、斎主が三歩下がって二拝に移った段階で、「ご着席願います」の
指示が司会者より発せられます。
つまり、「神様がいま降りてこられますよ」と、斎主が「オー・・・・・・！」と
警蹕の声を発して、参列者に注意しているわけです。
ほほう・・なるほど、あの声は私たちに向けての注意だったわけです。
なるほど、神道とは奥が深い。
あの警蹕（ケイヒツ）を、サイレンかと勘ぐった私は、何という罰当たり！
その後、管理棟を見学して回りました。
今は、ほとんどコンピューター制御になっています。
それはいいのですが、全てがそうなると、落雷に弱いのではないかと
心配したりもします。
終了後、「大和ジャスコ」で行われていた、県内の授産施設のバザーに
行ってきました。
駐車場の一番いい場所に、たくさんのテントが張ってあり、授産所で
作られたものが販売されていました。
寒い中ご苦労様です。
しかし、ウイークデイとはいえ駐車場のかなりの部分を、イベントに
提供するジャスコの太っ腹には感心します。
午後からは、観光振興調査特別委員会でした。
今回の議題は、２００２佐賀インターナショナルバルーンフェスタの
総括についてでした。
今回のバルーンフェスタについての反省点は、競技中の炎上事故を
はじめとして多々ありました。
その内容は、近いうちに市のＨＰに掲載されることだと思います。
（早くアップしてね）
そうこうしていると、突然携帯のメールがプルプルと震えました。
何事ならんと開いてみると、「井本知事、不出馬」の文字が！
はあ・・随分と去就が取り沙汰されていましたが、引退を決断された
ようです。
今まで水面下で動いていた、予定候補者たちが一気に動き出す
ことになるでしょう。
三つ巴？いや四つ巴かな？もしかして五つ巴？？
No．１３３９
平成１４年１１月２６日（火）１８：３０ 新焼却炉、余熱利用施設工事の入札問題
まあ、何というか・・もう冬っぽい天候になってきましたね。
雨がパラついて・・おお寒い・・
本日１０時から「新焼却炉建設特別委員会」が開会されました。
私は委員ではありません（委員は千綿議員）ので、傍聴に
いきました。
本日の審議事項は、
１．新焼却炉及びリサイクルプラザの建設について
� ‥吐半祿欧砲弔い�
�◆／系А峅估�れ式」（１１/２７ １０：００〜）
�� 土地利用計画市民説明会
�ぁ．廛薀好謄�ック混焼について
２．余熱利用施設建設について
� 〃弉菠震命�
�◆‘�札の経緯について
３．その他
というものでした。
新焼却炉の稼動については、明日「火入れ式」が行われますので
そこでお伝えします。
今日のメインテーマは、新聞でも報道されていた「余熱利用施設」の
入札についてでした。
テレビカメラも入っていましたので、ニュースでご覧になった
方も多いと思います。
市の執行部の説明は、余熱利用施設の土木建築工事において
（他にも、機械設備、電気設備の発注あり）、官製談合の如き、
情報があった。
そのため、特定の条件（入札の結果、この情報どおりの企業体が
落札した場合には、その企業体とは契約せず、次順位のものと契約する）を
つけて入札をすることとなり、１４社の関係者を集めて説明会を行った。
その結果、１４企業体中、情報どおりの共同企業体が最低価格で
あったため、条件に即して次順位の共同企業体を落札者とした。
というものでした。
この説明に対し、委員から質問が出され、執行部（主として秦部長、
石倉助役）が回答しました。
Ｑ．新路建設の折、荏原が取った時に談合情報があったが、
その時と今回の談合情報の違う点を説明せよ。
Ａ．新焼却炉の時にも談合情報があった。マニュアルもなく対応状況が
できていなかったが、その時点で最善の対処をしてきた。
県や鹿島市で職員や議員から逮捕者も出ており、佐賀市として談合を
追放している中で、情報どおりの業者が落札したとなれば、信用問題にかかわる
Ｑ．今回のことについて、きちんと談合として認めているのか
Ａ．捜査機関ではないので、白黒の判定はできない。
公正取引委員会に通報している。そちらで判断されることである。
Ｑ．本体の造成工事では情報に基づいて、やり直しをしたのではないか
Ａ．対応マニュアルができていなかった。落札者と金額まで一致して
いたので、入札のやり直しを行った
Ｑ．市民から部長や市長に通報があったということだが、それならやり直すか
全部外すかしないと筋がとおらない
Ａ．入札をやり直すとなると設計からになる。
そうすると１ヶ月はかかるので、１２月議会に諮る事ができなくないり、
工期が遅れる。地方債の配分がうけられなくなる。地元との約束が守られない。
機械や電気は入札が済んでいる以上でｋのやり方とした
Ｑ．公取の指導を受けたのか
Ａ．公取は、職務執行に関して独立したものなので、こちらから働きかける
ことはない
Ｑ．談合情報マニュアル策定後の出来事なのか
Ａ．マニュアルに沿った対応と、官製談合の疑いという意味で、特別な面もある
Ｑ．氏名、連絡先等の確認はしたのか
Ａ．言わなかった、「市民の税金で談合が行われるのいやだ」ということであった
Ｑ．最初に電話を受けたのは誰か
Ａ．ほぼ同じ時間に、複数部門に電話があったようだ。
Ｑ．建設政策課長が取ったのは間違いないか
Ａ．そのとおり
Ｑ．建設政策課長が話を聞いて確認したのか
Ａ．どこが落札したかというだけだった
Ｑ．市長への電話は誰が受けたのか
Ａ．急遽委員会を招集して会議中であった。そのときに総務部長宛に電話が回ってきた。
「天の声」ということであった。市長に相談にいったが、市長にも既に情報が入っていた。
それで今日（金曜日）の入札は中止となった。
Ｑ．市長は直接に電話を取ったのか
Ａ．不明である。秘書課経由だと思う
Ｑ．情報の信憑性は確認すべきだ。金額等の情報はなかったのか
Ａ．なかった
Ｑ．談合情報に信憑性があるという根拠は
Ａ．マニュアルで、ホントかウソかを判断することはできない。
マニュアルどおりに行動する。調査に値するということであれば
Ｑ．談合マニュアルの原則に「真偽」があるが、今回の情報に信憑性が
あると結論としたわけは
Ａ．金曜日の朝、天の声が出て落札するという具体性のある情報であった。
入札日の朝の情報であった
Ｑ．信憑性を判断したということだが、
Ａ．落札予定の業者名もはっきり言ったし、信憑性があるのではないかと
判断した
Ｑ．今後も天の声を言う情報があれば、公正入札を保証できるのか
Ａ．談合に対する強い姿勢を示したもの。
情報どおりの業者が落札すると。市の信用は失墜する。
その対策のために今回の措置を取った
Ｑ．次順位ということを市長が提案したのか
Ａ．市長が提案した。地方自治法に則った措置である。
１４物業者がある中で、情報どおりの業者が落札するのは著しく不適当と判断した
Ｑ．市はどういう認識を持っているのか。調査に値するというが事実は
確認されなかったのか
Ａ．事情聴取では全員否認であった。
Ｑ．事実は確認されないけれど、一企業体は排除されたと確認していいか
Ａ．入札したところ、情報どおりのところが最低価格で入れたために、
条件どおりとした。
Ｑ．談合情報を意図的に出すことによって、逆官製談合となる可能性が
あるのではないか。
Ａ．こういった前例を作ってスタンダードにすると、その可能性はある。
今回については特別にこの措置を取った。今後は慎重に取り扱う
Ｑ．再度確認するが、市長に天の声と情報があったのはいつか
Ａ．１１月１５日金曜日１３時４０分ごろと聞いている
Ｑ．前例になるのではないか
Ａ．これをスタンダードにする気はない。市の厳しい姿勢を示したものである。
Ｑ．著しく不適当の判断が恣意的に濫用されてはならない。
信憑性がない情報で動くのは懸念を抱く。「天の声」は執行部の捏造ではないか。
談合情報があれば全て排除すべきである。変わらない規範で契約に臨むべきである。
Ａ．談合対策を強化している市が、最低価格で情報どおりの業者が落札を
することになると市の信用が失墜する。
やり方については模索中である。「天の声」を公表したのは、われわれだけでは
ないかもしれない。
Ｑ．天の声は一人の人間から発したことなのか
Ａ．同一人物なのかどうかは不明である
Ｑ．今後も、一人の人物に市が振り回されていいのか。
市民に納得できる説明をして欲しい。県、国交省はどう考えているのか
Ａ．情報の無視はできない。誓約書をだすところまではマニュアルどおり、
今回は特別の条件を付したものである
質疑応答を全て網羅できているわけではありませんが、凡そ以上の
ようなやり取りが行われました。
この件に対する「民主クラブ」の考え方は、後日お伝えします。
ところで、昨日の日刊で、
「この問題は都市計画の変更ですので、正式に議案としては
「建設委員会」に提案されません。
予算の組み換えとして、「総務委員会」の管轄になるものと思われます。」
と書きましたが、実際にはやはり建設委員会の管轄になるようです。
どういう提案になるかは今のところ不明ですが、３月議会で減額補正に
なるのかなと思います。
以上訂正させていただきます。
今日も長くなった日刊でした。
No．１３３８
平成１４年１１月２５日（月）２２：５９ 委員会が二つ
またまた一週間が始まりました。
う〜む・・ブルーマンデー・・
というほど、休んでもいない私は、元気一杯！
ほんと、元気一杯です・・・
まず１０時から、決算特別委員会のまとめでした。
これは、今月６日から８日まで行われた、企業決算特別委員会の
まとめの作業です。
委員会で論議された議案は、賛成多数で可決されました。
その後の、委員長報告については、正副両委員長に一任
することで終了しました。
午後からは、建設委員会研究会でした。
通常の委員会ではありませんので、突っ込んだ質疑を行う
会議ではありません。
今日のテーマは、
１．ガス局関係
● 佐賀市ガス事業の民間譲渡（佐賀市ガス事業譲渡仮契約の概要等）について
２．建設部関係
● 城内地区都市景観形成地区の状況報告について
● 公共事業評価監視委員会（都市計画道路唐人町渕線）の経過について
３．水道局関係
● 工場料金の新設について
● 指定給水装置工事事業者の施行範囲の拡大について
● 貯水槽水道の管理の充実について
というものでした。
ガス事業民間譲渡に関しては、市長及び執行部の記者会見がありますので
そちらをご覧下さい。
今日の研究会でも、譲渡価格について予想以上の含み損を
計上している理由の説明がありました。
それは、地中に埋設されているガス管の、老朽化による取替えが
