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中国への帰属意識未曾有の高まり、香港 (2/2ページ)
97年の返還後、香港の学校で中国の歴史、文化、国情などを教える時間が大幅に増え、英語の代わりに中国語が公立の小中学校で必修科目と指定された。当局の資金で夏休みなどに中高生を革命ゆかりの地などを訪ねさせ、中国への帰属意識を強化する教育も行っている。
聖火リレーで「中国加油」(中国、がんばれ)と大きな声で応援しているのは、ほとんどがこうした教育を受けた世代。聖火に反対するものはすべて中国の敵だと思いこむような姿勢が、すり込まれている。
民主派の立法会議員の李柱銘氏は「若者たちは天安門事件を経験しておらず、本当の共産党を知らない。香港にとって本当に大事なのは盲目的愛国主義ではなく、『民主と自由』との価値観であることを早く気づいてもらいたい」と話している。