香港で聖火リレー、民主化求める声も
北京オリンピックの聖火リレーは、中国国内に初めて入りました。香港のリレーは、一部で抗議行動も行われましたが、2日午後終了しました。 香港の聖火リレーは、市内25キロのコースを120人のランナーが走りました。 オリンピックに関して中国本土に比べ盛り上がりに欠ける香港ですが、この日ばかりは歓迎ムードであふれました。香港の映画スターらが走った目抜き通りのネイザンロードは大勢の人で埋め尽くされました。 「中国頑張れ、中国は1つ」(観衆) 「民主化を唱える人たちが独自のリレーを始めています」(油谷記者) 中国とはいえ、ここは一国二制度のもと表現の自由が認められた香港です。中国政府のチベット問題への対応を批判する学生もいました。しかし、中国の国旗を持って愛国を訴える若者たちに囲まれ、混乱を警戒した警察官に保護されました。 ただ、世界各国で起きたような聖火への妨害行為はなく、香港でのリレーは穏やかに終了しました。 聖火は3日にはマカオに入り、今後3か月あまりかけ、中国国内113の都市を巡ります。 暴動が起きたチベット自治区などでも聖火リレーが行われますが、中国政府は抗議活動を徹底的に押さえ込むとみられます。(02日17:59)
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