増えたためとのことでした。
実は、私はＮＴＴ時代に地中埋設物の設計をしていましたので、説明の中に
明らかに矛盾を感じる所もありましたが、今日は研究会なので、常任委員会で
質疑を行いたいと思います。
また、都市計画道路「唐人町渕線」の突然の中止についても
説明がありましたが、わざと難しい係数を表面に出してきた感じで
何か釈然としません。
ただ、この問題は都市計画の変更ですので、正式に議案としては
「建設委員会」に提案されません。
予算の組み換えとして、「総務委員会」の管轄になるものと思われます。
夜はアイスクエアビルの市民サポートセンターでボランティア。
ここに座っていると、いろんな人が訪れてきます。
しっかり１０時までスタッフしてました。
No．１３３７
平成１４年１１月２４日（日）２１：３０ 高木瀬少年の主張大会
| 終了後の記念撮影。来年もガンバレ |
| 城北中学校演劇部。なかなか面白い！ |
今日も暖かい小春日和（秋でも小春？）でした。
さぞ、洗濯物や布団が良く乾いたことでしょう！
さて、平和な日曜日・・ゆっくり朝寝をして、たまった書類を
片付けて・・
という願望をよそに、今日も西東です
まずは、９時半から地元の高木瀬公民館で校区の
「少年の主張大会」が開催されましたので、出かけてきました。
発表は、小学生８名、中学生６名の１４名です。
小学生
「ソフトボールの思い出」
「なぜ・・？どうして・・？」
「赤ちゃんの謎」
「友だちについて」
「平和を築くために」
「環境を守るために私たちができること」
「係りの仕事をテキパキこなす」
「恐ろしい戦争と自分の思い」
中学生
「戦争と人権」
「子どもの人権」
「私たちの住むホシ」
「こころと言葉」
「今からの私」
「生まれてくる子どもたちのために」
どの発表も新鮮で、独創的で、ハッとさせるものを感じました。
私は、このような発表会に参加するのがとても楽しみです。
それは、私たち大人が、いつの間にか鈍感になって、埃を被って
いるような感覚を呼び覚ましてくれるような気がするからです。
最後まで残っていた来賓者は私だけでしたが、その分会場と
一緒になって、子どもたちの「主張」に耳を傾けることができました。
最優秀は、諸島明穂さんの
「生まれてくる子どもたちのために」でした。
養護学校に生徒会活動で訪問したこと。
しょうがいを持っている人たちとのコミュニケーションで感じたこと。
自分たちの今までの先入観が、いかに何の根拠もなかったか。
などなどを正直に語り、その上で、素晴らしい出会いがバリアフリーの
社会を造っていくと結んでいました。
採点の間に城北中学校演劇部による、「動物たちの人生学習」という
寸劇が行われました。
森の中で争っている動物たちが、動物神から人間に変えられて
森に迷い込んできた女の子に恋をする物語でした。
人間になった動物たちの求愛はことごとく失敗します。
それは、自己中心にしか考えない「ジコチュー」のせいなのでした。
そして、思いやり、いたわりあいを知って、もっと修行をするために
人間の世界で第二の人生を送ることになる、という物語でした。
これは、脚本から台詞からすべて子どもたちのオリジナルです。
なかなか逆説的な捉え方で、面白いと思いました。
城北中学校の山田校長先生は、
「心にどんなに響いてきたか、どんな経験をして自分の身の回りでの
経験が訴えてきたのか。
小学生の鋭い感性が見える、長じていくとその感性が鈍くなっていく
のかもしれない。いつまでも磨いておきたい。
そして、こういうところで主張をする経験をすること自体が大切である」
と講評されました。
子どもたちの素晴らしい発表が、一回きりでおしまいになるのは残念なので
親御さんの了解をいただいて、二人の発表をＨＰでお送りします。
こんな体験がもっと増えれば、わざわざバリアフリーなどと広言する必要も
ないのでしょうが・・・
子どもたちの鋭い視点が、皆さんにはどう映るでしょうか。
No．１３３６
平成１４年１１月２３日（土）２３：１５ 幕末佐賀藩は凄い！
| 英国の外輪フリゲート「Ｓｉｄｏｎ」。下の絵は、 同じ船のデッキプランと言われる解剖図。 Ｔｈｅ Ｗｏｏｄｅｎ ＦＩＧＨＴＩＮＧ ＳＨＩＰより |
昨夜は、幕末佐賀科学技術史研究会の定例会でした。
今日のテーマは、
１．初期長崎警備と大砲・・・長野 暹（九州国際大学 国際商学部 教授）
２．総括会議の報告
３．上海交通大学 科学史学科 研究員との交流報告
というものでした。
幕末前後の大砲の鋳造について、詳しい説明がありました。
反射炉の中で、どういう鋳型を作り、中を穿孔して大砲を
製造していく過程の説明がありました。
その当時に、いち早く海外の技術を取り入れ、外国の製品と
変わらない大砲を作った先人たちには、頭が下がりますね。
今と違って、マニュアルは外国語の本を翻訳した、手書きの一冊だけ！
見たければ書き写さなければなりません。
新技術、なれない言語、製品を作る基礎技術、そして、それらを
作る工場から作らなければなりませんでした。
よほどの情熱、そして優秀な頭脳がなければできるものでは
なかったと思います。
１８４４年、佐賀藩は火術方を設け砲術研究を始めます。
佐野常民、２２歳。
１８５３年、ペリーが浦賀に到来すると、幕府は佐賀藩に大砲５０門を
佐賀藩に注文しました。
佐賀藩は、多布施川そばに「公儀石火矢鋳方（こうぎいしびやいたてかた）」を
設置、反射炉を建設したのです。
幕府の注文に応えられるだけの技術と生産力が、もう既にあったのでした。
そして、３６ポンド、２４ポンド砲を各２５門納入して、品川台場に設置。
鉄製150ポンド砲を各３門献上しました。
佐野常民、３１歳。
１８６０年、佐野常民は３８歳の時、幕府より預けられた、「観光丸」の
艦長に任命され、翌年三重津に機缶（きかん）製造所を創設し、４月に
海軍取調方附役となりました。
そして１８６３年、佐賀藩初のアームストロング砲を試作。
その２年後、三重津造船所で初の国産蒸気船「凌風（りょうふう）丸」を
完成させるのです。
佐野常民４３歳、明治維新の３年前のことでした。
このようなことを調べたいと思っても、日本にはあまり良い資料が
ありません。
系統立てて研究しようとする人や機関がないようです。
やはり「兵器」というイメージが強いためでしょうか？
それでも、自国の技術を記録として、きちんと後世に残す必要が
あると思うのですが。
右の写真はイギリスの出版物ですが、カラーで解りやすく技術の変遷が
理解できるようになっています。
こういう本が、何冊も普通に書店で売ってあるって羨ましい・・・
ところで、今夜は娘夫婦が来て、久しぶりに賑やかな夕食になりました。
そうだ、今日は祝日だったのですね。
老犬「おシュン」も、若夫婦に散歩に連れて行ってもらって、心なしか
嬉しそう。
No．１３３５
平成１４年１１月２２日（金） ２３：５０ 「博愛丸」の数奇な運命（下）
| 「アポゴン」の艦橋の写真です。 描かれた日章旗は、沈めた戦果。 |
今日も雲ひとつない穏やかな秋晴れでした。
月刊を配りながら、郊外を走っていると、空気が澄んでいて
金立山がいつの間にか、紅葉で染まっています。
街路樹の南京ハゼも、すっかり葉を落として銀色の実が
綺麗に残っています。
県庁のあたりは、銀杏の葉がどっさりと落ちていて、歩道は
黄色の絨毯を敷き詰めたよう・・。
さて、お待たせしました！
「博愛丸」その後です。
博愛丸を沈めた、米潜「アポゴン」（天竺鯛の意。米の潜水艦の
名前は、だいたい魚の名前がついています）は、１９４３年７月に
竣工し、１１月に最初の哨戒・索敵に出撃しました。
そして１２月４日、ポナペ島沖の中部太平洋で日本の特設砲艦
「大同丸」（２９６２トン）を撃沈します。
その後も、第二次、第三次と出撃を続け、戦果を挙げますが、
公式には認められませんでした。
そして、４４年７月第四次の出撃の時、ウルフパック（群狼）と呼ばれる
アポゴン、ガードフィッシュ、、スレッシャー、ピラニアの４隻で
日本の船団を襲撃したとき、「アポゴン」は、逆に日本の護衛艦に
反撃され、体当たり攻撃を受けたのです。
潜望鏡やレーダーマストを全損した「アポゴン」は、一ヶ月を修理に
費やすことになりました。
この時、貨物船を逃がそうと、アポゴンに立ち向かった勇敢な
日本艦の名前は、残念ながら解りませんでした。
その後、９月にはオホーツク海で「八郎潟丸」（２０００トン）を
沈めています。
そして、「博愛丸」と「アポゴン」をクロスさせる運命の糸は、４５年
５月の第七回のパトロールの時に交差するのです。
「アポゴン」と「デイス」（ウグイの意）は、不時着水したパイロットの
捜索を命じられましたが、発見できませんでした。
６月１６日、２隻は会合地点に向かう途中、レーダーで６隻の船団を
発見します。
海上は穏やかでしたが濃霧がかかり、視界は不良でした。
２隻の潜水艦は、レーダーを使って絶好の位置に忍び寄り、アポゴンは
１０本の魚雷を発射し、次々に日本船に突き刺さっていったのです。
６隻のうち、４隻までが最初の一撃で沈み、海上では阿鼻叫喚の
地獄絵図が出現しました。
「博愛丸」は、２２時３０分に被雷、老朽船でもあってか僅か７分で
３９名の船員と共に沈んでしまいます。
護衛の駆逐艦が反撃をはじめ、「デイス」は追い払われましたが、その
護衛艦も「アポゴン」に沈められました。
一晩で、物資を満載した貨物船４隻と護衛艦２隻は、こうして壊滅した
のです。
「博愛丸」の他の船名は不明ですが、大勢の人命が失われた
ことでしょう。
その「アポゴン」は大戦を生き抜きましたが、１９４６年７月１日の
ビキニ環礁における、水爆実験艦として、水中での影響を調査する
ために海底に着底しました。
そして任務を果たし、彼女もまたビキニ環礁の海底に今も眠っています。
二本の糸は、こうして交差し、そして消えていったのです。
以上で数奇な運命のお話しはオシマイです。
最後まで付き合っていただいてありがとうございました。
さあて、今度は何を書こうかな・・（もう書かんでいい！：読者）
追伸。
今回は、ヤフーアメリカで「Ａｐｏｇｏｎ」を検索し、データを収集しました。
皆さんも一度、翻訳ソフトを片手に、英語の宝庫に挑戦してみて下さい。
面白いですよ。
No．１３３４
平成１４年１１月２１日（木）１３：４５ 佐賀市都市計画審議会
昨夜の雨で、また冷えこんできましたね。
テレビなどを見ていても、キャスターが風邪でお休みという
話もあっています。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか？
今日は１０時から、第６９回佐賀市都市計画審議会が
開催されました。
今日のテーマは、建築基準法の一部を改正する法律の公布に
よる用途地域の「建ぺい率」の数値の方針決定についてでした。
これは、現在の用途地域の種類が８から１２種類に細目化される
とともに、建ぺい率の数値が複数設定できるというものです。
これに対する佐賀市の方針は、
都市計画マスタープランを現在策定中であり、その中で
土地利用についても検討している。
そのため、現段階では変更しない。
また、建ぺい率、容積率だけではない要素を含めて、総合的な
街づくりを行っていきたい。
というものでした。
そして質疑の後、全会一致で承認されました。
その後、「緑の基本計画策定」の経過報告と、「都市計画マスター
プラン策定」の経過報告がありました。
私も、２、３質問を行いましたが、まだ策定途中ですので、
書くのは控えます。
ただ、思うのは、このようにいろいろなプランや計画が進められて
いきますが、その一つ一つは大事で立派なことなのに、他の計画や
プランと連携したり、関連付けたりすると、とたんに色褪せて
見えるときがあります。
街づくりは、いろんな要素や利害が複雑に絡み合って、醸成される
ものですから、一つの価値観だけで進んでいくと、出来上がった時に
「なあんだ！」ということになる恐れが多分にあるのですね。
それと、今日ちょっと思ったのは、いろんなデータを分析してありましたが
その根拠は住民アンケートなのですね。
それだけがデータの拠りどころになるのはちょっと辛いかなあと思います。
先日の鈴鹿市ではありませんが、１０００枚のアンケートよりも一つの本音！
の時代ではないでしょうか。その時の話しはこちら
さらに、「佐賀市住宅マスタープラン」では、２０１０年度！の目標に
向かって企画進んでいるようですが、基本方向や基本施策が今、現在の
状況しか見ていないところが気になりました。
あと８年後の世界と、それ以後のことを考えていないと、出来上がった時には
既に時代遅れとなるような気がします。
将来の問題点を把握するのは大変でしょうが、そこは業界やＮＰＯなどの
声（アンケートではありません）を一所懸命聞けば、聞こえてこないものでも
ないでしょう。
行政がサービス業と考えるのであれば、困難であっても不可能なことでは
ないと思います。
ちょっとキツめになりましたが、今日審議会に参加しての私の
感想です。
それから、今日会長から話があった、積極的に途中経過を市のＨＰで
公開していくという話しは、ぜひ実現してください。
時々、最終更新日が２００１年とか、２０００年というページも見かけます！
そんなに市民の皆さんに、お知らせすることが無いのかしらんと勘ぐったり
してしまいますので、そんなことがないようによろしく。
というわけで、「博愛丸」の数奇な運命（下）は明日書きますので
お楽しみに。
えっ？誰も待ってないって？まあまあ・・
でも翻訳って、思っていたより難しくない（当たり前じゃ！翻訳の殆んどは
わしがやっとる！：翻訳ソフト）・・
No．１３３３
平成１４年１１月２０日（水）２３：３０ 「博愛丸」の数奇な運命（中）
「博愛丸」が転身した蟹工船とは、どういう船だったのでしょうか？
時は１９１５年、第一次大戦が長期化するにつれ、軍隊や軍艦の
保存食としてのサケやタラの缶詰は、輸出を中心に、急速に需要
を伸ばしていました。
北洋漁業関係者は、カムチャッカ沖合いで大量に水揚げされる
タラバガニを缶詰製品にする方法を模索します。
缶詰の新鮮さを保つために、缶の内側塗装や蟹を包むパーチメント紙の
研究が重ねられますが、蟹は陸の工場に運ばれるまでに鮮度を失い
黒く変色してしまうのが難点でした。
そして、その解決方法は、船の中に蟹の缶詰工場を作り、収穫された蟹を
その場で缶詰にしてしまうことでした。
蟹工船とは、そういう船でした。
「博愛丸」が蟹工船に生まれ変わった１９２６年というのは、大きな成功を
収めた蟹工船漁業が飛躍的な発展を遂げようという時期にあたります。
しかし、「博愛丸」はそれと同時に、過酷な企業間の競争にも巻き込まれて
いくのです。
そして、この年、過当競争下で劣悪な条件で酷使される、蟹工船の労働が
大きな社会問題になります。
過酷な労働条件や賃金未払いが暴露され，新聞は「第二の監獄部屋」
「海のタコ部屋」などと書き立てます。
同年９月８日の函館毎日新聞は、「蟹工船『博愛丸』に驚くべき大惨虐事件」という
見出しで、過酷な労働とリンチ、乗組員の死亡など一連の事件報道を行い、
「博愛丸」は世間の激しい非難を浴びるのです。
完成時に、皇后陛下から直に「博愛」船名を賜った病院船は、皮肉にも
この事件を素材にして生まれたプロレタリア文学「蟹工船」のモデルと
なっていくのでした。
このように苛酷な条件の出漁にもかかわらず、蟹工船に乗る男は
絶えませんでした。
北海道、東北の農村地帯に生活する人たちにとっては、生きるためには
止められない出稼ぎ先だったのです。
「博愛丸」は、その後も熾烈な日米戦争の中を生き続けますが、終戦二ヶ月前の
１９４５年６月１８日、便乗者２８０名、軍需品１３９屯搭載し、占守島片岡湾出港後
大湊へ航行中、２２時３０分、阿頼度(アライト)島、南西１２km(50゜43'N/155゜20'E)で
右舷機関室中央部に、魚雷を受けて船尾より沈没しました。
「博愛」という、気高い名を戴きながら「海のタコ部屋」にまで貶められた
４７歳の老船の数奇な運命は尽きたのでした。
「博愛丸」を沈めたのは、アメリカの潜水艦「アポゴン」（ＵＳＳ．Ａｐｏｇｏｎ）でした。
この時、「博愛丸」は４隻の貨物船、２隻の護衛艦という船団で航行していた
ようです（日本側の記録が見つからない・・）。
当時は濃霧で海は穏やかでした。
２隻の潜水艦は、レーダーで密かに忍び寄り、この小さな船団を殲滅させて
しまったのでした。
この続きは、また明日。（何しろ翻訳しながらの作業なので・・・）
今日は、ほとんど一日「月刊ほんだ通信」の配布作業でした。
今週一杯で終わるつもりです。
No．１３３２
平成１４年１１月１９日（火）２３：５９ 「博愛丸」の数奇な運命（上）
| 病院船時代の平和な「博愛丸」 |
「博愛丸」という船をご存知でしょうか？
川副町の白倉議員が、先日ご自身のＨＰで紹介されていました。
「病院船」から「蟹工船」へ転身し、慈愛の船から暴力と搾取の船へと
変貌して、最後は終戦直前にアメリカの潜水艦「アポゴン」に撃沈されると
いう数奇な運命をたどった船なのです。
日本赤十字社は、日清戦争救護の教訓から、自社の病院船（患者輸送船）が
必要であることを痛感し、１８９７年（明治３０年）１２月にイギリスの
ロブニッツ会社に注文して、２隻の病院船（博愛丸、弘済丸）を建造することに
しました。
病院船は２隻とも２，６００トンで、全長９５メートル、幅１２メートルで、
病室は上等が１１室（４１床）、中等が３室（１２床）、下等が１室（２３２床）、
伝染病室が３室（７床）のほか、医務室、手術室、診察室、消毒室などを
備えていました。
このほか医長室、医員室、理事および書記室、海軍将校室、看護長
および看護人室などの設備も整っている、当時としては最新の病院船
でした。
建造費は１隻５４万円で、１８９９年（明治３２年）５月に博愛丸が、
６月に弘済丸がそれぞれ完成しました。
佐野常民伯爵７７歳！の時でした。
２隻の病院船は、１９００年（明治３３年）６月にぼっ発した北清事変で、
患者輸送と救護に活躍します。
病院船は、日本郵船と契約して日頃は同社の業務に使用してもらい、
戦時あるいは日赤が必要の時には、乗り組み員を含めて病院船として
活用するというものでした。
その後、２隻の病院船は日露戦争、第１次世界大戦で活躍しましたが、
１９２６年（大正１５年）に、貨物搭載量の不足が原因で、２隻とも日本郵船から
林兼商店(長崎)に売却のうえ、翌年「蟹工船」に改造されました。
「おい、地獄さ行ぐんだで！」 二人はデッキの手すりに寄りかかって、
蝸牛が背のびをしたように延びて、海をかかえ込んでいる函館の街
見ていた。
漁夫は指元まで吸いつくした煙草を唾と一緒に捨てた。
巻煙草はおどけたように、色々にひっくりかえって、高い船腹をすれすれに
落ちて行った。彼は身体一杯酒臭かった。
これは、あまりにも有名な小林多喜二の「蟹工船」の一節ですが、
小林は、この作品の意図について、「蟹工船とはどのようなものか、を
描こうとしたものではなく、帝国主義国家の植民地、未開地における搾取が、
どのように原始的で無慈悲なものであるかが、国家、財閥、軍隊との
全体的な関係で、この蟹工船にもっとも典型的に現れているからである。」と
書いています。
蟹工船が（というより、その時代が）、どのように酷薄で無慈悲な世界で
あったのか、そして「博愛丸」を一発の魚雷で沈めた、米潜水艦「アポゴン」の
またまた数奇な運命は、また明日。
No．１３３１
平成１４年１１月１８日（月）２３：５９ 城南中学校「メディアトリウム」
| このように広い！のですが、その分 夏は暑く、冬は寒い・・・ でも環境は抜群です。 |
| これは、ノートパソコン専用の机です。 収納して鍵がかかります。 |
我が家の秋のバラが咲いています。
秋のバラは、春ほどたくさん咲きませんが、ひとつひとつが
粒ぞろい？
香りはあくまでも深く、黒バラはまるでビロードのようです。
今年一杯は咲きつづけてくれることでしょう（ちょぼちょぼと・・）
さて、月曜日になりました。
今日は佐賀市内で、最新のＩＴ先進校である「城南中学校」を
訪問しました。
城南中学校には、「メディアトリウム」という学習情報センターが
あります。
手っ取り早くいえば、図書館とパソコン教室を合体させたような
感じです。
写真でわかるように、体育館のように広々としています。
この「メディアトリウム」は、平成１３年度インターネット活用実践
コンクールで“朝日新聞社賞”を受賞しています。
また、生徒をパソコンの教師「ＪＴ（ジュニアティーチャー）」に起用し
地域のパソコン教室などで活躍しています。
今からの学校は、アナログとデジタルの適度な融合を必要として、
図書室とパソコン室の垣根を取り払うことになるでしょう。
そのためにも、現在、県の緊急雇用対策（補助金）の中で
まかなわれている「情報アドバイザー事業」は、単独事業として
もっと拡大すべきだと思うのですが・・。
案内していただいた、林先生はパソコンスキルの高い先生で、
いきなり専門的な意見交換ができました。
パソコン教育ではなく、情報処理教育へ。
更に、高度なスキルを求める子どもたちへ対応する、ハードや
ソフトの整備などの環境つくりなど、課題は様々です。
ＩＴ時代は、私たちの思惑などを振り捨てて、どんどん進行して
いくことでしょう。
その範疇の中で、先を読んで議論をしていくことが必要なのだと
思います。
その後、校長先生とも意見交換をさせていただきました。
ありがとうございました。
ところで、「博愛丸」という船を知っていますか？
明治３２年に日本赤十字の発注によって、イギリスで作られた
２６００トンの病院船です。
昭和２０年６月１８日に、アメリカの潜水艦「アポゴン」の雷撃で
沈められるまでの４７年間、実に数奇な運命をたどった船なのでした。
明日のテーマです。
No．１３３０
平成１４年１１月１７日（日）２３：００ ２００２バリアフリーデイｉｎ佐賀
| 「魔人の恋」の一シーンです。 |
| サテ・アヤムのコーナーです。 焼き鳥にタレをかけて食べます。 |
| おや？どこかで見たような・・・ ごくろうさん。 |
ああ、今日も穏やかな秋晴れ・・
行楽の秋よねえ・・、温泉の秋？よねえ・・
皆さんはいかがお過ごしでしょうか？
その秋晴れの中、６５６広場で行われた「バリアフリーデイｉｎさが」
２００２年版に行ってきました。
略して「バリフリ」も今年で３回目になります。
歌あり、踊りあり、ステージありとメニューが豊富になって
きました。
「バリフリ」の良さは、何といっても参加者がバリアフリーな
ことでしょう。
みんな違って当たり前、違っているから面白い！
いろいろなしょうがいを持っていても、創造的なことは
できるのです。
例えば、「魔人の恋」という寸劇がありましたが、これは車イスの
田中さんという人が主人公です。
田中さんは、両手が僅かしか動きません。
右の写真でわかる様に、二人が手と足となって右の女の子に
花を摘んで求愛するという物語です。
黄色が小松原先生（足の役）、グレイが酒村先生（手の役）で
二人羽織、いや三人羽織ですね。
なかなか独創的な試みだと思いました。
そのほか、「えびすでサンバ」、「長光園バンド」、「たんぽぽバンド」
「岸川美好夫妻＋長男（サックス）」等など。
周りでは、おなじみの屋台村が出て、美味しそうな臭いを
振りまいていました。
マレーシアの「サテ・アヤム」（焼き鳥にピーナッツ味のタレを
かけたもの）に舌鼓を打ち、カンボジアのスープで、タコ焼きを食べ、
お汁粉までいただいて、満腹満腹！
今年は観客でしたが、来年はまたスタッフで参加したいですね。
また、佐賀市もスズキ自動車の協力を得て、タウンモビリティの
展示試乗会をしていました。
私も試乗しましたが、軽い操作だけで運転できます。
軽量化が課題だと思いますが、高齢化が進めば需要の多い
市場になることでしょう。
追伸！
福島議員は、「エビスでサンバ」出演のことを、無理やりと
書いていますが、そのとおりです。
ふふふ、たまたま通りかかったあんたが不運・・・。
No．１３２９
平成１４年１１月１６日（土）１４：３０ 法人設立祝賀会
| 彼らの演奏は、「乾杯」でした。 |
| 松山千春ではありません！ランドリーです |
昨日のライブ疲れも見せず？今日も元気に西東！
１０時から、重度しょうがい者小規模通所授産所「ひびき」の
社会福祉法人設立祝賀会に招待をいただいていましたので
出かけてきました。
佐賀市内には、多くの授産所があります。
平成７年に、たった一人で始まった「響」もそのひとつです。
そして職員４名、通所者も１０名となり、この度社会福祉法人と
して認可されたものです。
どこの授産所でもそうですが、心ある人が身銭を切って止むに
やまれず授産所を立ち上げた、というのが実情です。
今回の社会福祉法人認可をうけるまで、いろいろな苦労があったと
思います。
それでも、歓迎のセレモニーでは、皆で一所懸命、永渕剛の
「乾杯」を演奏してくれました（写真）。
終了後、ラィオ・ランドリー氏の「一人間として頑張る」と
題する講演がありました。
テレビでお馴染みのランドリーさんは、日本歴３６！年
お母さんは日系の人だそうです。
彼はアメリカでは、母親の関係で差別され、日本では外人と
差別され、多くの苦難があったそうです。
勧興小学校の５年生に１４歳で編入。
彼の父親は、本国ではアメリカ先住民に対するボランティアを
していたそうです。
ところが、日本では「形にはまって」が優先されている。
そんなボランティアは、心からのものではないから
嫌いだということでした。
ランドリーさんは、お父さんの言葉を紹介してくれました。
それは、「外国人としてのプライドは、ポケットの中に入れておけ！
一人の人間として生きろ」ということでした。
「よかにゃ〜」という軽妙な佐賀弁で、テレビでもお馴染みですが、
なかなか厳しい時代を乗り越えてのランドリーさんの今が
あるようです。
夜は、地球村のメンバーズ・ミーティングでした。
先日の講演会の反省や、新入会員さんを含めての楽しい
ひと時でした。
No．１３２８
平成１４年１１月１５日（金）２３：５９ 開明の道を編む＆たんぽぽの家コンサート
| これは、通常使うバッグです。 何という贅沢さ！ブランド商品も裸足で 逃げ出すかのようです。 |
| ちょっと遠いけど、松本さんの見事な 手話です。 |
| 多郎浦さん、久しぶり！元気そうですね！ あなたは、いつも太陽みたいに明るいですね。 |
紅葉が進んでいます。
それにしても「桜」の木が、秋にこんな表情豊かになるとは
知りませんでした。
寒さが当たる上のほうから紅く、中ほどは朱色、下に行くほど
黄緑が残って一本の木で三色楽しめます（まるでグリコですね）。
この見事なグラデーションをご覧になりたい方は、ラーメンファミリーの
筋向いの家の桜をどうぞ。
ただし、いつまで今の葉っぱが残っているかは、保証の限りでは
ありません。
今日はまず、１１時から旧古賀家で「開明の道を編む�検廚�
オープンセレモニーが行われました。
詳しいことはこちらをどうぞ。
木下市長は挨拶の中で、
「今の暮らしにあったような、新しい価値観が必要です。
眠っている本物を、どう磨いていくかを考え、素材を生かしている
皆さんにお出でいただきました」
と述べられていました。
布、ガラス、綿、紙、木の食器等などの素材を生かした製品が
それぞれの感性でディスプレイされていました。
私が拙い文章で伝えるよりも、皆さんのその目でご覧下さい。
その中で、古賀銀行で展示されていた、「遊牧民の織物で作る
生活道具」は、素晴らしいと思いました。
鍋島段通の源流に通じるといわれる、デザインと重厚な作りには、
驚くばかりです。
写真を掲載していますが、このような「生活道具」を使うことの
できる贅沢さって！すごいですね。
遊牧民の、厳しくも豊かな生活を感じました。
夕方は、多久市の中央公民館で「たんぽぽの家、チャリティコンサート」に
出かけてきました。
私は「ウエンズデイ」として、今までに何回も「たんぽぽバンド」と
バリアフリーデイなどでセッションをしてきましたので、船津先生とは
顔見知りでしたが、今日改めて聴いてみて、その詩の優しさに
心を動かされました。
立ち枯れの花よりも もぎ取られる花よりも
花咲けば ありのまま散る花よ
時にたたずむだけでは おとずれる季節感じず
吹きすさぶ風に身をもがき 花びら悪戯もがれ果て
花咲けば ありのまま美しき 散る花よ
花咲けば ありのまま美しき 散る花よ
これは、メンバーの多郎浦和子さんが、施設を出る時に創った
「美しき生」という詩ですが、それに船津先生が曲をつけています。
多郎浦さんとの出会いについては、こちらをご覧下さい
会場では、３つのバンドが演奏しました。
それぞれ楽しく聞きましたが、ステージの端で手話通訳が行われて
いて、その一人に松本満生さんがいました。
松本さんは、しょうがいを（おそらく脳性マヒ）持ち、言語しょうがいで
上手く話すことができません。
しかし、何とミュージシャンでもあり、シンガーソングライター！
でもあります。
私が感動したのは、松本さんが不自由な体で「手話通訳」を
していたことでした。
自分の体でさえ不自由なのに、別のしょうがい者のフォローを
したいと願い、それを実現している！
体が不自由な分だけオーバーアクションですが、それは
少しも不自然ではなく、ダイナミックにさえ感じました。
しょうがい者の中に、このような活動家がいることは、非常な驚きと
共に、彼らの無限の可能性を感じさせます。
終了後、「たんぽぽの家」で、楽しい懇親会でした。
私は、生来の歌いたがり病がでて、「スタンド・バイミー」を
歌ってしまい・・・
家に帰ったのは、０時をまわったころ・・・
No．１３２７
平成１４年１１月１４日（木）１３：３０ ビバ！ポール・マッカートニィ
| ああ、かっこいい！ |
私の青春時代！それはいつもビートルズと共にありました。
中学３年生の時に「ロック＆ロールミュ−ジック」を初めて聞いて
稲妻に打たれた（誇張ではなく）ような、ショックを受けたのを、
昨日のように鮮やかに思い出します。
ただちに３３０円（ドーナッツ盤の値段です、知ってますか？）を
握り締めて、レコード屋さんに走ったのはいうまでもありません。
彼らの映画、「ア・ハードデイズナイト」、「ヘルプ」が高校時代、
最初に日本に来たのが、高校一年の時でした。
テレビの前で、初めて動く彼らの姿を見て感動しました！が・・
演奏時間がひどく短かったことに、多少ガッカリした事も覚えています。
ライブ時間は３０分と、マネージャーのエプスタインが設定していた
ことを知ったのは、ずいぶん後になってからです。
そして映画「レットイットビー」を２０歳の時に見て、アップルの屋上で
演奏する彼らに、固唾を呑んだものでした。
それから３０年！
メンバーは半分になりましたが、私の中では永遠のヒーローであり、
未だに、到底越えることができないミュージシャンでもあります。
そんな中、ポールマッカートニィが９年ぶりに来日しました！
残念ながら、テレビでしか見ることができませんが、とても
６０歳とは思えないパワフルなライブを行っています。
「オー、トーキョー。みんなゲンキかーい」
トレードマークのベース（あのバイオリン型のやつ）に、紫のスーツに
赤いシャツという若々しい格好で登場だ。３７曲のうち、２３曲は
ビートルズソングという出血大サービス！
トークでは、瞬時に翻訳した日本語の字幕スーパーで
コミュニケーションをとる世界初の試みに挑戦。
翻訳が間に合わずポールが苦笑する場面もあったが、
ファンには十分過ぎるほど伝わった。
また、ビートルズ時代の盟友で、１９８０年に凶弾に倒れた
故ジョン・レノンに対しては「ヒア・トゥデイ」を、１９９９年に
癌で他界した前妻、リンダ・マッカートニーには「マイ・ラブ」を
切なく歌った。
そんな重要な場面では、「ジョンと僕の対話の歌」、「これは
リンダに捧げる歌です」と、すべて日本語で紹介。
他にも、
「まだ元気かい？」
「みんな素晴らしい。どうも、ありがとう」など、
ポールの過去２度の来日公演よりも、これまで来日した、
どの外国人アーティストよりも日本語を多用した。
さらには、ステージ上で体よりも大きな日の丸を両手で持って、
たなびかせるパフォーマンスも見せ、親日ぶりもここまでくれば、
社交辞令とは決して言わせない説得力があった。
昨年がんで死去した、ビートルズの同僚、ジョージ・ハリスンを偲んで、
彼が得意だったウクレレで「サムシング」をしっとり歌った。
スクリーンにはビートルズやウイングスなど、懐かしい映像の数々も
歌に合わせて映し出された。
「ヘイ・ジュード」で盛り上がりは最高潮に。
ポールが「一緒に歌いましょう」と呼びかけると、５万人が総立ちになって
大合唱。
最後にポールは日本語で「またねー」と約束したが、心の中では
最後と誓った、全力疾走のステージだった。
と、ニュースは伝えています。
ポールがこのまま燃え尽きるとは思えませんが、私も６０歳になった時
「ウエンズデイ」のボーカルとして、あんなに歌いたいものです。
それもこれも、一緒に演奏してくれる仲間がいてくれてこそなのですね。
ありがたいことです。
日本でのライブの曲目はこちらからどうぞ
欲を言えば、「アナザーデイ」が聞きたかった私なのでした。
No．１３２６
平成１４年１１月１３日（水）２２：５０ 鈴鹿市「コミュニティバス」は大当たり！
昨日は、大阪泊まりで、今日は三重県鈴鹿市（大阪から近鉄を３回！
乗り換え）でした。
鈴鹿市の市政施行は、意外に新しく昭和１７年１２月です。
人口は、約１９万人で面積共に佐賀市と同じくらいです。
年間予算は５５０億円。
議員総数は３２人と、これまた佐賀市と同程度。
鈴鹿市での調査項目は、「Ｃ−ＢＵＳ」と名付けられた、
コミュニティバスについてでした。
「Ｃ−ＢＵＳ」とはいかなるものでしょうか？
その前にイミダス２００２の「交通」巻頭に書かれたコメントを
紹介します。
この１０年、東京都武蔵野市の「ムーバス」や三重県鈴鹿市の
Ｃ−バスなど、全国７地域でコミュニティバスを手がける中で、
解ったことがいろいろある。
まず、これは新しい公共交通システムという点だ。
地域ごとに、そこに暮らす人々が、どんな移動を本音で
求めているか探り当て、それを丹念にシステムとして組み立てて
いかなければならない。
言い換えれば、地域ごとに細かく寸法を取って作る、オーダーメイド
なのである。
これに対して従来のバスを含む公共交通は、ほとんどの場合
地域の寸法にかまわず、既製服を着せようとしてきた。
既製服が着難くなった客は、自家用車や自転車に逃げてしまった。
次に新しいバスは、商品として考えている点だ。
一人でも多くの人が「買いたい」と思ってくれることを念じながら
工夫を重ねてきた。
（中略）
この１年間で、２０万人が使ってくれた。
同市の文化会館利用者は１９万人。
ここではコミュニティバスは立派な公共施設に成長したのである。
ハコ物に比べたら、はるかに投資も維持費も安い「公共施設」だろう。
自治体はこの点にも注目して欲しい。
これは、このバスをプロデュースした「岡 並木」さんの言葉です。
長くなりそうですので、詳しくは別紙で起すことにして、以下に
感じたことを箇条書き的に書きます。
・環境問題として公共交通機関のバスを取り上げるが、それは
お題目であり、現実はそうはならない。
・ バスという公共移動手段に、商品価値という新しい？付加価値を
つけた。
他のハコ物公共施設と比喩したことが新鮮。
・ 免許を持っていない人（主にお年寄り）どこへ行きたいのか。
それはショッピングセンターであり、公共施設ではない。
徹底したリサーチが最重要！
地道な検証が効果につながった。
ただ、その形態がどの地域でも成功するとは限らない
・ 平成９年から、毎年コンサルをかけて調査している。
重要なのは話の引き出し方であって、アンケート調査は無意味。
懇談会などで、市役所の職員が司会しても本音は出ない、
要望や陳情となる。
・ 運行主体は三重交通。経営は行政。年間経費は７０００万円で５年契約。
３０００万円運賃収入、三重県から８００万円、残り（３２００万円）は市の持ち出し。
１台平均１６人の乗車
２２万人の利用者の実績を、３２００万円の赤字の事業として捉えるのか。
走る公共施設として、義務的経費と考えていいのか。
文化会館の年間維持費は９０００万人で、利用者は１９万人である。
・ しょうがい者バスではない。
公共輸送に主眼を置いている。
・バスに全てのことをクリアできるものではないし、総花的なものは
意味がない。
昼間は女性のお年寄りが多い。元気なしょうがい者は（バスに）乗っている。
バスの目的をはっきりしておきたい。
実際にバスに乗りました（お金を払いましたよ！）。
何より素晴らしかったのは、コミュニティバスを作り、手塩にかけて
育てている、商工振興課の「白塚山」さんの、自信に満ち溢れた
説明でした。
あちこちに視察に行きましたが、ここまで詳細に、そして今後の展開に
ついても確信を持って回答される人には、ついぞ出会いませんでした。
行政に、もっとこのような職員さんが増えたらいいですね。
というわけで、今回の視察は大成功でした。
段取りをしてくれた千綿議員に感謝です。
No．１３２５
平成１４年１１月１２日（火）２３：００ 今日から視察です 神戸市＆プロップステーション
今日から木曜日まで民主クラブ＋αで、行政視察の旅です。
まず初日の今日は、新幹線で「神戸市」。
他の電脳議員が、だんだんとパソコンを置いていく中で、
少々意地になって？パソコンを連れて行っています。
でも・・やはり重い・・
他の議員がバッグ一つなのに、私だけ二つのバッグを襷がけに
して、大汗をかきながら、まるで復員軍人のよう・・
神戸市での視察項目は、「住民参加型ミニ市場公募債」でした。
この公募債は、新市長が地域を重視した取り組みをスタートさせ、
市民による経営、地域の公募債という主旨で資金調達を
始めたものです。
担当者の説明によれば、「こうべ市民債」は、市政への理解を深め、
市民参加の主旨を図ると共に、市債の個人消化促進を通じた、
多様な資金調達処断を確保することを目的にしており、市内の
引き受け金融機関の窓口において、神戸市民及び神戸在住者在勤者に
販売する。
というものでした。
９月１日から広報を開始し、１０月７日〜１８日まで販売したところ、
１６日には完売したそうです。
利回りは国際の０．３１６％をやや上回る０．３２％で販売したとのこと。
発行総額は２０億円（最初は５億円の予定だった）。
販売限度額は、一人２００万円までで、一人平均１５７万円。
購入した人は、約１３００人でした。
この資金は、国の補助事業の「リサイクルセンター建設」費用
（総事業費７０億円）に充てられます。
今後も、この手法を使っていきたいとのことでした。
兵庫県は、熱心にこの手法を使っていて、２００億円の調達を
行っています。
この公募債に関しては、
「お金の調達で、市民に関心を持ってもらえるのはメリットだと思う」
「市民の資産もペイオフなどを控えて、資産の運用に使える」
「今の状況（不景気が）がいつまで続くのかによるが、過熱気味で
あることは否めない」
などの特徴？があるそうです。
面白いのは、何でもランク付けをしたがるところがあるそうで、
発行している２８の団体の格付けして、神戸市のランクは（ＡＡー）
とのことでした。
課題としては、市民に資金提供してもらう事業の選定をどうするか、
ということでした。
今後も自治体による、この資金調達のスタイルは増えていくと
思います。
行財政局財政部（公債担当）の小島主幹、八木係長ありがとう
ございました。
終了後、私はメンバーと別れて、神戸市の六甲アイランドにある
プロップステーションを訪問しました。
プロップは、いうまでもなく「竹中ナミ」さんが、しょうがい者の
社会復帰と雇用促進を、新しいスタイルで始めた団体です。
あいにくと「ナミねえ」は留守でしたが、３年前に訪問した時
対応していただいた、鈴木重昭常務理事がいらっしゃいました。
前回の訪問記はこちら
そして、しょうがい者（チャレンジド）の社会参加について暫し懇談。
いろいろと意見交換をさせていただきました。
お忙しい中、時間を割いてくださってありがとうございました。
というわけで、初日の今日は忙しく暮れていきました。
No．１３２４
平成１４年１１月１１日（月）１６：３０ 一週間の始まり！＆３７歳の市長誕生
とはいうものの・・
私たち議員には、週休とか休日というものがありません・・
何もしなければそれでもいいし、何かをし始めればキリが
ないという恐るべきループなのかもしれませんね。
さて、この何日か「月刊ほんだ通信」の３２、３３号の作成に
没頭していました。
私の場合は、情報の提供について「質より量」、「スピード」を
旨としています。
今までに、いろんな意見をいただきました。
試行錯誤の結果、今のスタイルに落ち着きましたが、議員それぞれで、
情報発信の考え方は違うでしょうから、いろんなスタイルが
あっていいと思います（う〜ん、言い訳だなあ・・）。
自分のできる範疇で、多少無理をして（負荷を自分にかけないと
怠けてしまうのです・・）作るのが一番いいみたいですね。
以前にも書きましたが、議員としてどのような行動をしているのか、
それを店先に並べているのがＨＰで、宅配しているのがニュースだと
思います。
やはり、店先に並べているだけでは、お店（ＨＰ）にこれない人には
届きません。
多少、押し売りみたいところもあるのでしょうが、届いた情報の
良し悪しを判断するのは、市民の皆さんです。
議員は自分が知り得たり、議論したり、行事に参加したことを
鮮度が落ちないうちに店先に並べるだけです（もちろん、見栄えが
良いようにラッピングはしますけどね）。
と、ここまで書いた時に、いきなりパソコンの電源に警報が出ました！
何事ならんと、慌てふためいてチェックすると、電池が一桁代まで
消耗しています！
？？停電かい？？
まさか、充電器の故障！げっ！それなら面倒だ・・
祈るような気持でコンセントを見ると、片方の穴にしか差し込まれて
いないプラグがありましたとさ・・チャンチャン！
ところで熊本に日本一若い市長が誕生しました。
何故かワイドショーでは、なかなか報道されませんが・・
熊本の県会議員で、自らも車イスというしょうがいを持ちながら
頑張っている、「平野みどり」さんから、喜びにあふれたメールが
届きましたので、一部紹介します。
幸山さんが決意してからの私の行動は、「私の決意」（９月２９日付け）や
ホームページの「今日のみどり言」で書き綴っていますが。
今回、私が様々な団体にご迷惑をかけ、自分自身へのリスクも感じつつも、
幸山市長誕生に向けて一心に行動することができたのは、多くの市民の皆さんや
支持者の皆さんの励ましがあってのことです。
この場をお借りして、感謝申し上げます。
そして、立場上、表には出れなくても、しっかり私の思いを受けとめて
くださった多くの方々にも感謝いたします。
今回、幸山さんと現職市長との対決となったとき、まず私が考えたことは、
直前まで自民党の議員であった幸山さんを、非自民の人たちに浸透させるには、
平野みどりが支援をするということを明確にする必要があるということでした。
彼がどれだけ既成政党の中で、もがき苦しんできたかを知っていましたか
ら、「どうせ保守同士の対決」という誤った認識が市民に広がることを懸念し
ました。
更に、彼とこれまで接触がなかった、いわゆる市民団体や市民運動家の人たち
に、幸山政史を正しく理解してもらい、浸透させる役割は、私が担わなければ
と思いました。
結果的には、幸山さんのバランスのよい政治感覚や、これまでの取り組み、
人間性などが、大いに信用できるというお墨付きをもらい、皆さんは、その後、
幸山市長誕生へのアメーバーのような動きをしてくださいました。
とにかく、この若く実力を兼ね備えた新熊本市長、幸山政史さんの
２ヶ月に亘る市長選に係わることができて、本当に幸せでした。
私も、様々な人と出会いがあり、そして、あらためて、幸山政史さんの
強い信念と人間性を深く知り、熊本市民として、幸山市長を支えていこうと
決意を新たにしています。
いいえ、支えるのではなく、一市民として、幸山さんと共に熊本の
新しいページを開いていこうと思います。
それが、市民の責任ですから。
本当に良かったですね。
平野みどりさんについては、こちらをどうぞ
No．１３２３
平成１４年１１月１０日（日）２２：００ 高木瀬校区文化祭
| 力作がたくさん！真ん中の白いのは 綿で作られたヒツジです。 |
| 見よ！この軽やかなステップ！ |
このごろ毎日歩いています。
犬の散歩のついでにですが、約２．５ｋｍぐらいでしょうか。
老犬「おシュン」も老齢ながら、必死でついてきてくれます。
（もう少しゆっくりウンチさせてくれぃ！ワンワン）
昨日から始めて、三日坊主にもならないのですが、果たして
私の容姿は、名刺の写真の如く復旧できるのでしょうか？
というのも、このごろお会いする殆んどの人から「恰幅が
良くなったねえ」と言われるようになりました。
ひどい友人は、名刺やＨＰの写真と比べて「看板に偽りあり！」と
まで言います。
などと言いつつ、今日は地元高木瀬校区の文化祭でした。
いやあ、あるもんです！
公民館に登録してある自主サークルだけで、４０もあります。
社交ダンス、太極拳、リズムダンス、フラダンスなどの体育会系から
茶道、謡曲、日舞、ちぎり絵、大正琴、美術同好会などの
文科系まで様々です。
会場の公民館には、各サークルの作品が所狭しと並んで
いました。
趣味の範囲から、本格的な物までいろいろありました。
写真は掲載できませんでしたが、それぞれの作品は、個性的で
ほのぼのした感じがしました。
そのうち私もプラモデルを展示させてもらいたいものです。
「ＡＴーＡＴ」や「Ｒ２−Ｄ２］ならあるのですが・・
（んなもん、解るかい！：読者）
舞台では、各サークルの発表がありました。
写真のように、皆さん一生懸命練習した成果を、真剣な表情で
発表していました。
いくつになっても、真剣に何かに取り組むことは非常に素晴らしい
ことだと思います。
改めて、先輩の皆さんの潜在的パワーに恐れ入った一日でした。
No．１３２２
平成１４年１１月９日（土）２３：５９ 県連にて記者会見
| 左から千綿議員、原口代議士、木下県議 そして、夏服ブレザーの私です・・ |
今日は１２時１５分から、民主党県連において、来年の
統一地方選における民主党公認、推薦候補の発表記者会見が
行われました。
テレビでご覧になった方も多いと思います。
第一次の公認、推薦候補者については、新聞等でご覧下さい。
さて、私といえば、テレビに映るかもしれないということで、
朝から風呂に入り、ていねいに髯も剃って、新しいワイシャツを
着て颯爽と出かけたのですが・・・
県連に着いて、鏡を見たら何か変？
あらら・・何とスーツのズボンにダブルのブレザーを引っ掛けて
いるのでした！（それも夏服の・・）。
なんという不運・・
もちろん、そ知らぬ顔で記者会見に臨みましたが、ついに私が
発言する機会はありませんでした。
ニュースで流されたのは短時間だったようですが、実は２０分以上に
渡って会見は行われました。
以下にQ&A方式で書いてみました。（回答は全て代議士です）
Q：政策協定は、全員と結ぶのか
A：推薦者のみである
Q：県で何人ぐらい候補を立てる予定か
A：できるだけ勝てる候補を絞って立てていく、いま複数考えている
Q：補欠選挙の結果は厳しいものがあったが、統一地方選挙に影響があるか
A：補欠選挙の特殊な事情はあるが、これを真正面から受け止めて
党本部では総括作業をしている。
総括のどのへんに１勝６敗の原因があったのか真正面から受け止めるべきだ。
１月１８日に党大会があるが、そのときに党の刷新、課題の克服、
連帯の確認をしていきたい。
Q：地方選挙への影響はどうか
A：国政選挙の趨勢と統一地方選挙は、必ずしもリンクはしていないが、
その時々の政治状況や政策の争点、そういったものが違うので
今度は政治と金、この間の補欠選挙では経済政策だった。
経済政策がきつければきついほど投票率の低下を呼び、それが
結果として組織が強い所での戦いが有利そういうところは、きっちり
総括をしないと、統一地方選も同じになる恐れがある。
Q：民主党県連として組織の整備をしていく上での重要な課題は
A：３つ考えている
まずは、７市を中心としたネットワークの整備。
郡部については、多くの合併問題や様々な農業問題、商工問題を
抱えているので、その問題の解決策を解りやすく、県民の皆さんに
届けること。
この間、佐賀や鳥栖の市長選において、自民党に変わる新しい
政権政党としての姿を見せてきたので、そのNPOやNGOなど、
今までの既存の組織の、既得権益の外にいる人たちとの連帯を
重視して進めていきたい。
１、２、３区の総支部を中心に、２区は候補擁立を急いでいるが、
その目途をつけて、連合その他の支持をしてくれる皆さんと政策の
優先順位をしっかりとつけていけるようにしたい。
２区がまだ空白の現状では、そこだけ全体から外れていくので
公認候補を早く決めて、核を早く確定させたい。
Q：現時点でじゅうぷうではないが厳しくなるのではないか
A：そうはどちらとも思っていない。
今の段階で、竹中プランが発表されたが、浮世離れしたプランで、
経済状況はますます厳しくなる。
与党に必ずしも追い風とは思わない。
国政の課題も大事だが、地方が抱える課題、例えば諫早の問題とか、
ダムの問題、農業の問題、しょうがい者雇用、教育の問題そういった問題を
どれほど説得力を持って、一人一人が民主党の政策を訴えられるか、
ということである
Q：知事選についてはどう考えるのか
A：知事選については、現職知事を推薦している立場を明確にし、
この任期内で一生懸命支える。
その上で、現職知事の動向を、相談があるだろうから、そこから議論を
スタートする。
当の規約としては、原則として推薦は３期までとなっているので、
その原則を踏まえながら、佐賀県全体のリーダーを、どの人にするか
と言う議論を進めていきたい。
だいたい主な項目は網羅したと思いますが、雰囲気が伝わったでしょうか。
No．１３２１
平成１４年１１月８日（金）２２：３０ 企業決算委員会（ガス局）最終日＆地球村講演会
決算委員会の最終日です。
今日はガス局の１３年度事業に関する決算の審議でした。
ガス局も、年間に１億円を上回る黒字を計上しています。
１３年度は、
| 総収益 | ２０億７１３５万円 |
| 総費用 | １９億１１５４万円 |
| 純利益 | １億６３０２万円 |
という決算でした。
昨日に引き続き、未収納金について質問を行いました。
ガス局執行部回答は、昨日の水道局と同じようなものでしたので
敢えて書きませんが、何百万円かの未収納金があり、その
回収に全力をあげるのは当然のことです。
夕方からは、県立b美術館ホールにおいて、ネットワーク「地球村」の
高木善之氏の講演会でした。
「地球村」は、「美しい地球を子どもたちに」と呼びかけている、
環境NPO(非営利団体）ですが、対象を環境問題だけではなく、
いじめ、差別、犯罪など身近な問題から、飢餓、貧困、戦争など
国際的な枠組みでしか解決できない問題すべてを含めています。
地球村の理念は以下のとおりです。
わたしたちは畑をつぶして自動車道路や工場を作りました。
森を破壊してゴルフ場やリゾートを作りました。土をアスファルトや
コンクリートで覆いました。
川や海岸をコンクリートで塗り固めました。
みんな経済のためでした。
でも、畑が減れば食べ物がなくなりました。
土をアスファルトで覆い、工場が増えると地下水が減りました。
工場や自動車が増えると、大気が汚染しました。
私たちは経済（お金）のために食べ物、水、空気（生命）を犠牲に
したのです。
これ以上何が必要なのでしょうか。
そもそも有限な地球で、有限な資源で、無限の経済拡大はできるの
でしょうか？
私たちはかけがえの無いものを犠牲にしながら、経済拡大を続けて
きたのです。
この経済拡大を見直さない限り、環境破壊と資源枯渇、破局は
避けられません。
世界を変えるために、私たちに何ができるでしょうか。
大切なのは、まず事実を知ることです。
できることから始めることです。
そして事実を知らせることです。
意思表示をすることです。
地球村のURLは、http://www.chikyumura.org/です。
No．１３２０
平成１４年１１月７日（木）１９：３０ 企業決算委員会（水道局）、学校フリー参観デー
今日は立冬です！
そういえば、このごろの寒いこと！
街路樹も色づき、落葉していて秋本番ですね。
昨夜の野鳥の会との会合は意義あるものでした。
やはりプロはプロ！私などが知らない（当たり前ですが）、興味深い
野鳥の知識がぎっしり詰まっています。
１２月議会の質問に間に合うように、今後も意見交換をして
いきたいと思います。
今日は企業決算委員会の二日目（水道局）でした。
水道局は、公営企業の中でも黒字決算が続いている、いわば
優良企業です。
１３年度の経営状況をひとことで言えば、次のとおりです
| 総収益 | ４０億１４６５万円 |
| 総費用 | ３８億９１９６万円 |
| 純利益 | １億２２６８万円 |
昨日の表とはちょっと違いますが、なるべくまとめてお伝えしようと
いうことで・・決して手抜きでは・・・。
監査委員から提出されている、「審査意見」では、
昨年水道法が改正され、水道事業において、浄水場の運転管理や
水質管理を民間企業に、一括委託することが可能となったので、
組織の簡素合理化、特殊勤務手当及び給料の是正など、給与の
適正化、民間委託等の推進により、常に効率的な経営を図ることが
望まれる。
とありました。
安全で良質な水の供給と、利用者へのサービスの向上は当然ですが
いろいろな組織の改革も伴うということでしょう。
私は、未収納金５２６０万円の収納状況について質問しました。
回答は、９月末で徴収率９９．８９％ということでした。
とはいいながら、毎年２００万〜３００万円の未収納金が発生し
累積していきます。
そして５年を越すと損金処理され、帳面上から消えていくのです。
未収納のほとんどは、無断での引越しによるもののようですが
庁内のシステムが、ここまで進んでいるのですから、その改善は
もっとなされていいのではないかと思うのですが。
万が一、４０億からのお金を運営している時に、３００万なんて！
という考え方があるとしたら、それはとんでもないことです。
市民の税金（この場合は使用料金）で賄っているのですから、
１円といえどおろそかにしてはいけませんし、それを追求していくのが
私たち議員の役目だと思います
午後からは、いくつかの用事を済ませた後、「学校フリー参観デー」の
一環として、地元の城北中学校に出かけてきました。
ちょうど体育館で文化祭り（昔でいう学芸会？）が行われていました。
子どもたちの自主的なテーマによる、手書きの論文？などが
公表されており、その自由奔放な内容には圧倒されます。
環境に関するテーマで優れたものがあったので、地球村での
イベントの時に貸して欲しいと思いました。
その後職員室で、教頭先生と長時間、お話しをさせていただきました。
ありがとうございました。
No．１３１９
平成１４年１１月６日（水）１８：１０ 企業決算委員会＆学校図書館講演会＆野鳥の会
何と続く時は続くもので、今日も気持いい青空！
つくづくバルーンの時にこうだったらと悔やまれます。
さて、今日から三日間、「平成１３年度佐賀市公営企業会計決算
特別委員会」が開催されます。
これは、以前に開かれた「一般会計決算特別委員会」の企業分です。
初日の今日は、佐賀市交通局の１３年度決算についてでした。
これは、議会で議決された予算に対する決算についての審議ですから、
内容を踏み込んだ審議ではありません。
それでも、ともすれば予算措置だけが注目されるきらいはありますので
予算が実際に、どういう使われ方をしたのかをチェックすることは重要です。
佐賀市交通局の１３年度決算をひとことで言えば、
| 営業収益 | ９億３２４３万円 | 営業費用 | １０億６５１２万円 | - |
| 営業外収益 | ２億６７００万円 | 営業外費用 | １億１６７５万円 | - |
| 総収益 | １１億９９４４万円 | 総費用 | １１億８１８８万円 | ＋１７５６万円 |
であり、前年度の純損失１６７３万円に比べれば、１７５６万円の純利益を
出していることは、収支が改善されているといえます。
とはいえ、様々な国、県、一般会計などからの補助金で支えられている
ことには変わりません。
１車１日平均収入は、３３７７０円（前年度３４７０３円）、走行キロ１キロ当たり
収入も２８２円（前年度２８２円）という具合に、年々ジリ貧状態です。
１３年度は純利益を計上することができましたが、交通事業の規制緩和
で競争が促進されていきます。
その中で、経営の健全化を図っていくことは、容易なことではないでしょうが
市民の足としての使命を果たしていく義務があると思います。
今日からの決算委員会は、大会議室で行われるのですが、北向きの
部屋は寒いこと！寒いこと！
まるで雪国のようで、しんしんと冷えてきます！
震え上がって、明日からはパッチをはいてこようかなどと、気弱になる
私でした。
午後からは、学校図書館講演会がマリトピアで開催されていましたので
出かけてきました。
「学校図書館の現状と未来」〜公立図書館との関わりの中で〜
講師は、青山学院大学文学部、名誉教授 古賀節子先生です。
内容は、図書館が単なるデータの蓄積場所ではなく、情報を処理し利用する、
メディアを理解し、表現するサービス機関である。
そのネットワークを構築するために、司書教諭の意識改革と
トップのリーダーシップが重要である。
要旨としてはこんなところですが、聞きながらメモをしてきましたので
興味がある方はこちらをどうぞ。
夜は、「佐賀野鳥の会」の皆さんと意見交換でした。
No．１３１８
平成１４年１１月５日（火）１８：００ ズィ・アゥオード・バンクェット
何という青空でしょう！
本当に世の中ままならないことだらけ！
と、言いつつ、休み明けは忙しい・・
朝一番で、新焼却炉の工事現場に出向いて、意見交換を
しました。
環境に関するテーマなのですが、１２月議会で質問しようと
思って温めてきたものです。
もう少し形ができたら、一般質問「現在・過去・未来」のコーナーで
発表したいと思います（というほど、もったいぶったことでは
ないのですが・・・）。
その足で、地元八幡神社の秋季大祭に参列しました。
いつもの総代さん、氏子の皆さんといっしょに、玉ぐし奉てんを
させていただきました。
終了後、直会も失礼してマリトピアで行われた、バルーンの
表彰式「Ｔｈｅ Ａｗａｒｄ Ｂａｎｑｕｅｔ」に出かけました。
今年は５日間のうち、２日しか競技ができなかったということで
少々寂しい式典でしたが、来年に向けてのスタートです。
顔見知りになった（と思い込んでいる）、外人さんたちと、笑顔で
「Ｓｅｅ Ｙｏｕ Ｎｅｘｔ Ｙｅａｒ！」と言っているつもりが、気が付くと
「Ｓｅｅ Ｙｏｕ Ｌａｓｔ Ｙｅａｒ！」と繰り返している私なのでした・・。
でも、ニコニコして握手してくれていたのは、英語圏以外の
人たちだったから・・？
お互い様だったりして・・。
う〜む、やはり英語を勉強しなければと、インターネットの
翻訳ソフトを買って帰る私なのでした（何のこっちゃ・・）。
その足で県連へ行き、歌手の「勝田友彰」さんとお会いしました。
しょうがい者の楽団を率いて歌を歌いたいという、勝田さんについては、
こちらをどうぞ
勝田さんは、毎年「君にとどけたい、愛のコンサート」を主催して
いるのですが、今年は１２月２０日（金）アバンセホールという
お話しでした。
詳しい内容は、わかり次第アップします。
久しぶりに日刊らしい日刊でした。
No．１３１７
平成１４年１１月４日（月）１８：００ モンゴルフィエ！モンゴルフィエ！
| 今まさに二人の貴族を乗せて、飛び立とうと するところ！ゴンドラの左右に小さく見える 人物がわかりますか？ |
空ものを書き始めたらもう止まらない！
こんな私に誰がした！（知らんわい！：読者）
さて、人間が空を飛ぶという歴史は、モンゴルフィエの熱気球から
始まりました（ライト兄弟は動力飛行）。
モンゴルフィエ兄弟（こちらも兄弟！）は、兄がジョセフ・ミシェル、
弟がジャック・エティエンヌで、リヨン市の南60キロ、キャンス峡谷に
沿うアノネーで、裕福な製紙業者の家に生まれました。
モンゴルフィエ兄弟が、気球を作り始めたきっかけには諸説が
あるようです。
何気なく暖炉に紙袋を燃やそうと思って投げ入れたら、熱で袋が
上昇したのを見て、気球の制作を思いついたという話しもあります。
気球の材料としては、自分達の得意な分野を活かし、軽くて丈夫な
紙を使い、実験で口の開いた紙袋の下でワラと羊毛を燃やしてみると、
ちゃんと紙袋が上昇する事を実証できたのです。
ところが、兄弟は実際には、「熱」が気球を上昇させるとは理解してなく！
「煙り」を重視していたのですね。
しかも、匂いが強烈な方が効果があると誤解していたのです…。
１７８３年６月５日、アノネーで公開実験を行い、気球は無人ながら
高度１８００メートルまで上昇し、１０分後に２ｋｍほど離れた野原に
静かに落下しました。
そして１７８３年９月１９日、ヴェルサイユ宮殿の前庭でルイ１６世、
王妃マリー・アントワネットらの前で動物（ヒツジ、ニワトリ、アヒル）を乗せて
実験が行われました。（右の絵）
その時の燃料はワラ、古い靴、腐敗しかけた肉などを燃やしたので、
とんでもない悪臭の煙りでした。
実験は成功で、高度５２０メートルほどで約３ｋｍ飛行しました。
同乗した動物たちは、かすり傷一つ負っていませんでした。
実は、鶏が片方の翼を傷めていたのですが、それは出発する
時にヒツジに蹴られたためだということが、目撃者の証言？で
判明しました。
そして１７８３年１１月２１日、遂に人間が最初に空を飛びました！
動物実験で一応、空を飛ぶことが無事である事が証明されて（神の怒りにも
触れませんでしたし・・）いたのですが、万が一の事を考えてルイ１６世は、
二人の罪人を乗せ、無事帰還できたら罪を許すという命令を下しました。
しかし、人類最初の飛行という栄誉を、犯罪人に与える事に反対した
若い貴族の「ピラトール・ド・ロジェ」は、自分がその役を受けますと
申し出ました。
同じく向こう見ずの貴族「フランソア・ローラン・ダルランド侯爵」の協力で、
王を説得する事に成功し、ロジェとダルランド侯爵の二人のが、人類で
初めて空を飛ぶことになったのです。
その時の模様の記録が残っているのですが、長くなりますので、
別にコーナーを作ってみました。
題して「初めて空を飛んだ人の興奮！」です。
当日は、動物実験の時は盛大に王族たちが見守る中で、執り行われた
のに対して、ブローニュの森のシャトー・ド・ラ・ミュエートの前庭で地味に
行われました。
それは多分、燃料があまりにも臭すぎて、二度と実験には立ち会いたくないと
王族たちが思ったのかもしれません。
とにかく、「熱」ではなく「煙り」だと誤解していたにせよ、人類初という事で
「モンゴルフィエ兄弟の熱気球」は深く歴史に刻まれたのでした。
モンゴルフィエの熱気球が人間を乗せて飛行した、わずか10日後、
その後の気球の主流となる水素気球が人間を乗せて飛びました。
しかし、その名前（ジャック・シャルル教授）は、よほど航空に感心のある人しか
知りません。
そうこうしていると、バルーン会場で事故が発生しました！
急降下しすぎて、地表に激突しガスの火がボンベに引火したようです。
火だるまになって、バスケットが激しく炎上する様は恐ろしいものでした！
二人の乗組員が軽傷だったのは、幸運というべきうでしょう。
空中での事故は逃げようがありませんから。
せっかく天候が回復して、競技が再開されたのに残念です。
安全に終了しますように。
No．１３１６
平成１４年１１月３日（日）２２：３０ 続・アクロバット、これは凄い！
| １９２０年代のアクロバット飛行。 使用機はアメリカ製の「カーチス・ジェニー」 |
昨日のアクロバット飛行を見て、従来の飛行機好きに火が
つきました！
しばらくは、この話題で書いてみようと思います（止めれ！読者）
アクロバット飛行のことを調べてみると、その歴史が意外に古い
ことに驚きます。
第１次大戦が終わった１９１８年、大量のパイロットが失業しました。
敗戦国はともかく、戦勝国でさえも戦前の職業に復帰できた者は
幸いでした。
長期間、殺戮の世界に身をおいて、命のやり取りを経験した
多くのパイロットは、平凡な生活では満足できなくなっていたのです。
その結果、余剰物資で売りに出された、軍用機を購入して
旅回りの空のショーマンになるか、たびたび開催された危険な
辺境への飛行レースや、映画のスタントに参加して行ったのでした。
右のイラストのように、様々なアクロバットが考案され、それは
観衆の欲望を満たすために、どんどんとエスカレートしていきました。
そして、それは犠牲も要求するようになり、例えば１９２３年だけで
曲乗り飛行の事故は１７９件、８５人が死亡し１２６人が負傷しています。
このように死亡者を大勢出す曲乗り飛行は、やがて衰退していきます。
しかし、飛行機の性能を追い求める情熱は、ますます燃え上がり、
新たな飛行士の一群が誕生してきました。
それは、若き日のジミー・ドウリトル（東京初空襲の指揮官で有名）たちで
純粋に最高速度を競う、危険極まりなく熾烈な戦いでした。
それでも、曲芸飛行を通じて得られた知識が、飛行機の設計の改良と
操縦技術の高度化のために役立っていたことは否めません。
昨日の見事なバレルロールや、フラットスピンを見ながら、はるか
昔の創世記の飛行機を操っていた、若者たちのことを考えていました。
いつの時代も夢を持って生きていきたいものです。
今日は、１０時から県連で民主党常任幹事会でした。
千綿議員がお休みだったので、司会進行は私がすることになり、
些かぎこちない幹事会でしたが、何とか無事に終わりました。
夕方は、遠方から２０年来の親友夫婦が来ましたので、一緒に
食事をし、つもる話が弾んで楽しい時間が過ぎて行きます。
返す返すも雨でバルーンが飛ばなかったのが残念でした。
No．１３１５
平成１４年１１月２日（土）１９：３０ アクロバット、これは凄い！
| あ〜３０歳若ければ！パイロットに！ |
| とても飛行機とは思えない機動です。 航空力学を、スロットルと操縦桿で、 無理やり押さえつけている！ |
今日は何とかバルーンが上がって、朝から賑やかな空でした。
ところで、私はうかつにも、いままで昼間の会場を見たことが
ありませんでしたので、何事も経験？と出かけてきました。
パスは使わずに、北部バイパスから一般駐車場に入ると、
延々と北に誘導されます！
車を停めて、北部バイパスの下をくぐって、これまた延々と歩く、歩く！
シートの上に敷かれた砂利は、少々歩きにくい・・
などと、思いながら歩いていたら、グリーンの襷をしたご婦人たちが
ゴミを拾っていました。
襷には「神野婦人会」と書いてありました。
ご苦労様です。
このように目立たない役目の人たちが、気持のいい会場作りに
貢献されているのですね。
気をつけてみると、このようなボランティアの人たちは、あちこちで
見かけました。
川久保婦人会の人たちであったり、工業高校の生徒であったりと
老若男女問わず活動していました。
賑やかな表通りもいいのですが、裏通りにも回ってみると面白い
ことに出会います。「もうひとつのバルーン」をアップしましたので
そちらもご覧下さい。
今日、なんといっても凄かったのは、「エアロック・エアロバティック
チーム」のアクロバット飛行でした。
これは、日本で唯一のプロ曲技飛行展示チームです。
１９９６年１１月のデビュー以来、北は北海道札幌丘珠空港から、
南は鹿児島県海上自衛隊鹿屋航空基地まで、全国の飛行場等１８箇所で
催されるイベント等に招かれて、エアロック・エアショーを展開しています。
航空自衛隊戦闘機（Ｆ−１５イーグル）ドライバーとして、頂点を極めた
ロック岩崎氏が操る、曲技飛行専用複葉機「ピッツ・スペシャル」の
飛行技術の頂点を捉えた、軽快機敏、且つ正確無比な芸術的な飛行です。
岩崎氏は私より１歳下の５０歳！
中佐で退役した後、アクロバット飛行のライセンスを取るために、
単身渡米するという、根っからのウイングマンなのです。
いろいろ、探していたら氏の愛機「ピッツスペシャル」に対する思いの
コメントが載っていました。
でも形が好きなんですよね。
複葉機（二枚羽）ってのが、特にいいと思うんですよ。
しかも、これでアクロするんですよ。
くるくる回ったり、急降下したり…
もう、ジェットコースターなんか比になりませんね。マジで。
絶叫マシーンとかいわれている乗り物がありますが、こいつは違います。
マジで気絶したりしますよ！
急降下 → 線路の見えないジェットコースターの下り
ループ → 宙返り。しかもＧ（重力）が掛かります
スピン → 錐揉み状態で降下（体感は）
見た目はかわいらしい感じがしますが
乗ってみたらとんでもないです。
まさに暴れ馬って感じで。
これに乗ると寿命が縮む感じがするんですよ。
どれくらい難しいのかといえば、
１ヶ月程連絡もなしで、相手にしなかった彼女と
久々に合うときのようですよ。
とにかく集中しないと、曲がることも、まっすぐ飛ばすこともできません。
でも楽しいですよ。（１時間飛ぶだけで莫大な金額になりますが…）
まるで、「紅の豚」の中で、主人公「ポルコ・ロッソ」が、運河から
飛び立つ時に「上がれぇ！じゃじゃ馬！」と自分の愛機に叫んで
いるような、そんな光景とダブって見えました。
あっ、そうそう…
今日着て行ったセーターは虫食いで破れていません！
ちなみに、友人から、「おっ、いいセーター着てるじゃん…」と
褒められましたよ！
No．１３１４
平成１４年１１月１日（金） 昨夜のウエルカムパーティ
昨夜は、バルーンのウエルカムパーティでした。
６００人を超える、人・人・人！
琴の音が心地よく（外人さんにも受けが良い）、リラックスした
ムードの中で式典は進んでいきました。
こういう時にいつも思うのですが、だいたいお偉いさんが
挨拶をされます。
木下市長は別にしても、せめて枕詞ぐらいは英語で決めて
欲しいとつくづく思います。
通訳の担当がいるにしても、「こんばんは」ぐらいはシャレでも
いいから英語で話せよ！と思いながら聞いていました。
さて、私はというと、今日もカタコトの英語で突撃です！
な〜に、ボキャブラリー不足は、笑顔とボディランゲージで！
「どこから来られたのか？」
「私はチェコ、こっちの彼女はブラジルよ！」
「私は佐賀市議会議員の本田耕一郎である」
「お〜っ、あえて嬉しいわ」
「これは、佐賀バルーンのバッジだが、是非進呈したい」
「きゃーっ！嬉しい」
「佐賀でエンジョイされることを望む」
「サンキュー！」
てな調子で、片っ端から声のかけまくりです。
年配の夫婦連れも多く、にこやかにブロークンの英語を
聞いてくれます。
中には、「おっ、こいつは英語が喋れそうだ」と思う人も
いるようで、急にベラベラと話しかけられると、もうパニック！
「ソーリー、マイイングリッシュボキャブラリー、ベリープワー」と
いうのですが、「オ〜それだけ話せれば十分じゃないか」なんて
言われて、思わず喜ぶ私なのでした。
もう、外人さんの誉め上手！
たくさんの国から見えていました。
ハンガリー、チェコ、ドイツ、ユナイテッド・ステーツ（アメリカとは
言わない）、ユナイテッド・キングダム（イギリスとは言わない）、
ポーランド、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、イタリア、
ブラジル、ジャマイカ、スペイン、デンマーク等々。
ポケット一杯に詰め込んでいた、バルーンのバッジは、それこそ
彼らの笑顔と共にあっという間に消えていきました。
が、お返しにオーストラリアチームからは、コアラのキーホルダー、
チェコの男性からは、ウイスキーのミニチュアボトル（何故か
イタリアの酒！）をもらたっり、各国のピンバッジが集まってきました。
一枚のボードにでも貼ってコレクションにしたいと思います。
特に嬉しかったのは、昨年写真を撮ってメールで送ったオジさんが
覚えていてくれて、お礼を言われ嬉しそうに握手してくれたことでした。
（て、手が砕ける・・）
皆さん、いちように佐賀の素晴らしさを褒め称えてくれます。
私も知っている単語を総動員して、その国の文物、風景を誉めちぎるの
ですが、いかんせん、上手く言葉が出てこない・・・。
皆さん佐賀を楽しんでください。
それから、準備に運営にと駆け回っていた産業部（だけではないけど）の
皆さんもご苦労様。
朝から晩まで大変ですね。
それで、今日はというと、ほぼ一日中県連で３日の常任幹事会の
資料作りでした。